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日本でわたしも考えた の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2023/07/27

日本礼賛でもなく、単純批判でもなく、ありふれた日常を独自の視点で読み解いているのが面白かった。ただ、すごくエンターテイニングな本というよりは、知的な随筆を読んでいる感じ。

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2023/02/23

ORIENTING https://www.hakusuisha.co.jp/book/b598683.html

Posted byブクログ

2022/11/13

外国人による日本賞賛のコメントは食傷気味であり、そういう番組自体を恥ずかしく感じる。 私も周りも、日常の会話から避けがちな話題を、この本では率直に、その背景から考察して論述されている。思い込みと想像だけでなく、インドはもちろんのこと、中国やインドネシアの歴史や文化等と絡み合ってい...

外国人による日本賞賛のコメントは食傷気味であり、そういう番組自体を恥ずかしく感じる。 私も周りも、日常の会話から避けがちな話題を、この本では率直に、その背景から考察して論述されている。思い込みと想像だけでなく、インドはもちろんのこと、中国やインドネシアの歴史や文化等と絡み合っていて、客観視できる。 文化も制度も多様なる中で生まれ育ったインド人に、様々な国での経験が加わった視点で日本が暴かれていく。 日本人の根強い人種差別。 ラグビー日本代表でも時折耳にする…日本人以外…という言葉。 人種を意識しているのではなく、ただの見た目で判断する人がいる危うい社会。 ハーフという言語的区別と、羨望からの苛め。 世襲性政治に起因する、柔軟性のない社会と制度。何をするにも時間がかかる。 女性の社会的地位が低い社会。無意識下で女性に侮辱的な言葉を使う、おじさん社会。 本を読みながら、自分を取り巻くこの日本社会について、より批判的に思いを巡らせた。

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2022/08/25

インド出身の人が描いた比較文化論。 エピソード含め、インドの人ならではの視点が面白い。江戸川区議のヨギさんの話などは印象的。

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2022/06/29

多くの海外経験を持つインド人女性ジャーナリスト。日本文化を見る目は極めて冷静。コロナ禍での日本滞在経験は視点が独特。 外国人から見た日本文化、定番のジャンルである。しかし本書は視点、知識、他国での生活体験が相まって類似本とは一線を画する内容。 筆者の造詣の深い俳句が時に引用さ...

多くの海外経験を持つインド人女性ジャーナリスト。日本文化を見る目は極めて冷静。コロナ禍での日本滞在経験は視点が独特。 外国人から見た日本文化、定番のジャンルである。しかし本書は視点、知識、他国での生活体験が相まって類似本とは一線を画する内容。 筆者の造詣の深い俳句が時に引用され、いい味を出している。

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2022/07/02

筆者の名前は「ぱらび」ではなく「パラビ」 (より正確には、「パーラヴィ」) P84 「日本語には表音文字があるが、「ひらがな」と「カタカナ」という、それぞれ四六文字からなるものが二種類存在している。(中略)同じことはカタカナでも可能なのだが、こちらは漢字以上に驚くべき存在だ。 ...

筆者の名前は「ぱらび」ではなく「パラビ」 (より正確には、「パーラヴィ」) P84 「日本語には表音文字があるが、「ひらがな」と「カタカナ」という、それぞれ四六文字からなるものが二種類存在している。(中略)同じことはカタカナでも可能なのだが、こちらは漢字以上に驚くべき存在だ。 カタカナは単にひらがなと同じ音を表しているだけで、その目的の一つは元から日本にあった「固有」の単語ではない、外国由来の単語を表記することだ。賛否が分かれるかもしれないが、これは日本発祥か外国発祥かという、人種的存在論が言語そのものに刻み込まれていると言えないだろうか。」 「名前を全て読まなくても、外国人ということがわかる。ほんの一瞬見るだけでも、カタカナで書かれており、したがって日本人ではないという事実がインプットされるのだ。カタカナとは、何かを言う前の時点でそれが日本のものではないことを示すものなのだ」 このほか、 掃除について 「『掃除をすることは、水を飲んだり食事をしたりすることと同じくらい重要なんです』と彼は言った。『インドでは掃除のために人を雇うことがよくあると聞いたことがあります。ですが、わたしたちにとってこれは生活の一部ですし、自分の生活は自分でするべきで、他人にアウトソーシングするものではないと思うんです』」(P153) (筆者は箒を持つことのないカースト出身で、日本では小学生がマイ雑巾をもち掃除の時間がカリキュラムに組み込まれていることに驚いている)、 政治が話題にならないことについて、 日本文化のほぼ全ては中国伝来ということ、 日本食には興味がわかないこと、 中村屋のボース、 東京裁判のパル判事、 「ジュガール(即興の対応で課題をフレキシブルに解決)」と職人、日本式ビジネス(リスク回避傾向が強く、硬直的) 「日本について私が思い至ったのは、深い癒しをもたらしてくれるとともに、深く傷ついているということだった。」(P 54) 「イギリスで教育を受け、世界で名を馳せる企業でいいポジションの職に就いている友人が、わたしたちからすると困窮状態のように映る部屋に住んでいるという現実を受け入れるのに少々時間を要していた」(P219) などなど いままで考えてもみなかった興味深い内容満載。 私も日本を考えた。 ナマステ。ありがとう。

