フツーに方丈記 の商品レビュー
平安時代に生きた鴨長明が、書いた「方丈記」を大原扁理さんなりに現代に合わせて訳したような1冊。 人間、安心を得るために色んな物を蓄えたりしながら生きている中でもう少し先(半年、1年)くらい先を見た生き方の方が自分なんかは気楽に生きられるのではの気付かされた。 老後の事(30年...
平安時代に生きた鴨長明が、書いた「方丈記」を大原扁理さんなりに現代に合わせて訳したような1冊。 人間、安心を得るために色んな物を蓄えたりしながら生きている中でもう少し先(半年、1年)くらい先を見た生き方の方が自分なんかは気楽に生きられるのではの気付かされた。 老後の事(30年、40年)先の事を考えて生きて行動してるから、生きるのが大変になっているのかもしれない。
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⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 再読したい ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 再読しないが良かった ⭐︎⭐︎⭐︎ 普通
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「フツーに」とつくと親近感が沸くものなんですね。『方丈記』を読みたいなんてこのタイトル見るまで全く思わなかった私が手に取ったのですから!この本は著者が『方丈記』を監訳という形式で大変読みやすい現代語にしてくれた素敵な書物です。長明さんという人がわりと現代に近い感覚で物事を感じ取っ...
「フツーに」とつくと親近感が沸くものなんですね。『方丈記』を読みたいなんてこのタイトル見るまで全く思わなかった私が手に取ったのですから!この本は著者が『方丈記』を監訳という形式で大変読みやすい現代語にしてくれた素敵な書物です。長明さんという人がわりと現代に近い感覚で物事を感じ取っているのがわかり、親近感が沸いてきます。世の中がどのような価値観で動いていても自分の心のままに生きる姿勢が素敵です。おうちを完全DIYとかはとてもできませんけどね。笑
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
方丈記の大昔から寿命は延びてはいるけれど、 人々の営み?暮らし?はあまり変わっていない 疫病や地震などの災害に怯えたり、大きな家を建てる事に力を注いでいたり 結局今を大切に、自分を含めた命や自然を尊重し 先を恐れ過ぎない事が心の安定と言う事か、、、 本文で解説してくれていたので、最後の方丈記は読みやすかった
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今思えば、以前友だちに薦められた本の著者だった。同じくらいの年齢で、自分とは生き方が全く違う。 読みながら、幸せってなんだろう?と何度も考えた。どうしても他人と比較したり、直線的に(結婚→子ども→マイホーム)考えてしまったりしてしまう。違うとわかっていてもモヤモヤする。子どもがで...
今思えば、以前友だちに薦められた本の著者だった。同じくらいの年齢で、自分とは生き方が全く違う。 読みながら、幸せってなんだろう?と何度も考えた。どうしても他人と比較したり、直線的に(結婚→子ども→マイホーム)考えてしまったりしてしまう。違うとわかっていてもモヤモヤする。子どもができない僕は不幸なのか?いやいやそんなはずはない。でも… モヤモヤは消えていないけれど、もっと、今を大切にしたいと思った。
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コロナ渦で他作品を手に取り毎度、外れなく共感出来る私得癒し本。台湾から帰国、トラウマ地元に戻ってからの話と方丈記を著者目線での訳。古典に疎いので何となくの理解と著者のリンク加減にどの時代にも捉われないで自分軸があると豊かになれるっぽいと改めて気付き
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大好きな大原扁理さんの本。 図書館で去年の10月に予約したのが来たのが今年の5月…7ヶ月待ちました。 待った甲斐のある、素晴らしい本だった。 方丈記の扁理さん訳、最高☆ ー世論に合わせても窮屈、合わせなければ変人。悪くすると非国民扱いですよ。なんじゃこの無理ゲーは。ー 扁理...
大好きな大原扁理さんの本。 図書館で去年の10月に予約したのが来たのが今年の5月…7ヶ月待ちました。 待った甲斐のある、素晴らしい本だった。 方丈記の扁理さん訳、最高☆ ー世論に合わせても窮屈、合わせなければ変人。悪くすると非国民扱いですよ。なんじゃこの無理ゲーは。ー 扁理さんの死生観、自分の考えと近かった。っていうか、もはや苦しむだけのために1秒でも長生きしたい人なんているのか?自然に死なせてくれ〜! エンディングノートとリビングウィルは、私も取り入れている。エンディングノートは、年1回ぐらいは見直さないとね。リビングウィルは、私は会費をケチって入会してないのだけど、「尊厳死の宣言書」を財布に入れている。かなりボロくなってるから、書き直そう…。っていうか、扁理さんは入会したらしいので、私もケチらずに入会した方がいいかも…と思った。
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高校時代の私は、古典という科目が好きで好きで好き過ぎて、大学入試の配点がほとんどないというのに高3の貴重な夏休みを古典ばっかり勉強して費やしたという謎の受験生だった。 でも、方丈記は完全スルーでノーマーク。三大随筆としてセットで語られる枕草子と徒然草は大好きだったのに。 この本...
