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サーキット・スイッチャー の商品レビュー

4.1

37件のお客様レビュー

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2022/11/03

テクノロジーやプログラムに関する自分にはあまり馴染みのない専門用語が飛び交いながらも、スリリングな展開や人間ドラマもあり、とてもおもしろかったです。

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2022/09/09

106今時のお話し。今は運転支援だからどっかのメーカーみたいにやっちゃえ自動運転、とかいったらまだまだあかんと思う。なんかアシモフの三原則を思い出した。用語が難解ならもっとストーリーに人間味を持したらいいのに。

Posted byブクログ

2022/08/02

現役エンジニアである作者のデビュー作は完全自動化した車が巻き起こすタイムリミットサスペンスだ。このシステムを開発した社長の坂本が仕事場でもある自動車を乗っ取られ、首都高を暴走し始めた。車には爆弾が仕掛けられており、近づいたりスピードが落ちたら爆破、という展開は映画スピードを思い出...

現役エンジニアである作者のデビュー作は完全自動化した車が巻き起こすタイムリミットサスペンスだ。このシステムを開発した社長の坂本が仕事場でもある自動車を乗っ取られ、首都高を暴走し始めた。車には爆弾が仕掛けられており、近づいたりスピードが落ちたら爆破、という展開は映画スピードを思い出す。と思いきや物語は思っていた方向とは違う流れに。なるほど、そうくるか。この本のテーマは「選択」だ。将来、必ずやってくるだろう機械が支配する世界。その時、人間は何を選択するのか。SFながら目線が我々と同じ高さなので読みやすかった。

Posted byブクログ

2022/07/26

トロッコ問題を突き詰めるとこうなる、というひとつの回答のような作品でした。これがデビュー作とは思えない完成度。面白かったです。 テクノロジーの進化は両刃の刃で、いつも人を悩ませます。例えば、AIの進化は人を楽にするのか?はたまた仕事を奪うのか? 自動運転で事故が減る一方、万が一...

トロッコ問題を突き詰めるとこうなる、というひとつの回答のような作品でした。これがデビュー作とは思えない完成度。面白かったです。 テクノロジーの進化は両刃の刃で、いつも人を悩ませます。例えば、AIの進化は人を楽にするのか?はたまた仕事を奪うのか? 自動運転で事故が減る一方、万が一事故が起きた場合の責任の所在はどうなるのか。 AIの医者と人間の医者、どちらの医療ミスなら許せるのか等々… そんな思考実験を豊かな想像力で何通りも創ることができる。いや~小説って本当にいいもんですね。(水野晴郎風に…古っ)

Posted byブクログ

2024/08/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

完全自動運転の社会について書かれていて、評判が良いと聞いたので読んだ。 選評の通り。 読みやすく、エンタメとしての起伏も押さえていて面白い。2時間のアクション映画のようなすっきりさと感動。 作者自身がガジェットに精通しているのがわかるストーリーライン。全体的にやっぱり理系っぽい雰囲気を感じた。 完全自動運転が普及した社会はどうなるかというのを味わえて面白かった。欲をいえばもうすこしひねった展開があったら奥行を感じられたかな。

Posted byブクログ

2022/06/26

第9回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作。ネットで面白そうな作品がないか探していたところ本書を発見、手に取ってみた。 舞台は、完全自動運転車が世に浸透した2029年の東京。自動運転アルゴリズムを開発するサイモン・テクノロジーズ社の代表兼エンジニアである坂本義晴が、仕事場である完...

第9回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作。ネットで面白そうな作品がないか探していたところ本書を発見、手に取ってみた。 舞台は、完全自動運転車が世に浸透した2029年の東京。自動運転アルゴリズムを開発するサイモン・テクノロジーズ社の代表兼エンジニアである坂本義晴が、仕事場である完全自動運転車に乗り込み首都高を走らせていたところ、急に車が停止し、車内に侵入してきた見知らぬ男に拘束される。その男は自身を"ムカッラフ"と名乗り、「私は今日、坂本社長が殺人犯であることを証明します」と宣言した上で、動画配信サイトで車内の様子を全世界に中継しながら坂本への尋問を開始する。介入の兆候を見せれば自分諸共車体を爆破すると述べる犯人。彼の目的は一体何なのか―――。 自動運転技術やAI技術等の発達と社会普及によって起こり得る問題をテーマにした、近未来SFサスペンス。本作で描かれている内容は遠くない未来に起こる、いや、現在進行形で起こっている問題である。(2029年という時代設定も非常にリアルだ。)完成度の高い作品ではあるが、エンターテインメントとしては面白さが少々足りないか。良くも悪くも「教科書」のような作品・・・というか、中高生の課題図書にしても良いのではないだろうか。

