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源平の怨霊 の商品レビュー

4.1

13件のお客様レビュー

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2026/02/05

栄華を誇った平家と、鎌倉に新たな秩序を築いた源氏。勝者と敗者の物語は、史書の中では既に決着がついている。だが高田崇史は、その背後の「怨霊」という意味あいから日本史を開きなおす。 物語は、現代で起こる不可解な事件を端緒に、源平合戦とその後に語られた怨霊信仰を丹念に掘り起こしていく。...

栄華を誇った平家と、鎌倉に新たな秩序を築いた源氏。勝者と敗者の物語は、史書の中では既に決着がついている。だが高田崇史は、その背後の「怨霊」という意味あいから日本史を開きなおす。 物語は、現代で起こる不可解な事件を端緒に、源平合戦とその後に語られた怨霊信仰を丹念に掘り起こしていく。平家は滅びたのか、それとも形を変えて生き続けたのか。 史実と伝承、合理と非合理が交錯する中で、作者は一つの問いを突きつける。怨霊とは迷信ではない。忘却された側の声であり、歴史の歪みを照らす。日本人の歴史観そのものを揺さぶる一冊である。

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2025/01/03

清盛の義母池禅尼は、なぜ源氏の棟梁となるであろう頼朝の命を、清盛に救わさせたのか。 この問いから始まる、源平合戦に関わる内容を、他のさまざまな問いとともに解決していく事で、歴史の真実を浮き上がらせる長編。 とにかく、えっ?そうなの??と唸らされることばかりだった。大河ドラマ鎌倉...

清盛の義母池禅尼は、なぜ源氏の棟梁となるであろう頼朝の命を、清盛に救わさせたのか。 この問いから始まる、源平合戦に関わる内容を、他のさまざまな問いとともに解決していく事で、歴史の真実を浮き上がらせる長編。 とにかく、えっ?そうなの??と唸らされることばかりだった。大河ドラマ鎌倉殿の13人を観ていたので、ややこしい人物名と関係性があまり混ざらなかったのも良かった。 この時代に興味のある人以外も、読むべき本な気がする。この一冊で、神社の意味、怨霊の存在、自分の目で確かめる価値、問いの持ち方、学ぶことの意味など、描かれている本筋だけでなく考えさせられることの多い、すごい本だった。 数年前、三島に行った事が懐かしい。今度はこの本を持って行きたいなー。

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2024/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

教科書とは違う角度で史実をストーリーにあてはめていく。歴史好きは膝を打つんだろうけど、凡人にはピンとこない件が多い。血筋が大事な時代だからこそ遡れば誰かの親戚だったはずだし、そこをうまく繋いだ感じ。

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2023/09/18

高田さんの歴史ミステリーが好きで、購入しました。今までの作品は、歴史の謎の追求と事件の解決が並行して進むことが多かったが、この作品は、純粋に、登場人物が、歴史の謎に取り組んでいきます。物語が進む中で、定説になっている様々な歴史的事実とされる出来事が、多くの文献の分析をもとにして、...

高田さんの歴史ミステリーが好きで、購入しました。今までの作品は、歴史の謎の追求と事件の解決が並行して進むことが多かったが、この作品は、純粋に、登場人物が、歴史の謎に取り組んでいきます。物語が進む中で、定説になっている様々な歴史的事実とされる出来事が、多くの文献の分析をもとにして、ひっくり返されていきます。そして、最後の結論にも、衝撃を受けました。この本から学んだことは、系図の重要性です。天皇家はもちろんのこと、かつて権力を握った源氏や平家、藤原氏など、系図を読み解くことは重要だと思いました。歴史ミステリーに興味がある人におすすめです。

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2023/06/03

 日本史で常識だと思い込んでいることで、実はありえないことはたくさんある。そんな不自然なことに対して素直な探究心を満たす良書

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2023/03/03

難しかったけど思ったより食いついていけた!ボリュームあった。もともとの知識が乏しいけど、馴染みのある地名がたくさん出てきて親しみやすかった。解説がまたおもしろかった。

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2025/07/16

2023/1/27読了。 実際の歴史の謎をミステリー小説として追いかけていく、他であまり見ない形式。 学校で習った程度の知識しかないが、題材が有名な箇所であり、そんなところを深掘りするとこんな新しい説が見えてくるのか、と驚いた。 フィールドワークを行ったり、当時の人間関係か...

2023/1/27読了。 実際の歴史の謎をミステリー小説として追いかけていく、他であまり見ない形式。 学校で習った程度の知識しかないが、題材が有名な箇所であり、そんなところを深掘りするとこんな新しい説が見えてくるのか、と驚いた。 フィールドワークを行ったり、当時の人間関係から考察をしたり、また歌舞伎や能などの知識も駆使しながら様々な面から歴史を紐解いており、受験科目としての日本史のみを学んでいた身からすると、脈々と続く人の営みを感じられて面白かったです。

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2022/11/15

 厚めの本なので職場の昼休みに読み進め伊豆旅行の電車内で読了する完璧なスケジュールを達成。  著者のミステリは、殺人事件も十分面白いんだが、正直殺人の部分よりもっと歴史の謎を解いて欲しい!と、思ってしまっていたんだけど…本当に殺人抜きで歴史の謎を解いてくれたシリーズ。  タイトル...

 厚めの本なので職場の昼休みに読み進め伊豆旅行の電車内で読了する完璧なスケジュールを達成。  著者のミステリは、殺人事件も十分面白いんだが、正直殺人の部分よりもっと歴史の謎を解いて欲しい!と、思ってしまっていたんだけど…本当に殺人抜きで歴史の謎を解いてくれたシリーズ。  タイトル通り、源平周りを怨霊を視野に入れた考察でいつもの通り情報を詰め込んで一旦解してしっくりくる形に再構築して真実を見つける流れ。  義経怨霊云々は別の著者の歴史ミステリでも語られていて奥の深いモチーフだなと。  こっち路線も増加希望。

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2022/08/11

フィールドワークの風景を思い浮かべながら、思考を巡らす時間でした。 実際に京都や鎌倉、伊豆に行って同じように辿ってみたいです。

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2022/05/21

他の作品の場合は、現実世界ではで殺人事件が発生して、それに伴って歴史の謎が解明されていくが、本シリーズでは歴史の謎とフィールドワークしか出てこない。 だがそれが良い。歴史に集中出来て面白さを堪能できる。源平の戦いがよく分かった気になれる。 池禅尼が頼朝の除名をした理由や義経が怨霊...

他の作品の場合は、現実世界ではで殺人事件が発生して、それに伴って歴史の謎が解明されていくが、本シリーズでは歴史の謎とフィールドワークしか出てこない。 だがそれが良い。歴史に集中出来て面白さを堪能できる。源平の戦いがよく分かった気になれる。 池禅尼が頼朝の除名をした理由や義経が怨霊化して居ない理由、鵯越は行われたのか?何故、安徳天皇は三種の神器と共に沈まなければならなかったのか?鎌倉の段葛は何故作られたのか?何故、北条政子は自分の子を見殺しにしたのか?など非常に盛り沢山な内容。 それぞれに理由が語られ納得させられる。 木曾義仲についてはもっと調べてみたい。

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