平凡すぎて殺される の商品レビュー
まあまあかな。イギリス流の過剰なギャグ満載の筆致は、個人的には重く感じる。もう少し人物描写とかしてくれたら良かったかと思う。平凡すぎる顔のことがあまり話に関係してないのはなぜか?
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彼らのジョークがわからない部分があったり、元ネタがわからないので、本当はもっと面白いんだろうなと思いながら読み飛ばしました。 癖のある言い回しや文章に慣れれば映画の中のようなストーリーを楽しめるのではないかなと思いました。 個人的にはバニーがなかなかいい味を出してました。
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痴呆の老人に誰かと間違えられたために命を狙われる。 設定も登場人物もなかなかいいと思うのだが、まずは文章が今一つ。作者は現役コメディアンとのことでいろいろ面白い文章が入っているのかもしれないが(翻訳の影響もあるかもしれないが)何を言いたいかわかりにくい文章がところどころ出てくる。話し手も何人も入れ替わっているがその必要はあるのだろうか。最後もかなりあっけない。 ちょっと残念だったが、もともと3部作の予定がすでに5作刊行ということでこれから面白くなる? 次作も翻訳されているようなので読んでみるか。
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いわゆるクローズドミステリー的「公権力に解決を委任できない」状況を主人公の境遇とイベントのスピード感で無理やり創出する思い切りのいい構成が好き。会話のユーモアも個人的にはツボだけど、たしかにスタンドアップコメディ的センスな気もするので、ここは個人的な好みもかなり入っていると思う。...
いわゆるクローズドミステリー的「公権力に解決を委任できない」状況を主人公の境遇とイベントのスピード感で無理やり創出する思い切りのいい構成が好き。会話のユーモアも個人的にはツボだけど、たしかにスタンドアップコメディ的センスな気もするので、ここは個人的な好みもかなり入っていると思う。 ただ、申し訳ないけどあまりにも青木氏の訳がひどい。主述関係が不明な文章が多いし、総じて日本語として汚い。せっかくのテンポの良さを殺していると思う。 シリーズもののようなので、手に入ったら原書で読もうと思った。
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これといって特徴のない平凡な青年ポール。 彼はそれを逆手に取って 老人ホームで認知症の気のある利用者たちの つかのまの「記憶の知人」になりすまして 話し相手になっている。 ところがある日、初めて話をした老人が 突然彼を誰かと間違えて襲ってきた! うーん。 怪我をしたまま身の危険...
これといって特徴のない平凡な青年ポール。 彼はそれを逆手に取って 老人ホームで認知症の気のある利用者たちの つかのまの「記憶の知人」になりすまして 話し相手になっている。 ところがある日、初めて話をした老人が 突然彼を誰かと間違えて襲ってきた! うーん。 怪我をしたまま身の危険を感じて その場にいた看護スタッフのブリジットと 街を逃げ回るうちに どうもその老人が過去の事件に関わってて その秘密をポールに漏らしたと思われたせいで 犯罪組織のボスに追われていることが わかっていくのですが。 わりと緩急のリズムがあって それとちょっと波長が合わせられなかった〜。 でも、途中で匿ってくれた老人が 実はポールが孫のふりをしてるって知った上で あえてだまされたまま協力してくれるのとか いいエピソードもあったわ。
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この小説のリズムに慣れるまで時間がかかった。 ちょっとしたジョークの応酬やクセのある登場人物の振る舞い、それと名前多すぎ問題で途中で誰が誰やら、中盤まではそんな感じで戻って読み直すことも多々ありましたが、慣れてからは一気に読みました。 アイルランド小説の王道を知らないだけに急展開...
この小説のリズムに慣れるまで時間がかかった。 ちょっとしたジョークの応酬やクセのある登場人物の振る舞い、それと名前多すぎ問題で途中で誰が誰やら、中盤まではそんな感じで戻って読み直すことも多々ありましたが、慣れてからは一気に読みました。 アイルランド小説の王道を知らないだけに急展開も楽しめたし、登場人物のクセも楽しめた。
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主人公は世を拗ね訳あってケチケチ生活をしている青年ポール、そのポールに見舞客の無い老人の話し相手を依頼した看護師のブリジット。その老人は…(ネタバレになるから言えないが)で、ポールは命を狙われることになり、ブリジットと2人逃げながら解決策を探っていく。 ユーモラスでシニカルなスト...
主人公は世を拗ね訳あってケチケチ生活をしている青年ポール、そのポールに見舞客の無い老人の話し相手を依頼した看護師のブリジット。その老人は…(ネタバレになるから言えないが)で、ポールは命を狙われることになり、ブリジットと2人逃げながら解決策を探っていく。 ユーモラスでシニカルなストーリー展開、しつこいくらいウィットに富んだ会話、ジョーク、例え。文章に慣れるまで時間がかかった。全体はミステリーなのに、一つ一つの場面ではコメディ的で、悲壮感が無 く慣れてしまえば読みやすい。登場人物がみんなそれぞれキャラクターが立っていて個性的で面白い。
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比喩表現や倒置法、外国特有の表現(彼女_____つまり○○は〜で××で☆☆なのだが_____は… みたいな表現)がとにかく多く、一文一文の理解に時間がかかる。 ミステリという感じはあまりしなかったように思う。いかにも海外作品感が好きな人やなかなか見ない比喩を楽しみたいにはオススメ...