Posted byブクログ

2022/06/22

すごく面白かった。 最後の展開に引き込まれた。 スピード感が心地よい。 岸田と安藤の坂本を救うための連携プレーと2人の間に交わされる会話や信頼性の高さが見どころだった。 2人じゃなきゃ坂本を救うこともできず、見事なハッピーエンドになることもなかったと思う。 それくらい2人は、刑...

すごく面白かった。 最後の展開に引き込まれた。 スピード感が心地よい。 岸田と安藤の坂本を救うための連携プレーと2人の間に交わされる会話や信頼性の高さが見どころだった。 2人じゃなきゃ坂本を救うこともできず、見事なハッピーエンドになることもなかったと思う。 それくらい2人は、刑事ドラマでいう名コンビだと思った。 岸本の「未来は自分で作る」という信念のもと、絶望に瀕してもなんとか解決に導こうとするシーンが感動した。 安藤の、故意に個人情報漏洩したという刑事として絶対に犯してはならないミスをして、逮捕されそうになっても、岸本との連携によって結果的に手柄を上げるところがいい。スカッとした。 終盤、緊急事態が次々と発生しながらも、岸本、安藤、坂本、吉田(犯人)の努力によって間一髪見事としか言いようがない結末に向かう。そこがゾクゾクしてとんでもなく面白い。 犯人もただの悪人ではなく、信念をもって行動していたので、読んだ後見方が変わった。彼のように家族が事故で殺されることはあってはならないと強く思う。 ただの近未来の社会を描くのではなく、登場人物の過去も描いた人物模様、トロッコ問題も含めている所が良い。 社会的弱者が被害を受けやすい(殺されやすい)という物語の展開は、現実の世界でもおこっており、どのように対処するべきかというメッセージが込められていると思う。

Posted byブクログ

2022/06/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人の手を一切介さない"完全自動運転車"が急速に普及した2029年の日本。 自動運転アルゴリズムを開発する企業、サイモン・テクノロジーズ社の代表・坂本義晴は、ある日仕事場の自動運転車内で襲われ拘束された。 「ムカッラフ」を名乗る謎の襲撃犯は、「坂本は殺人犯である」と宣言し尋問を始める。 その様子が動画配信サイトを通じて全世界へ中継されるなか、ムカッラフは車が走っている首都高速中央環状線の封鎖を要求、封鎖しなければ車内に仕掛けられた爆弾が爆発すると告げる……。 ムカッラフの狙いは一体何か――? (アマゾンより引用) 自動運転車なんて必要ないと思う

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2022/06/12

新聞の書評で知った本。トロッコ問題がテーマの近未来SF小説。新人とは思えないほど、まとまっていて面白く読めた。 自分なら、トロッコ問題をどう答えるか考えたが、答えが出ない。まさに、理性と感情の葛藤である。近い将来、日本の社会はこの問題に答えを出せるのか疑問が残った。

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2022/05/15

友人に薦められて読んだのですが、なかなか面白い作品でした!近未来の日本を描いた作品で、自動運転が当たり前になった世の中で、自動運転の肝となるAIソフト開発者誘拐事件に端を発して、誘拐犯の目的は何か?と、自動運転技術に潜む闇というテーマ性が良くて、新人とは思えない発想力と内容に感心...

友人に薦められて読んだのですが、なかなか面白い作品でした!近未来の日本を描いた作品で、自動運転が当たり前になった世の中で、自動運転の肝となるAIソフト開発者誘拐事件に端を発して、誘拐犯の目的は何か?と、自動運転技術に潜む闇というテーマ性が良くて、新人とは思えない発想力と内容に感心しました!またこの作者の次回作が発表されたら読みたいと思います!

Posted byブクログ