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流浪の月 の商品レビュー

4.4

1562件のお客様レビュー

  1. 5つ

    774

  2. 4つ

    537

  3. 3つ

    146

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

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2024/07/04

凪良ゆうさんの作品はよくブグログで拝見し、表紙が素敵だなーと思っていました。どんな物語を書かれるのか全然予備知識なしで読んでみました。人の心を鷲掴みにするような描写で、胸が痛くなりました。私が見ている世界が必ずしも真実とは限らない。見たいようにしか見ていない。聞きたいようにしか聞...

凪良ゆうさんの作品はよくブグログで拝見し、表紙が素敵だなーと思っていました。どんな物語を書かれるのか全然予備知識なしで読んでみました。人の心を鷲掴みにするような描写で、胸が痛くなりました。私が見ている世界が必ずしも真実とは限らない。見たいようにしか見ていない。聞きたいようにしか聞いていない。その視点が大事だと改めて意識させられ、ニュースなどの報道を見る時は一辺倒に見ないようにと思いました。

Posted byブクログ

2024/07/04
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本っ当に良かった!なんで今までこの本を手に取ったことがないんだろうと思えるぐらい当たりだった!最後の章と1番前の章が繋がっているのが感動、「彼が本当に悪だったのかどうかは彼と彼女にしか分からない」ってところにグッときた。この言葉で少しでも更紗と文が救われてくれてると思うと泣きそう。

Posted byブクログ

2024/07/03

いびつだけれど、美しい物語だった。 二人の関係をなんとよぶのか。 複雑で多くの人に理解されない。恋愛ではなく、友情でもない。でもこの人じゃなきゃ苦しい、という強い関係。誰かとこんな関係を築けるのは、うらやましい気もする。 映画『トゥルー・ロマンス』がやたらと登場した。

Posted byブクログ

2024/10/21

友達でも恋人でも家族でもない 名前がつけられない関係があってもいいんだ、 そんな関係いいなって、更紗と文をみてて思った。 自分は周りの意見を気にしながら生きてて、見られ方を気にして生きてて 自分は自分だってそう思えるくらい大切な何かをわたしも見つけたい

Posted byブクログ

2024/06/30
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何か大きな事件が起こったとき、自分の常識や良識の範囲で理解できる物語を作りたがる。語りたがる。そこにもはや当事者はいない。様々な人々の物語に縛られた当事者達が八方塞がりになっていく様は正直しんどい。それでもそこにささやかな幸せと寄り添いがあったことに私は救われた。とても繊細で歪だが、美しい物語だと思う。

Posted byブクログ

2024/06/29
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19歳の青年・文と9歳の少女更紗のお話 ー事実と真実は違う 世間にどう思われたって、いい お互いが相手の事を受け入れて、2人でいられるのなら 凪良さんの物語に出てくる母親はどの人もダメな親 自分の人生は1度きり、自分の人生を生きたい (人生の)荷物は持ちたくない、背負いたくない 自由に生きたい …子を放置したり、子を置いて家を出たり、子がヤングケアラーだったりする 子は生まれながらに、たくさんの荷物を両手いっぱいに抱えていたり、重い鎖に繋がれて身動き取れないでいたりする 誰かと分かり合うという事は、大人になるという事は、自分と向き合うという事だ それはいつも、とても苦しい でもやはり、自分の人生を生きるのは自分だけだ 読了後、この作品を原作にした映画も観た 更紗は広瀬すず 文は松坂桃李 亮くんは横浜流星 9歳の更紗は白鳥玉季 広瀬すず、横浜流星はもちろんお芝居上手なのだけれど とにかく松坂桃李の演技が感動からの絶句 すごすぎて口が閉まらない… 俳優さんになってくれてありがとう! と思ってしまった 白鳥玉季ちゃんは、すごく美形 声が低くて魅力的、演技も良かった

Posted byブクログ

2024/06/29

苦しい。のに、この物語の世界に浸りたくて、読み進める手が止まらなかった。 息ができず、ずっと水中にいるような感覚だった。 状況は糸でつながれたビーズのネックレスと同じで、一粒だけを取り出してネックレス全体を語ることはできない。始まりがどこで、終わりがどこかもわからない。 凪...

苦しい。のに、この物語の世界に浸りたくて、読み進める手が止まらなかった。 息ができず、ずっと水中にいるような感覚だった。 状況は糸でつながれたビーズのネックレスと同じで、一粒だけを取り出してネックレス全体を語ることはできない。始まりがどこで、終わりがどこかもわからない。 凪良ゆうさんの表現、すごく好きだなぁ。 「家族だから一緒にいるべき」とか「被害者と加害者の関係だから一緒にいるべきでない」とか、そういう簡単な話ではなくて。 当事者にしか分からない物語がそこにはあって。   さまざまな愛のかたちについて、深く考えたくなる素敵な作品。

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2024/06/29
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私には理解できない形だが、それはそれでいいなと思えた。2人が幸せそうに一緒に暮らしていて微笑ましい気持ちになった。人それぞれの考え方があることを再認識した。否定ばかりせず、自分には理解できない、想像できないこともあることを認められるようになりたいと思った。その人々なりの幸せがある

Posted byブクログ

2024/06/30

映画化(配役)を知ってしまってから読んだため、どうしても俳優の顔がちらついてしまった。 ただ静かに生きたいだけなのに、なんでこんなに邪魔が入り、無責任に人を傷つけていくのか…、誤解が誤解を生み、誰にもとめられず、悲しみの方向に進んでいくのがつらかった。

Posted byブクログ

2024/06/27
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おもしろかったです。 一気に読んでしまいました。 テンポがいいので、サクサクよめます。 以下あらすじです。 彼が本当に悪だったどうかは、彼と彼女にしかわからないー 家内更紗は、小学生の時に、 変わり者の両親と幸せな日々を過ごしていた。 しかし、父親が病気で亡くなったら、 母親は男を作って、娘を捨てた。 親戚に引き取られた彼女は、 そこで同世代の男の子から、性的虐待をうける。 家に帰りたくない日々が続くなか、 近所にすむ、文という男に声をかけられ、 さらわれ、数日過ごす。 その日々は、虐待されることなく、 自分を生きられた楽しい日々だった。 動物園で、「保護」され、 文は少年院に、更紗はまた自宅に戻るが、 性的虐待に反撃する。 家から厄介払いされ、児童養護施設で過ごす。 大人になった2人は、偶然再開する。 更紗も文もパートナーがいて、 それぞれの理由で悩んでいる。 2人は各々の道で、平穏に生きようとする。 しかし、更紗は「被害者」として、 文は「加害者」として、 世間の声やSNSの第三者の声にさいなまれる。 2人が選ぶ、道とはー

Posted byブクログ