ななみの海 の商品レビュー
主人公のななみの年代にタイムスリップしたような感覚で、さらさらと読むことができた。 ななみが将来教職に就いている続きの話も見てみたい。きっと素敵な先生になってるはず。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高校生の時の、友人関係での悩みや受験に対する不安などを思い出して苦しくなった。友達だからって全てを打ち明ける必要はないと伝えるみえきょんの言葉が印象的だった。
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子どもの頃の葛藤を思い出した。親戚の家に預けられていた時期、「間違えた」と言って家に帰ったことがある。退院してきた母を見て、大声で泣いた。泣く時は「泣くかも」と思ったり、「絶対泣かない」と我慢しても泣いてしまったりすることが多いのに、この時だけは泣いた自分に驚いた。理性と感情が逆...
子どもの頃の葛藤を思い出した。親戚の家に預けられていた時期、「間違えた」と言って家に帰ったことがある。退院してきた母を見て、大声で泣いた。泣く時は「泣くかも」と思ったり、「絶対泣かない」と我慢しても泣いてしまったりすることが多いのに、この時だけは泣いた自分に驚いた。理性と感情が逆転してた。小学生時代のことはほとんどないのに、この時のその瞬間だけはなぜかずっと忘れなくて時々なんとなく頭に浮かぶ。 退院後の母を困らせちゃいけないと思って、相談する代わりにぎゅーっと抱きついて心の中で不安を吐き出した。「大丈夫、がんばれ」っていつも言ってくれた。今でも時々やる。私と父と祖母で3人で過ごしてた時期もある。親戚のところにいた弟と妹のこと、母を見捨てず一生懸命だった父のこと、子どもの時には全然見えなかったことが大人になると見えてくる。 思いがけず、こんなことを思い出すきっかけになった。
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両親を早くに亡くし、祖母も認知症となって、施設で暮らす高校生の主人公ななみは、恐らく周囲の評価はしっかり者で明るく可愛い女の子なんだろうけど、生い立ちから来る周囲の目を極度に意識したり、馬鹿にされることのないよう必死に生きるあまり、周囲の者に厳しい感情を抱きながら頑張っている内心...
両親を早くに亡くし、祖母も認知症となって、施設で暮らす高校生の主人公ななみは、恐らく周囲の評価はしっかり者で明るく可愛い女の子なんだろうけど、生い立ちから来る周囲の目を極度に意識したり、馬鹿にされることのないよう必死に生きるあまり、周囲の者に厳しい感情を抱きながら頑張っている内心を良く表現していると思いました。そんな彼女が、恵まれた周囲の大人を通して成長していく様子は読んでいて爽やかでした。「いい大人になりたい」素晴らしい。
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児童養護施設で暮らすななみ、すごい‼️この子のために何かしてあげたいと思って。それを行動に移す尊さの前に、関係性の差異など霞まないか。 人が人を慕う気持ちや、人から受ける影響もまた、家族化家族でないかという差異を超えていく。
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児童養護施設で暮らすななみは高2。ダンス部の仲間、受験、バイト、施設の下級生。悩みは尽きない。 すごく良かった。自分では決して体験できない、ななみの複雑な内面。そして心の底から、ななみ、頑張れ!と言いたくなった。小中学生から大人まで、こういう本を読め!
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児童養護施設で暮らすななみの気持ちー、鬱屈とした思い、馬鹿にされないように立ち回る姿、施設に縛られる窮屈さ、友だちとのすれ違い、彼氏との噛み合わなさ…などに心を揺さぶられて一気読み。児童養護施設で暮らさなければいけない辛さやそこに入ってくるまでの経緯、親のある子とない子の差、そば...
児童養護施設で暮らすななみの気持ちー、鬱屈とした思い、馬鹿にされないように立ち回る姿、施設に縛られる窮屈さ、友だちとのすれ違い、彼氏との噛み合わなさ…などに心を揺さぶられて一気読み。児童養護施設で暮らさなければいけない辛さやそこに入ってくるまでの経緯、親のある子とない子の差、そばにいる大人のせいで歪んでいく子どもたちの姿はたまらない。いい大人が増えて困っている子どもが減りますようにと願わずにはいられない一冊。
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児童養護施設で暮らす高校生ななみの 視点で施設や学校での人間関係、心情を描いた 成長の物語。 ななみからの社会、大人へのメッセージ。 中学受験にも取り上げれられた作品です。 ななみは「馬鹿にされてはいけない」と 小学生の頃から祖母に言われ続け医学部を目指す。進学校に通い部活動...
