そのマンション、終の住処でいいですか? の商品レビュー
マンションの老朽化をテーマにした作者らしい社会派小説。メタボリズム建築と言えば思い浮かぶ実在のマンションについて、そこまで知識のない自分はどこまでが真実の話なのか、解説が気になりながら読み進めた。マンションの建築家の娘やその片腕、マンションの住民の心理描写を丁寧に織り込みながら進...
マンションの老朽化をテーマにした作者らしい社会派小説。メタボリズム建築と言えば思い浮かぶ実在のマンションについて、そこまで知識のない自分はどこまでが真実の話なのか、解説が気になりながら読み進めた。マンションの建築家の娘やその片腕、マンションの住民の心理描写を丁寧に織り込みながら進む展開はとても辛辣でありながら感情移入出来た。途中、浮気癖のある旦那が2人出てくるのが印象的だが、婚約はその後どうなったのだろう。序盤からの曖昧な展開が最後に事務所の社長による隠蔽工作である展開であったことが明かされるが、結論は読者の想像に任せる結末に。アスベストが使われた建物は解体費用が倍かかるのでこの後の展開は相当揉めそうと感じた。
Posted by
マンションの管理については、今自分も苦労しているところなので参考にはなった。登場人物たちの人間模様と描写は、かなりクセが強いので辟易気味だ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読みやすい 住民それぞれの過去とか思いが紐解かれていくのはわくわくした。バブル時代のデザイナーズマンションの話なので登場人物の価値観が昭和的で、女の価値や固定概念には個人的には嫌気さしてしまったけど登場人物の人間味があるって意味では良かったのかも。 最後に持てるだけのプライドを持って死にたいっていう終活とも言える話で、少し寂しい気持ちになった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
まさかのアスベストの話。実際にあったら怖いなとゾッとした。建築家と住民、それぞれの家族に対する思い、親子関係などなど、人間関係が絡み合いながら建築物の問題に直面していく話。サッと読めた。
Posted by
老朽化したデザイナーズマンションを巡る群像劇小説と思って最後の解説まで読み終えた瞬間 、何かを読み飛ばしてしまったような感覚を覚えた。 寄りで見た時と引きで見た時に全く違う絵が見えるお話なのかもしれない。 そのマンションは、田舎の農家の出で、大学で建築学を学ぶこともなく、たた...
老朽化したデザイナーズマンションを巡る群像劇小説と思って最後の解説まで読み終えた瞬間 、何かを読み飛ばしてしまったような感覚を覚えた。 寄りで見た時と引きで見た時に全く違う絵が見えるお話なのかもしれない。 そのマンションは、田舎の農家の出で、大学で建築学を学ぶこともなく、たたき上げから時代の寵児となったカリスマ建築家の手によるものだったが、彼は、すでに亡くなっている。まず、その娘の視点から、父との関係が語られる。それは、嫌悪や反発にあふれたものだったが、そのマンションに作品として改めて触れた後、彼女は少しずつ、父親からの影響や愛情を感じ始める。 このお話の影の主人公は、今は亡き建築家なのかと思った。その後も、マンションの建て替え問題を背景に、生前の彼とかかわったが故に、少なからず人生が変わってしまった人たちが、次々と登場する。彼らが語る話からは、かの建築家の灰汁の強さやある意味ありがちな不条理さとともに、少々、生臭いけれども、人らしさや心の機微を感じた。 だけど、建築物は、時には長い長い年月、存在しうる。作った人のひらめきや野心、後に悔やむことになる過ちまでもはるかに超えて、人の暮らしのためのもののはずが、人の手の届かない領域に行ってしまったりするのだろうか。 奇抜な外観のカビだらけの欠陥住宅が、アスベストまで秘めてそびえ立ち、人々の営みをあざ笑っていたとしたら、相当におそろしい。
Posted by
古くなったデザイナーズマンション(集合住宅)の話。 1つの話が、何人もの視点での短編が書かれてます。 ちょっと最後のほうに、あらあら、と、話が明らかになったりします。
Posted by
モデルとなるマンションがあり、建築家もいそうだなぁ、と思いながら読了したけれど巻末の解説でそれが黒川紀章だと分かりすっきり。マンションは既にに解体されているようだけれどこの小説のような物語が実話のようにも思えてしまう。現実に都心にあるマンションはいつかは老朽化しそこに住む人にとっ...
モデルとなるマンションがあり、建築家もいそうだなぁ、と思いながら読了したけれど巻末の解説でそれが黒川紀章だと分かりすっきり。マンションは既にに解体されているようだけれどこの小説のような物語が実話のようにも思えてしまう。現実に都心にあるマンションはいつかは老朽化しそこに住む人にとっては終の住処になるかどうかは大問題だろう。
Posted by
1棟のデザイナーズマンションに翻弄された人々と、そのマンションの建替をめぐる争議の物語。 残された時限爆弾がどうなってしまうのか…気になる…。
Posted by
そりゃこのマンションじゃあかんやろ〜…と。最後の最後まで読み切ることで分かることがあり、面白いです。初めは軽快に最後は重く締めくくられ、結末のその後を想像するだけでヒヤッ(*_*)
Posted by
可もなく不可もなく、タイトルから想像したらものと内容にギャップがあった。 登場人物みんなに一癖も二癖もあり、彼ら彼女らにガッツリと共感は出来なかったが、様々な人間模様や他人の思考を垣間見ることができるのは小説の醍醐味。読み進めていくに連れぐいぐいキャラクターが立って歩き出してく...
可もなく不可もなく、タイトルから想像したらものと内容にギャップがあった。 登場人物みんなに一癖も二癖もあり、彼ら彼女らにガッツリと共感は出来なかったが、様々な人間模様や他人の思考を垣間見ることができるのは小説の醍醐味。読み進めていくに連れぐいぐいキャラクターが立って歩き出してくれたのは人物像の表現力の高さ故かと。 白黒決着まで付けず謎めいたラストが気に入りました。これが映画であの終わり方だったらモヤモヤしていたかも。 ちょうど私生活で中古マンションの購入を検討しているので、ここまで極端な例はないかと思うが、やはり人生の中で1.2を争う大きな買い物なのだとドギマギしてきました。
Posted by
