サーキット・スイッチャー の商品レビュー
文句なしに最近の最も面白かった本に入る。 遠い未来や異世界ではなく、現在の地続きの未来だと思った。話の構成もストレスが無いしあっと言う間に読み終えてしまった。車だけに疾走感のある素晴らしい一作だった。
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p193 アルゴリズムにとって、桜吹雪はきわめてイレギュラーな状況なのだ p267 社会のためには誰かが経済的な損をしないといけない
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都知事選後メディアで知った”候補者”安野貴博氏。SFの本も出していると知り読んでみた。 2029年の日本。車はほとんどか自動運転となっているが、ある日、その自動運転アルゴリズムの設計会社の若き社長坂本の乗った車が「ムカッラフ」という者に乗っ取られ、「坂本は殺人者だ」とその様子を...
都知事選後メディアで知った”候補者”安野貴博氏。SFの本も出していると知り読んでみた。 2029年の日本。車はほとんどか自動運転となっているが、ある日、その自動運転アルゴリズムの設計会社の若き社長坂本の乗った車が「ムカッラフ」という者に乗っ取られ、「坂本は殺人者だ」とその様子をネット配信し始め、さらに車は自動爆破されるという。 ムカッラフの狙いは何か? 話が進むにつれ、自動運転アルゴリズムの残酷さと、それがある意図をもって使われた時の恐ろしさが描かれる。 乗っ取り犯ムカッラフ、自動運転設計者坂本、さらにその自動運転車を売る大手自動車会社、警察、ネット配信業者、と犯人の狙いに向けて、動き出す。 自動運転する時、前方に避けがたい人物を複数発見した時、自動運転ソフトは被害の少ない方にぶつかる「トロッコ理論」が働いている。がしかし、ムカッラフはその被害者が、人種や宗教、年齢などにより、偏りがあるのではないか? 意図的に操作されているのではないか? というのだ。なに? トロッコ理論? 初めて耳にしたが、説明を聞くとなるほど、自動運転における選択は、生者と犠牲者を選ぶものだった。半ば近い将来やってきそうな未来、う~ん、自動運転恐るべし。 第9回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作。(2021.8.23選考) ・大賞は「スター・シェイカー」人間六度氏 2022.1.25発行
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2024都知事選に立候補していた安野貴博さんが著者で、近未来の自動運転車に関するSF小説。 事件の真相や結末は、近い将来想定されそうなシナリオで考えさせられることが多かった。 安野さん自身がエンジニアであるからか、テクノロジーに関してリアリティを感じた。
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すっごくおもしろかった! 続きが気になって一気読み! 2029年、完全自動運転車が普及する社会。 完全自動運転車…、車内にはハンドルもアクセルも運転席もない!ナンテコト∑(゚Д゚) 自動運転アルゴリズムの開発者であり、サイモン•テクノロジー社の社長である坂本義春が誘拐されると...
すっごくおもしろかった! 続きが気になって一気読み! 2029年、完全自動運転車が普及する社会。 完全自動運転車…、車内にはハンドルもアクセルも運転席もない!ナンテコト∑(゚Д゚) 自動運転アルゴリズムの開発者であり、サイモン•テクノロジー社の社長である坂本義春が誘拐されるところから物語りは始まる。 自動運転車に拘束され、髪の毛を切られ、頭に嘘発見器を装着され、嘘がバレると電流が走る、そして嘘を重ねるごとに電流はどんどん強くなっていく。 もう、始まりから、ぐいぐい、ぐいぐい、ぐいぐい引き込まれる。次は?それで?どうなるのっ?会社にいても早くお昼休みにならないかなぁってそわそわしてしまった。 AIの事はさっぱりわからないけれど、それでもちゃんと内容が理解できるように書かれていて、とっても読みやすい。 そして近未来のお話だけど、大好きな昭和感たっぷりの刑事まで出てくる。あぁ大好き。 これはぜひ映像化してほしいなぁ。 安野貴博さんのデビュー作。 おもしろかったぁ!
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あまりに面白くて読みやすいので驚愕。 巻末の選評を読むと『ひっかかりなく読みやすすぎる』『教科書の思考実験を引き延ばしたよう』とある。厳しい。
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どうなるのか全くわからないハラハラドキドキ感と、それでもどんどん進んでいく疾走感がすごかった ぜんぜん無駄な文がなく簡潔だったし専門的なことがわからなくてもスピードを落とさずに読めてすごかった 最後の決断と犯人に対するセリフになんか号泣してしまった すごいよかった〜 最近犯...
どうなるのか全くわからないハラハラドキドキ感と、それでもどんどん進んでいく疾走感がすごかった ぜんぜん無駄な文がなく簡潔だったし専門的なことがわからなくてもスピードを落とさずに読めてすごかった 最後の決断と犯人に対するセリフになんか号泣してしまった すごいよかった〜 最近犯人がすごいヤバい人だったりじつは主人公がすごいヤバい人だったりする小説ばかり(別に選んでそうなったわけではないのに…)読んでたからちゃんとした人たちがそれぞれ自分の最適解で動いていて一番ヤバかった人でも一応罪悪感とかはある普通の人だったのがさらにグッと来た
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ノンストップで読めた。展開もドキドキさせられる物があった。自動運転車が衝突回避で乗客を守るか歩行者を守るかの2択を迫られたときのいわゆるトロッコ問題は実際に議論されているし、倫理の観点でも非常に難しい事柄なのでそこに深く着眼しうまく小説に落としこんでいるところがすごいなと感じた。プログラミングの知識や自動運転、AIに関する基礎知識がある情報系や機械系の学部生なら面白く読めると思う。おすすめです。
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滅茶苦茶面白かった。 SFだけれども「自動運転」に焦点を絞っているので難解な設定が少ないし、場面も限定的なので読みやすい。 しかも今後問題になりそうなテーマを扱っているだけでなく、主要登場人物が確り成長するしタイトル回収の仕方が熱い。 映画化熱望。
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ハヤカワSFコンテスト優秀賞作品。ノンストップのサスペンス?正体は不明でも冒頭から犯人は姿を現し、いわゆる誘拐監禁事件が始まる。舞台は首都高の上を走る自動運転自動車。 自動運転車に仕掛けられた爆弾の起動トリガーは、自動運転車の時速が90kmを下回ること、他の車両が数m以内に接近...
ハヤカワSFコンテスト優秀賞作品。ノンストップのサスペンス?正体は不明でも冒頭から犯人は姿を現し、いわゆる誘拐監禁事件が始まる。舞台は首都高の上を走る自動運転自動車。 自動運転車に仕掛けられた爆弾の起動トリガーは、自動運転車の時速が90kmを下回ること、他の車両が数m以内に接近すること、そして犯人の動画生配信の中断。自動運転車の通信システムは破壊され、犯人と交渉もできない。 犯人が監禁したのは、日本の自動運転車の多くに搭載されている、自動運転アルゴリズムを開発しているサイモン・テクノロジーズ社の創業者、社長、エンジニアの坂本。犯人は、トロッコ問題でそのアルゴリズムが選択する被害者に、人種による偏りがあることを、坂本にシミュレーションで解析するよう求める。 時は2030年、自動運転により職を失ったドライバー、自動運転車により身近な人を喪ったひとなど、いろいろと社会的な問題も描かれている。 冒頭のスピード感の後、事件の背景と登場人物を紹介していく場面が多く、ちょっとスローペースに。全体的には興味深い社会問題の提示もあり面白かった。
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