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2022/06/18

日本に4年住んだ著者の体験談&取材結果。 ユーモアがあって本当に面白かったです。 出身のインドはもちろん、転々と住んだ イギリス、中国、ベルギー、インドネシアでの 経験と比較して日本の際立つところを 教えてくれます。 ネタは外国人あるあるかもしれないけれど、 書き方がとて...

日本に4年住んだ著者の体験談&取材結果。 ユーモアがあって本当に面白かったです。 出身のインドはもちろん、転々と住んだ イギリス、中国、ベルギー、インドネシアでの 経験と比較して日本の際立つところを 教えてくれます。 ネタは外国人あるあるかもしれないけれど、 書き方がとても面白かったです。 筆のちからをお持ちの作者です。 この本、セイロから出したばかりの 肉まんみたいにホッカホカの話題が多いので 1-2年のうちに、できるだけ早く読まれることを お勧めします。そうしないと、失敗した アベノミクスやアベノマスクのエピソードを 我々日本人は忘れてしまうから笑。 訳者もいい!現在の言葉で訳してくれています。 あと、編集者がファインプレーです。 「日本でわたしも考えた」のタイトルは、 もちろん椎名誠氏の「インドでワシも考えた」から 持ってきたのですが、私にはツボでした。 友人に薦めたくなった作品でした。

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2022/06/18

筆者はジャーナリスト、プライベートでは外交官の妻で二人の子供の母。 今まで長く中国での滞在経験もあり、ジャカルタ、日本、スペインと海外駐在を続けてきた。 もちろん日本の生活になれるまでの、苦労話も面白いが、日本に住んでいたのが数年と思えないほど、深い日本文化への考察、俳句の知識...

筆者はジャーナリスト、プライベートでは外交官の妻で二人の子供の母。 今まで長く中国での滞在経験もあり、ジャカルタ、日本、スペインと海外駐在を続けてきた。 もちろん日本の生活になれるまでの、苦労話も面白いが、日本に住んでいたのが数年と思えないほど、深い日本文化への考察、俳句の知識、政治についての洞察が詰まっている。 以下、ジャーナリストの視点から見た日本政治の分析が素晴らしいと思ったので抜粋 "日本だけが「民族主義的封建制」の国というわけではないが、政治がダイナミックさを欠き、硬直的になっているのではないか。日本の政治エリートが過去にこだわる一方で一般国民から乖離している状況は、二十一世紀に求められる柔軟性やイノベーション-権威主義国の中国はこれを実現する能力をたびたび示しているように見える-に取り組んでいく中で自国を不利な環境に置くことになっている。"

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2022/05/01

インド人の筆者が日本に住んで見えたこと、考えたことについて。俳句が多用されていて、筆者は日本人よりもはるかに日本文化に触れていて知っていると思った。 財布を落としてもそのまま戻ってくることに驚き、きれいな多機能トイレに驚き、四季の美しさに感動。独自の閉鎖的な文化や歴史を築いてきた...

インド人の筆者が日本に住んで見えたこと、考えたことについて。俳句が多用されていて、筆者は日本人よりもはるかに日本文化に触れていて知っていると思った。 財布を落としてもそのまま戻ってくることに驚き、きれいな多機能トイレに驚き、四季の美しさに感動。独自の閉鎖的な文化や歴史を築いてきた日本だからこそ、良くも悪くも世界と異なるところが多いことを改めて知った。

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2022/04/30

 インドの人による日本滞在記。2020年の8月まで滞在していたから、安倍総理が辞めるところまでは話題としては網羅されている。  わりとこう、インドの人向けに書かれている部分はあるのだろうが、そこまでインド映画が取り沙汰されているか? とか、(インドから見れば)日本のCOVID-...

 インドの人による日本滞在記。2020年の8月まで滞在していたから、安倍総理が辞めるところまでは話題としては網羅されている。  わりとこう、インドの人向けに書かれている部分はあるのだろうが、そこまでインド映画が取り沙汰されているか? とか、(インドから見れば)日本のCOVID-19対策はどうなの、みたいな指摘は問題提起としては面白くはある。  比較文化論としては最低限のラインではあると思うが、期待したほど目新しい情報はないかなぁって感じ。

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