比喩表現や倒置法、外国特有の表現(彼女_____つまり○○は〜で××で☆☆なのだが_____は… みたいな表現)がとにかく多く、一文一文の理解に時間がかかる。 ミステリという感じはあまりしなかったように思う。いかにも海外作品感が好きな人やなかなか見ない比喩を楽しみたいにはオススメ。
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寝たきり状態の老人に人違いで襲撃されたがために、命を狙われるハメになった主人公の逃亡と真実の追求への顛末を描いた物語。だんだん「こういう文章か」というクセに慣れたら、個性あるキャラクタにも愛着がわいてそれなりに楽しめました。 ただ万人向けかというとどうでしょう…。(アイルランド...
寝たきり状態の老人に人違いで襲撃されたがために、命を狙われるハメになった主人公の逃亡と真実の追求への顛末を描いた物語。だんだん「こういう文章か」というクセに慣れたら、個性あるキャラクタにも愛着がわいてそれなりに楽しめました。 ただ万人向けかというとどうでしょう…。(アイルランド)ローカルネタ多めなユーモア、映像畑出身だからか目で見て想像できるように比喩や装飾性を多めに描いたキャラクタの外見や行動など、結構な独特のクセがあり、それがそのまま文章量の多さにつながってもいるので、「逃亡劇」のわりにはさほどのスピード感を感じられなかったように思えました。 ただ主人公と看護師の、厳しい現実と立ち向かいながら自分たちなりに前を向いて頑張っているそれぞれのキャラクタ性や、彼の幼なじみの粗暴な警官や訪問先の老女など、知人たちにもいとおしい魅力を感じたので、また違うお話で出会ってみたいな、とは私は思いました。
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翻訳までされる海外のユーモア・ミステリーは、たいてい外れがない。しかも本書は翻訳者が原書で読んで、いたく気に入ったための持ち込み企画作品だそうだ。さればこそと読者側からの期待値も込めてしまう。無論ただものではないはずだ、と。 しかし出だしを読んでゆくにつれ、少し後悔の念が。...
翻訳までされる海外のユーモア・ミステリーは、たいてい外れがない。しかも本書は翻訳者が原書で読んで、いたく気に入ったための持ち込み企画作品だそうだ。さればこそと読者側からの期待値も込めてしまう。無論ただものではないはずだ、と。 しかし出だしを読んでゆくにつれ、少し後悔の念が。ぼくの場合、食べ合わせがよくなかったのかもしれない。ルースルンドの『三日間の隔絶』、ウィンズロウの『業火の市』といった超ド級のシリアス・アクション大作ニ作の読後だったので、この本を読み始めた途端、思わず膝が砕けそうになった。そこら辺にいる人たち皆にこの本を読ませたら、吉本興業の公演のお笑い芸人たちみたいにどどどっと、倒れちゃうんじゃないだろうか。それも何度も。 タイトルから既に気が付くべきだった。何しろ『平凡すぎて殺される』だもの。帯には「このミステリ面白すぎる!!」とうたい文句。面白いとは、そういう方向の(つまりユーモアの)面白さだったのか。やられた! そう、本書はミステリーの内容を持ったユーモア小説である。 主人公は特に何のとりえもない地味ぃ~な青年。無職なので日銭を得るために病院でして老人患者たちの介護をしているというどうも頼りない男なのだが、いきなり事件が起こる。死にかけた老人にナイフで襲われ怪我を負ってしまうのだ。老人は実はやくざの親玉で、彼を襲った直後に死んでしまう。と同時に主人公は命を狙われ始め、行動も口も達者な看護婦がそれを救い出す。老人の正体は誰だったのか? これが本書を貫く謎の肝となる。 ぼくの場合前半は、登場人物が次々増えてくる様子や、小さなギャグのために割かれるページが多いことに、しばしの間慣れることができなくて、実は苦労したのだが、徐々にこの作品の持ち味としてのユーモアに馴染みができて頭に入ってくるようになってからは、急速にページがめくられてゆくようになった。そう、本書は笑って面白く読まなければいけなかったんだ。「このミステリ面白すぎる!!」なんだから、とこの辺りでようやく気づいたわけなのさ。 逆にそうなると後半部で、練りに練られた仕掛けや錯綜した人間関係図、それらを整理してゆく二人の素人探偵と、彼らを助ける定年間際の刑事、との主役トリオの役割や、敵・味方・脇役のそれぞれの人間関係が明らかになってゆくとともに、面白さと比例して読書速度は一気にスピードアップした。 巧い仕掛けに満ちたミステリーだな、と読後感はすっきり。アイルランド作家によるダブリンを舞台にしたミステリーで、作者がTVの放送作家かつコメディアン出身という裏事情も興味深い。同じアイリッシュ作家でも、IRA健在の時期の危険極まりないキャリックファーガスという北アイルランドの田舎町を描き続けているエイドリアン・マッキンティとの毛色の違いは甚だしい。読み比べても意味がないだろうし。 本作はシリーズ化されているそうである。二作目も出るなら読もうかどうか迷ってしまいそうだが、この主人公の今後も気になる。そう。シリーズに甘い読者なのだよ、ぼくは。
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