ミーツ・ザ・ワールド の商品レビュー
新宿歌舞伎町界隈を舞台に、推したい腐女子「由嘉里」が、死にたいキャバ嬢、ホスト、作家、おねえ言葉で話すバーのママと、次々に強烈キャラと出逢っていき、タイトルどおり、新しい世界と出逢っていく物語。近頃、章ごとに語り手が移っていく小説をよく見かける。しかし最初から最後まで「由嘉里」の...
新宿歌舞伎町界隈を舞台に、推したい腐女子「由嘉里」が、死にたいキャバ嬢、ホスト、作家、おねえ言葉で話すバーのママと、次々に強烈キャラと出逢っていき、タイトルどおり、新しい世界と出逢っていく物語。近頃、章ごとに語り手が移っていく小説をよく見かける。しかし最初から最後まで「由嘉里」の視点で物語が語られていくことによって、ひたすらに由嘉里の内省を掘り下げていく。それが少し退屈にも感じるのだが、この感じ、久々に純文学を読んでるかもと胸を打った。次々と展開して、スリルを感じる本も面白いが、一人の人間が人との関わりをとおして、何かを感じ、また一歩踏み出していく、この過程をじっくり読み手として見守るのも貴重な読書体験やったなと原点回帰させられた作品だった。
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幸せそうにみえる人も死にたいと思っていて、そんな人がどういうふうに世界をみているのか、知ることができた。 死んで欲しくないと思う人に対して、死なないで、と伝えるのは自分の理想を押し付けることになってしまう。死なないでと伝えても伝えなくても、死ぬ人は死ぬし、生きる人は生きる。 もう...
幸せそうにみえる人も死にたいと思っていて、そんな人がどういうふうに世界をみているのか、知ることができた。 死んで欲しくないと思う人に対して、死なないで、と伝えるのは自分の理想を押し付けることになってしまう。死なないでと伝えても伝えなくても、死ぬ人は死ぬし、生きる人は生きる。 もうそれはどうしようもなくて、受け入れようと頑張って前を向く主人公の姿が良かった。
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ライとの出会い・生活を通じて、ユカリが自身の生き方や考え方に向き合う物語 容姿や趣味、母親との関係で自分を卑下しがちなユカリが自信を持てるようになっていく様には希望がありつつ、ライとユカリの価値観の違いが切ない…
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行間がギュッと詰まっているような感じ それぞれの登場人物の特徴がよく描かれていた 印象的な一文は、 「人が人によって変えられるのは45度まで」
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とても良かったです! 温度感が合うのか、スッと物語に入っていけて、ぐんぐん読めました。 読み終わってしまったのが寂しい… たぶん理解できてない部分も多いですが、読んでよかったと思える作品でした!
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とっても良かった。人の幸せは千差万別だから、自分の思う幸せに相手を当てはめてはいけない、押し付けてはいけないってことはわかるけど、ただただライの隣にずっといたかった由嘉里にとっては辛いし、由嘉里のお母さんもまた辛いのだと思った。自分と同じくらい相手に思われないと辛いよねっていうア...
とっても良かった。人の幸せは千差万別だから、自分の思う幸せに相手を当てはめてはいけない、押し付けてはいけないってことはわかるけど、ただただライの隣にずっといたかった由嘉里にとっては辛いし、由嘉里のお母さんもまた辛いのだと思った。自分と同じくらい相手に思われないと辛いよねっていうアサヒの言葉が沁みた。アサヒみたいな人たらしが身近にいたら好きになってしまいそう。推しへの資金のために銀行で働くOLと夜の歌舞伎町で働くホストとキャバ嬢など、一見関わり合いがなさそうな人物同士の交流に憧れた。映画も観たい!
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え、よかった!!!!!!!話のテーマとしては重め、特に終盤は、って感じだけどゆかりんなりに現実を受け止めようとしている姿、超良かった!!ライがいなくなったあと、二次元にのめり込んで現実見られなくなるのかな?って思ったけど、そうではなくて。 個人的にはユキに共感しちゃうなーって場面多々あり。
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金原ひとみさんの作品は学生時代に読んだ『蛇にピアス』以来。(これも結構好きだった)知らないうちに相手を大事に想っていて、それに気づいた時にはいなくなってる、というのは『蛇にピアス』と似ている? とにかくゆかりんの喋りがツボで面白かったし、周りの人たちがひたすら優しい。こんな人達に囲まれたら幸せだろう。 今更ながら、ほかの作品ももっと読んでみたいと思った。
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由嘉里やライやユキやオシンやアサヒたちの少しづつ、私と重なった。 私はどうしても強く生きているように思えるライが魅力的だった。だからどこかで生きるライを思うと果てしなく悲しくもなる。(これもバイアスのかかった感想かもしれないけれど) そしてどこかライを感じるような子が私の友達にいる。 もし例えば、ライのようなその子が悲しんでると知らせが入った時、この本を1冊購入して引きまくったマーカーまみれの文章を送りたい。送るだけで十分だと思った。 そう思わせてくれた物語。宝物のような1冊でした。 それにしても金原さん、初めて本で出会ったけれど、色々なことがあまりにもうまく絡められすぎていて、 焼肉と擬人化されたキャラクター(肉)と 2次元が舞台化され2.5次元へ、 オタク文化と、推しキャラのグッズ交換する由嘉里や万奈や『ハナちゃん』に 3人各々の推しキャラと、そのカップリング ((映画版ホームページには、『ミート・イズ・マイン』の公式ホームページがあったりと併せて見ると、個性などさらに色々垣間見えるからおもしろい。最初から映画化狙ってた⁉︎ってくらい)) 「ミート・イズ・マイン」っていうネーミングもこれまたさあ。怖すぎるくらいの実力作家さん。
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銀行員で婚活を始めた引きこもり系腐女子が、酔い潰れていたところを希死念慮を抱くキャバ嬢に助けられ生活を共にする様になった事から、キャバ嬢や新宿ゴールデン街やホストなど、それ迄経験した事のない世界に足を踏み入れる。同様にそんな経験のない読者は、主人公の腐女子と一緒にその世界の人々の...
銀行員で婚活を始めた引きこもり系腐女子が、酔い潰れていたところを希死念慮を抱くキャバ嬢に助けられ生活を共にする様になった事から、キャバ嬢や新宿ゴールデン街やホストなど、それ迄経験した事のない世界に足を踏み入れる。同様にそんな経験のない読者は、主人公の腐女子と一緒にその世界の人々の思考、言動を体験する事になる。 その世界観、感受性、使用言語、垣間見れて色々勉強になりました。
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