女子バスケットボール 東京2020への旅 の商品レビュー

小永吉陽子(編著)

2023/05/23

東京五輪で銀メダルを獲得した女子バスケットボールチームの振り返り。ホーバスヘッドコーチと全選手へのインタビューから構成された本だが、全員に共通して出て来るのが「役割」という言葉。全員が決められた自分の役割を徹底的に果たすことで勝ち得た栄誉であり、それを果たすために並ならぬ覚悟と厳しい練習の回想。だが、おわりにでのホーバスヘッドコーチの「一人ひとりに役割はありますが、チームで決められているのは原則だけです。チーム全員が原則を理解したうえで選手に判断を委ねると、創造的なプレーが飛び出すことがあるんです。それはもう綺麗なバスケでしたね」の言葉が成熟された大人のチームであることを思わせる。原則だけで全員が自分の役割を理解し、あるいは役割を決め判断することで得た勝利であり、ここまでしないと頂点にはいけない厳しい世界であると感じた。
ホーバスコーチは「ウチのチームにはスーパースターはいないけれど、スーパーチームです」と言っているが、全員が原則だけで自分の役割を理解して、それを徹底的に果たす。まさにスーパーチームだと思う。
これからもずっと日本の女子バスケを応援していきたい。

2022/08/16

東京2020オリンピックで銀メダルを獲得した快挙について、トム・ホーバスヘッドコーチと、選手12人のインタビューを綴った書籍
著者は、女子バスケを他の人よりも少しだけ長く取材している小永吉陽子さんである。

第１章は「指揮官の旅」としてトム・ホーバスヘッドコーチのインタビューが載っている。
第２章は、「牽引者の旅」キャプテンと髙田選手と、町田選手
第３章は、女バスの代名詞であったであろう３ポイントを積極的に狙い続けた「シューターたちの旅」として、宮澤選手、三好選手、林選手
第４章は、「支えた者たちの旅」として、本橋選手、長岡選手、馬瓜選手
第５章は、「若者たちの旅」として、宮崎選手、赤穂選手、オコエ選手、東藤選手

それぞれの立場から見て、感じた東京オリンピックを語ってくれている。
中には、すでにその次を見通したインタビューも掲載されている。昨年9月に行われ、日本が５連覇を達成したアジアカップ。ここでは、選手が新しい立場となって「旅」立つ姿が垣間見られる。そんな彼女たちの姿には、つい応援したくなる可能性を感じてしまう。パリ五輪まではあと２年。東京2020を思い出しつつ、新生女子バスケットボールチームの活躍に胸が弾んでしまう。

バスケットファンには、一読して欲しい一冊である。

2022/05/15

選手一人一人の言葉が書かれていて、オリンピックを思い出しながら読んだ。
見てるだけではわからなかった葛藤や不安もそれぞれあって、試合をみた感動が蘇ってきた
同年代ということもあって、尊敬と共感といろんな気持ちになった
バスケをすることのモチベーションはすごく上がる！

2022/04/13

インタビューをまとめたもの。
対象はコーチと選手、最後にマネージャー。

YouTube の INSIDE AKATSUKI で選手がこの本を手にとっており興味をもった。

髙田キャプテンが「町田選手の部分で泣きそうになりました」「この本で初めて知ったエピソード」と言っており、買わねばならぬ、と。
（参照：www.youtube.com/watch?v=Yle5dHP4JoA）

ヘッドコーチの戦術的な話や、選手のメンタリティの部分も面白かった。

2022/04/11

東京オリンピックで夢中で見た女子バスケットボール。まさか決勝まで行ってアメリカと対戦するなんで夢にも思いませんでした。そのチームの監督や選手の生の声を残した一冊で貴重。
またいつか世界の舞台でアメリカに挑み、世界を驚かせてほしい。

2022/02/10

感動をもらったオリンピック。
コロナがなければ準決勝の日本対フランス観てたはずだったのに〜〜〜！

それぞれの想いもありながら、
チームとしてひとつになって金メダルを目指して闘った裏側が知れました。

2022/02/06

注意されている内容に着目してアジャスト
自分のやるべきことをちゃんとやって、それで駄目ならそれで良い。
自分の役割を遂行することにフォーカス（エブリン）
目標を言い続けて目指すことが大切（ひまわり）

うまくいかなかったことを含めて、絶対にこの経験は無駄にはならない。自分のためにかることばかり（ヒナ）