絵の中のモノ語り の商品レビュー
絵の中に描かれている「モノ」を中心に絵を「観て」いくおもろい視点で描かれた本。 絵の中に何気なく描かれている「モノ」に深い意味があることに気付かされた。
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表紙の絵が凄いぜ。女性が抱えたバジルの大きな鉢の中にはこの女性の恋人の首が入っているのだ。怖い。勿論、中野京子さんは、なぜそんな絵なのかこの絵の説明をしてくれるし、その背景や作者についても的確に語ってくれる。その語り口の巧みなこと!時々入る自己ツッコミも絶妙。絵の中に描かれた生活...
表紙の絵が凄いぜ。女性が抱えたバジルの大きな鉢の中にはこの女性の恋人の首が入っているのだ。怖い。勿論、中野京子さんは、なぜそんな絵なのかこの絵の説明をしてくれるし、その背景や作者についても的確に語ってくれる。その語り口の巧みなこと!時々入る自己ツッコミも絶妙。絵の中に描かれた生活用品や食べ物、動物、装飾品、シンボル、楽器を取り上げて、その絵の意味に迫っていく。堪能するのは間違いなし。
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この手のカラー本を眺めるのは、くつろぐ時間に丁度いい。しかも解説が、ちょこっと捻くれてるところに笑ってしまう。しかし500年前とかの絵か、写真のように鮮明で瞬間を捉えてるのには、画家の技量に感服。
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絵のページを見ながら解説を読むと中野さんの口調が思い出されて、まるで直接話を聞いているような感覚がした。
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名画に描かれたモノを中心に中野京子さんが解説してくれる本。博識な中野さんコメントはいつもながら絵画を面白く見させてもらえ楽しいです。 当時欧米で日本の提灯が大流行していたのは初めて認識した。 ミュシャが作った宝石を装飾した蛇の腕輪が日本の堺ミュシャ館にあるのは一度は見てみたい。...
名画に描かれたモノを中心に中野京子さんが解説してくれる本。博識な中野さんコメントはいつもながら絵画を面白く見させてもらえ楽しいです。 当時欧米で日本の提灯が大流行していたのは初めて認識した。 ミュシャが作った宝石を装飾した蛇の腕輪が日本の堺ミュシャ館にあるのは一度は見てみたい。 クリムトのアテナの甲冑の顔はメドゥーサだったのですね(舌を出してファニーに見えるので驚きました)。
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中野さんの本は図版が大きくて見やすいので眺めているだけでも楽しい。 色々な絵を知っているほうだと思うけど、知らないのも結構ある。 モノグラムがデュラーの発明品だったとは。 表紙になっているバジルの鉢。 恐ろしい話が隠されている。
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[図書館] 読了:2022/3/5 一つ一つが短いので軽い読み物にちょうど良い。 「バジル」のイザベラが怖くて良い。 そしてミュシャの「メディア」。美しく華麗なミュシャよりも断然この狂気をはらんだ目が好きだ。「聖伝」2巻の挿絵も思い出す。蛇の腕輪が実在したとは知らなかった。
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アートを頭で考えたくはないと思うけれども、その意味や時代背景、画家のバックグラウンドを知るとさらにその絵を深く見ることができる。面白かった。
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1つの絵に4ページ程の短い文章。 でもウンチクがギュッと詰まって なるほどと感心しながら 印刷された絵と文章を行ったり来たり確かめる。 きっとすぐに忘れてしまうかもしれないけど楽しく読めました
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月刊誌「エクラ」。男性には馴染みのない女性ファッション誌。そこに連載された画の中の「モノ」エッセー。3ページあまりという文字数はあまりに短い。三十二点の名画をあっという間に鑑賞。もう一度最初から絵を見返す。「提灯」「釘」「案山子」「箒」「バジル」「蝶」「ドラゴン」「日傘」「スケー...
月刊誌「エクラ」。男性には馴染みのない女性ファッション誌。そこに連載された画の中の「モノ」エッセー。3ページあまりという文字数はあまりに短い。三十二点の名画をあっという間に鑑賞。もう一度最初から絵を見返す。「提灯」「釘」「案山子」「箒」「バジル」「蝶」「ドラゴン」「日傘」「スケート靴」「光輪」「星座」「十字架」「ラッパ」「パイプオルガン」・・・。確かに「モノ」の印象が強く残っている。雑誌の趣旨は紙面での「モノ」売り。実物に触れさせることなく記憶に残す。買わせてしまう。そこが中野節に期待されたのか?
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