桜風堂夢ものがたり の商品レビュー
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『桜風堂ものがたり』とその続編『星をつなぐ手』の番外編。 本編2冊がファンタジーっぽい“雰囲気”がありつつも現実のお話だったのに対し、今作は『夢ものがたり』なだけあってかなりファンタジー。本編の続きだと思って読み始めたので、少し戸惑いました。 でも、絶対にありえない出来事なのに、舞台となった桜野町ならありえそうな気がしてしまう。特に第4話は、1〜3話に輪をかけて突拍子もない展開なのに、「実は自分の身の回りにもこういう人がいるのかも?」と思ってしまった。
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『桜風堂ものがたり』番外編として、本編とは毛色の異なるおとぎ話のような短編がそろっていた。 会いたいけれど、会えない。 そんな人や物語との再会を描いており、私自身もこんなことがあったらいいのになぁ、と思いながら読み進めた。 現実的に言ってしまえば、実際に会うことは叶わない。けれ...
『桜風堂ものがたり』番外編として、本編とは毛色の異なるおとぎ話のような短編がそろっていた。 会いたいけれど、会えない。 そんな人や物語との再会を描いており、私自身もこんなことがあったらいいのになぁ、と思いながら読み進めた。 現実的に言ってしまえば、実際に会うことは叶わない。けれど、絆の深い人や物語は私たちの意外と近くにいて、見守ってくれるのかもな、と思うとあたたかな気持ちになった。
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夢と題名にあるように本編とは少し違う視点でのファンタジー色の強いお話です。 あの山道に行けば私も会うことができますか。 そう思わずに入られません。 相手が思いやりないなと思う時に、彼らは本を読まない人だったと妙に納得してしまいました。 自分中心だと思える行動は、他の人の立場で考...
夢と題名にあるように本編とは少し違う視点でのファンタジー色の強いお話です。 あの山道に行けば私も会うことができますか。 そう思わずに入られません。 相手が思いやりないなと思う時に、彼らは本を読まない人だったと妙に納得してしまいました。 自分中心だと思える行動は、他の人の立場で考えるという発想がないからなんですね。 豊かな心で対応は難しいですが、もう少し優しい気持ちでいられるように努めます。 家に人が出入りするようになったし、図書館の本であることもありカバーを付けているので表紙の少女の絵の読み終わった後に気づきました。
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現実のファンタジーという感じのお話だった。読みやすくて、ハロウィンの夜に冒険するお話ではとてもわくわくして楽しく読めた。
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桜風堂シリーズの番外編。正編と違ってファンタジー要素高め…というよりほぼファンタジー小説。亡くなった人の魂と出会える系の話は決して嫌いではない。生きている人もなくなった人も、それで救われるなら、出会えたっていいと思う。 だからこの本も決して嫌いではないんだが…、うーん、宇宙人のくだりって、いるかなぁ? 既に世界観が出来上がってる物語にこの設定突っ込むのって、ちょっと違和感が大きく感じた。 今後正編が続いていくのか?番外編も伸びてくるのか?おそらく、どっちもが関連しあっていく展開になるんだろうけど、この宇宙人設定は、この度だけのお遊びでいいんじゃないかなぁ。 なんでもありはかえって不自由になると思うんだけど。
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優しい物語の短編集 死者や、死に近い人に会える峠があれば… 私にも会いたい人がいる。 孤独だと思っても、きっと私の周りには見えない家族が寄り添ってくれる。
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この本、大好物(人´3`*)スキスキ~♪少しゾクッとするけれど、とーっても優しいお話(*^^*)こんなに優しいなら魂でも、宇宙人でも、どーんと来い!(^∇^)
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『桜風堂ものがたり』の続編かと思っていたんですが、4篇からなる番外編でした。 桜風堂書店のある桜野町へと続く山道…そこは昔から不思議が起きると、会いたいけれど会えないはずの誰かに会えたりする、と言われていた。 4篇あるそれぞれの主人公は、 桜風堂店主の孫の透、 桜風堂店長・月...
『桜風堂ものがたり』の続編かと思っていたんですが、4篇からなる番外編でした。 桜風堂書店のある桜野町へと続く山道…そこは昔から不思議が起きると、会いたいけれど会えないはずの誰かに会えたりする、と言われていた。 4篇あるそれぞれの主人公は、 桜風堂店主の孫の透、 桜風堂店長・月原一整の元勤め先である銀河堂書店店長の柳田、 一整の元同僚で銀河堂書店店員の渚砂、 そして… 桜風堂ものがたり自体はリアルな書店員のお話なんですが、こちらは「夢ものがたり」とあるように、ほぼほぼファンタジーというか、ちょっと不思議なお話でした。さらに第四話めはSF?も入ってきて、さすがに想定外な話で一回読む手が止まってしまいました。 でもどのものがたりもすべて根底にあるのは村山さんの本と書店に対する愛情で、やさしくあたたかいお話たち。第一話の透が主人公の「秋の怪談」が好きでした。 *** 「本を読むとは他人の人生を生きるということだ。(中略)ひとは、一冊本を読むごとに、きっと、その本の分だけ、優しくなれるんだとおじいちゃんは信じている。ひとは本がなければ、ひとりぶんの人生しか生きられず、自分の目だけでしか、世界をとらえることができない。けれど、一冊の本があれば、違う世界を見る眼差しを、違う人生を生きる魂を得ることができる。もし、みんながたくさんの本を手にし、みんなが他の誰かの人生を生き、自分とは違う誰かの目で世界を見ることができたら。ひとは、もっと他の誰かに優しくなれないだろうか。」(20頁)
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桜野町を舞台にした短編集。 夢と不思議とあやかしが登場するファンタジー色の豊かな夢ものがたり。 透と友達のハロウィンの夜の冒険と優しくも不思議な夢を描いた「秋の怪談」が一番好き。
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続編かと思ったら、スピンオフでした! 会いたいと思っている人に会えるなんて素敵です。 でも続編読みたかったです。
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