児童養護施設で暮らす高校生ななみの 視点で施設や学校での人間関係、心情を描いた 成長の物語。 ななみからの社会、大人へのメッセージ。 中学受験にも取り上げれられた作品です。 ななみは「馬鹿にされてはいけない」と 小学生の頃から祖母に言われ続け医学部を目指す。進学校に通い部活動、アルバイト、施設の年下の子の面倒、受験勉強と忙しい毎日を送っていた。 冒頭の「ななみは海が好きではなかった」 の理由はなんだろう?とずっと気になっていた。 ななみには両親がいないから帰る場所がない。 児童養護施設に存在する18才のタイムリミット 18才を期に施設(寮)を出て自立して生きていかなければならない現実。 なので15才くらいから自立資金を蓄えるために アルバイトをしなければならない。 そのせいか大学に進学する子も少ないようだ。 親がいないから?施設の子だから?しょうがないとそんなふうに考える人もいるかもしれない。 でも、18才で何の支援もなく自立するのって難しいと思う。子供には何の罪もないのに。 奨学金もあるけど、何もかも一人でと考えると不安と恐怖で押し潰されそうだ。 それを15才くらいから見据えて生きる? 長時間のアルバイトで勉強する時間もなかなかとれないだろうし、費用面から絶対浪人は許されない受験のプレッシャーは相当なものだろう。 夢や希望を持つのも難しい、そんな子供達が世の中に沢山いるかと思うととても切なく、無力さを感じる。 「穴の開いた葉っぱみたいな小舟で海に出ていく子供達がいる」海や舟の状態に気付いて上げられる大人がまわりにいなかったら? 海には怖くて入れないと思う。 ななみはそんな社会を広くて深い海に例えて足を掴まれ沈められそうな不安におそわれていたのだろう。 285頁のななみの台詞 「本当に大人次第じゃん?何もかも、大人に握られているところあるじゃん?未来も、命も。 ~いい大人が増えれば困らない子供が増える原理。本当はそれが世界で一番大事なことだと思う。」 そうそう!本当にそう思う。 でも、いい大人ってどんな大人だろう? 大人だから言えるけど難しいよね。 いい大人でありたいと思うけど。 少し重いテーマにも関わらず、ななみが明るくポジティブな性格が物語を明るく照らしていたので読みやすかった。施設のスタッフやダンス部の友達の優しさもじーんときた。卒業しても友情が続いてほしいと思った。 他にも、ダンスや恋愛、友達など青春を感じさせるシーンは眩しく羨ましくも思う。思春期の気持ち、施設の子ならではの葛藤がリアルに描かれていて気付かされることが多かった。 ラストもななみの望む道にいけて良かった。本当に頑張ったと思う。 きっと良い大人になれるだろう。 少しでも多くの人が本書を読んで子供達の将来の選択肢が広がり夢や希望が持てる世の中になってほしいと思う。
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高校生という繊細な時期の危うい感情がよく書かれているなと思った。 児童養護施設で暮らす生活がどういうものか具体的にあまりわからないけど、自分の通っていた中学校にも何人かいたなと思い出した。 そのときは深く考えなかったけど、みんなそれぞれ色々な事情があったんだな…と今更ながら思う。
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複雑な家庭環境で育った子供の心理、思春期を迎える高校生特有の不安定さや葛藤など、心理描写が素晴らしくて、どんどん引き込まれました。 ななみはストレスを感じると爪を噛む癖があり、時折指先から出血させるまで噛んでしまうこともあるのですが、ななみの辛い気持ちに共感するあまり、こちらま...
複雑な家庭環境で育った子供の心理、思春期を迎える高校生特有の不安定さや葛藤など、心理描写が素晴らしくて、どんどん引き込まれました。 ななみはストレスを感じると爪を噛む癖があり、時折指先から出血させるまで噛んでしまうこともあるのですが、ななみの辛い気持ちに共感するあまり、こちらまで指先がムズムズしてきます… 青春応援譚らしく、読後感は爽やか。青春を描いた物語だけど、大人になってからこそ読むべき本。私もいい大人になりたいですね。
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