源平の怨霊 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
教科書とは違う角度で史実をストーリーにあてはめていく。歴史好きは膝を打つんだろうけど、凡人にはピンとこない件が多い。血筋が大事な時代だからこそ遡れば誰かの親戚だったはずだし、そこをうまく繋いだ感じ。
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高田さんの歴史ミステリーが好きで、購入しました。今までの作品は、歴史の謎の追求と事件の解決が並行して進むことが多かったが、この作品は、純粋に、登場人物が、歴史の謎に取り組んでいきます。物語が進む中で、定説になっている様々な歴史的事実とされる出来事が、多くの文献の分析をもとにして、...
高田さんの歴史ミステリーが好きで、購入しました。今までの作品は、歴史の謎の追求と事件の解決が並行して進むことが多かったが、この作品は、純粋に、登場人物が、歴史の謎に取り組んでいきます。物語が進む中で、定説になっている様々な歴史的事実とされる出来事が、多くの文献の分析をもとにして、ひっくり返されていきます。そして、最後の結論にも、衝撃を受けました。この本から学んだことは、系図の重要性です。天皇家はもちろんのこと、かつて権力を握った源氏や平家、藤原氏など、系図を読み解くことは重要だと思いました。歴史ミステリーに興味がある人におすすめです。
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日本史で常識だと思い込んでいることで、実はありえないことはたくさんある。そんな不自然なことに対して素直な探究心を満たす良書
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難しかったけど思ったより食いついていけた!ボリュームあった。もともとの知識が乏しいけど、馴染みのある地名がたくさん出てきて親しみやすかった。解説がまたおもしろかった。
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2023/1/27読了。 実際の歴史の謎をミステリー小説として追いかけていく、他であまり見ない形式。 学校で習った程度の知識しかないが、題材が有名な箇所であり、そんなところを深掘りするとこんな新しい説が見えてくるのか、と驚いた。 フィールドワークを行ったり、当時の人間関係か...
2023/1/27読了。 実際の歴史の謎をミステリー小説として追いかけていく、他であまり見ない形式。 学校で習った程度の知識しかないが、題材が有名な箇所であり、そんなところを深掘りするとこんな新しい説が見えてくるのか、と驚いた。 フィールドワークを行ったり、当時の人間関係から考察をしたり、また歌舞伎や能などの知識も駆使しながら様々な面から歴史を紐解いており、受験科目としての日本史のみを学んでいた身からすると、脈々と続く人の営みを感じで面白かったです。
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厚めの本なので職場の昼休みに読み進め伊豆旅行の電車内で読了する完璧なスケジュールを達成。 著者のミステリは、殺人事件も十分面白いんだが、正直殺人の部分よりもっと歴史の謎を解いて欲しい!と、思ってしまっていたんだけど…本当に殺人抜きで歴史の謎を解いてくれたシリーズ。 タイトル...
厚めの本なので職場の昼休みに読み進め伊豆旅行の電車内で読了する完璧なスケジュールを達成。 著者のミステリは、殺人事件も十分面白いんだが、正直殺人の部分よりもっと歴史の謎を解いて欲しい!と、思ってしまっていたんだけど…本当に殺人抜きで歴史の謎を解いてくれたシリーズ。 タイトル通り、源平周りを怨霊を視野に入れた考察でいつもの通り情報を詰め込んで一旦解してしっくりくる形に再構築して真実を見つける流れ。 義経怨霊云々は別の著者の歴史ミステリでも語られていて奥の深いモチーフだなと。 こっち路線も増加希望。
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フィールドワークの風景を思い浮かべながら、思考を巡らす時間でした。 実際に京都や鎌倉、伊豆に行って同じように辿ってみたいです。
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他の作品の場合は、現実世界ではで殺人事件が発生して、それに伴って歴史の謎が解明されていくが、本シリーズでは歴史の謎とフィールドワークしか出てこない。 だがそれが良い。歴史に集中出来て面白さを堪能できる。源平の戦いがよく分かった気になれる。 池禅尼が頼朝の除名をした理由や義経が怨霊...
他の作品の場合は、現実世界ではで殺人事件が発生して、それに伴って歴史の謎が解明されていくが、本シリーズでは歴史の謎とフィールドワークしか出てこない。 だがそれが良い。歴史に集中出来て面白さを堪能できる。源平の戦いがよく分かった気になれる。 池禅尼が頼朝の除名をした理由や義経が怨霊化して居ない理由、鵯越は行われたのか?何故、安徳天皇は三種の神器と共に沈まなければならなかったのか?鎌倉の段葛は何故作られたのか?何故、北条政子は自分の子を見殺しにしたのか?など非常に盛り沢山な内容。 それぞれに理由が語られ納得させられる。 木曾義仲についてはもっと調べてみたい。
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高田先生の物語は、実際に現地を訪れるフィールドワークと、電車の中やバーで見つけたことを整理するシーンがちょうどいいバランスで入っているので、まるで自分も一緒に旅をしているような感覚になる。 鎌倉の長谷に行った事がある人ならきっと知っているあの看板など、現地の細かい描写もいい。旅行...
高田先生の物語は、実際に現地を訪れるフィールドワークと、電車の中やバーで見つけたことを整理するシーンがちょうどいいバランスで入っているので、まるで自分も一緒に旅をしているような感覚になる。 鎌倉の長谷に行った事がある人ならきっと知っているあの看板など、現地の細かい描写もいい。旅行のしにくいこんな時代だからこそ、更に楽しく読めた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いくらなんでも、登場人物のテンションが高すぎるんじゃないか?という、疑問はさておき。 大河ドラマで注目をあびる源平合戦に関する様々な疑問に対して、現地に行ってしっかり検討するという趣向はとても面白かったです。 義経は鵯越の坂落としやってない疑惑は、大河ドラマにも取り入れられてましたね。梶原景時@中村獅子堂の「一ノ谷と鵯越は全く別の場所」という突っ込みに、義経@菅田将暉が「構わぬ。鵯越の方が響きがいい。馬に乗って駆け下りたほうが絵になるしな。」、「歴史はこうやって作られるんだ。」って言わせるあたり、三谷脚本さすがです。 高校で日本史習った昔から、北条も、三浦も「平氏」の血筋じゃんって思ってたので、終盤の「平平合戦」の話は、ひたすら、「そうそう!」って我が意を得たりでした(自分も登場人物と同じくらいテンション高いのでは?という突っ込みはさておき…)。同じギモンを抱いても、それを小説にできてしまう作者の才能すごいなと。
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