高校時代の私は、古典という科目が好きで好きで好き過ぎて、大学入試の配点がほとんどないというのに高3の貴重な夏休みを古典ばっかり勉強して費やしたという謎の受験生だった。 でも、方丈記は完全スルーでノーマーク。三大随筆としてセットで語られる枕草子と徒然草は大好きだったのに。 この本は、本屋さんで暇つぶししている時にほんのチョッピリ立ち読みして、その時は買わなかったのですが、その後、なぜか折に触れ思い出し、じわじわと読みたい熱が高まったので、結局図書館で借りて読んだ。 読んだ感想は、「ちょ、鴨長明、さいこー!」に尽きる。 びっくり。何なの、この素敵じいさん。 すっかり心奪われてしまった。方丈記に書かれていることって今の世相とリンクし過ぎていて、1000年も前の人とはとても思えない。 負け犬的哀愁が全編に漂っているところも妙に現代ぽい。 たまに近所の10歳の子が遊びにやってきて、年は離れてるけど価値観変わらんわーとか言っているところも妙に今っぽいよね。 災害文学、と言われていることを今初めて知ったけど(←古典好きだった割に基本を押さえていない人)、当時、地震、火事、水害に加えてパンデミックまで起こっていて、社会がガタガタになっちゃって、おかげですっかり諸行無常な気分になっているあたり、共感ひとしおです。 しかも、「鎌倉殿の13人」の大ヒットに加えて、毎週楽しみに見ているBS-TBS「関口宏の一番新しい中世史」のおかげで、あのあたりの歴史に妙に詳しくなっている身としては、福原遷都の描写とかがおもしろ過ぎます。端的に数字なんかも交えつつ現地で見た状況から世相の変化を伝えているあたり、鴨長明はジャーナリストタイプの人だったんだなぁ、と思う。 この本の著者、大原扁理さんによる現代訳は、ちょっと盛りすぎというか、超訳すぎというか、筆が滑り過ぎなところが私的にはマイナスですが(特にラスト)、でも、ご自身も鴨長明的人生を実践していらっしゃって、興味深かった。 大原さんの人生の選択は、褒められるよりディスられることの方が多い、とご自身が書いていらっしゃったが、普通からはみ出した人に不寛容な日本ではたぶんそうだろうなと想像する。 私はこの方ほど会社勤めは苦ではないが、世の中には「普通」に合わせようとして無理をしすぎて押しつぶされそうになっている人はたくさんいらっしゃるだろうから、著者のような生き方を多くの人に提示することは、とかく横並び重視な日本ではとても価値あることのように思う。 「自己責任と言う言葉は自分に対して使いたい」という大原さんの言葉(鴨長明の言葉として書かれてあったが、著者の言葉だと思う)には、ちょっとハッとした。確かに、他人に対して言うより、そして、他人から言われるより、自分で自分に使いたい。 ところで、読んでいて、この「方丈」の造りが気になって、ネットでしつこく調べてしまった。 私は相当なボロ屋を想像していたけど、どうも想像よりはるかにちゃんとした家屋のようで驚いた。 京都に、研究にもとづいて建てられたレプリカがあって一般公開されているらしい。今度行ってみたいなぁ。 「いつまで同じところにいるか分からんから、土地は買ってない」という文言から、逆に私は「"買う" って選択肢があるってことは、長明は根っからのブルジョアな人なんだな」という印象を持った。 車2台で移築できる、という発想も、私にはけっこう金持ち的だと思った。壁にホトケの絵とか飾っているあたりもお金持ちっぽいよね。 ということで、ミニマリストの代表みたいに思っていたけど、当時の一般人の基準からすると全然ミニマリストじゃなさそうなところは意外な発見だった。 京都の本屋さんでしょうか、「レティシア書房」という書店の店長さんのブログがなかなかそのへんで見ない本を多く取り上げていておもしろいのだけど、そのブログの「方丈記がブーム?」という回に、この『フツーに方丈記』が妙に売れている、と書いてあって、興味深かった。 同じブログに、インド人のプラタン・ゴウランガ・チャラン著『世界文学文学としての方丈記』も紹介されてあって、すごくおもしろそう。今みたら近所の図書館にあるので今度借りようかな。(買わなくてゴメンね) そのインド人の著者が「村上春樹よりも方丈記の翻訳版が多いかも」と冗談交じりで話しておられたとか。 いや、分かります。 方丈記、非常にユニバーサルな本だと思います。源氏とかより全然おもしろい。
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フツーに+方丈記のタイトルに惹かれて、古文嫌いなのに興味を持つ。 最後の原文(カナ付き)を最後に読むと、なんとすんなりと読めました。 とはいえ、著者作品初読みということもあり、考え方に理解しがたいところも多々あったけれど、方丈記を語る人としてはいいのかと。 中性的な文章(読み始...
フツーに+方丈記のタイトルに惹かれて、古文嫌いなのに興味を持つ。 最後の原文(カナ付き)を最後に読むと、なんとすんなりと読めました。 とはいえ、著者作品初読みということもあり、考え方に理解しがたいところも多々あったけれど、方丈記を語る人としてはいいのかと。 中性的な文章(読み始めは女性かと思ってた)、この生き方にも通じるものもあるのかしら。 ちなみに、本が硬くて(閉じようとする力が強い?)握力がかなりいる本でした。 装丁はシンプルで好き。
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最初の方丈記の現代訳は良かった 昔から災害やら人災やらに見舞われ 大変だったんだなと思う あとのほうはなんか…
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