警官の道 の商品レビュー
警察小説好きの自分にとっては、好きな作家や読んだことない作家の作品を一冊で楽しめたので☆4 短編でありながらそれぞれの作家の特徴が出ていて良かったです
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「上級国民」 葉真中顕 あのニュースのことを思い出す。 イヤミスだー。 「許されざる者」 中山七里 東京オリンピック開会式の当日に、八王子の森で有名な演出家の他殺体が発見される。彼は閉会式の演出を担当していた。 犬養シリーズですね。いや読んだことないんだけど。「ドクターデス」は...
「上級国民」 葉真中顕 あのニュースのことを思い出す。 イヤミスだー。 「許されざる者」 中山七里 東京オリンピック開会式の当日に、八王子の森で有名な演出家の他殺体が発見される。彼は閉会式の演出を担当していた。 犬養シリーズですね。いや読んだことないんだけど。「ドクターデス」は映画で観たことあるなぁ。 コロナ禍の捜査。リモートで犯人追い詰めます。 「Vに捧げる行進」 呉勝浩 コロナ禍。寂れた商店街のシャッターにスプレーでVの字のが描かれた落書きが相次ぐ。「自粛警察」「トイレットペーパーが無くなる」「感染した人を特定する」あったなぁ。怖い。未知のウイルスで混迷する世界を、小さな商店街とその交番に勤務するモルオの視点から書かれたThe呉ワールド!コロナを題材にしたお話苦手な私でもこれは面白かった。「スペシウムコロナR2」! 「クローゼット」 深町秋生 上野警察署の捜査一係の刑事荻野大成は、ヤクザも凶悪犯にも怖いもの知らずで向かっていく「荒神」と恐れられる強面刑事。だが、同性愛者であるという秘密をもっている。そして相棒の中澤に密かに想いを寄せている。切ないねぇ。荻野が警察官を目指したのには立派な理由があるけれど、同性愛や性自認を理解されにくい職場で自分の気持ちを殺しながら生きていく。これは、めちゃくちゃ続きの気になる終わり方だった。 他 「見えない刃」 下村敦史 「シスター・レイ」 長浦京 「聖」 柚月裕子 今年に入って2度目の発熱で寝込んでいました。 今年の私の健康運どーなってるんだぁぁ!! 歳?歳のせいなの? 最後まで読み切れずに返却です。 今日は午後から雪予報⟡.·*. 降るのかな?積もるのかな? みなさま どうぞご自愛ください
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一口に警察官と言っても、誰ひとり同じではなく、志望動機も考え方も趣向も、それぞれである。 そして、切り口も焦点も著者ごとに独特で、今まで読んできた警察小説とはまるで別物である。 人間臭くて味わい深い。
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短編アンソロジー。 葉真中顕「上級国民」・・・公安の渡会は,、知事の後継者とされる人物が起こしたひき逃げのもみ消しを命じられていた。被害者は老人。息子家族と一緒に暮らしていた。簡単な任務に思えたが息子の嫁には全て見透かされていた。なぜなら度会が大学生の頃、無料勉強会で教えていた子だったからだ。 《感想》イヤミスに分類されるのかな?ただそこまで後味は悪くない。むしろラスト直前まで、手堅い度会の仕事ぶりがいかにも警察小説だなと思う。 中山七里「許されざる者」・・・中学生の頃のいじめに端を発する出来事。 呉勝浩「Vに捧げる行進」・・・コロナウイルスを題材にした小説。主人公は交番勤務の警察官だが、刑事ミステリーとは言いにくい。数年前のコロナ不安をうまく描いている作品。 深町秋生「クローゼット」・・・強面の刑事だが実はゲイ。そして相棒に密かに恋している。事件はゲイの男性が被害にあったもの。これを機に、同性愛者であることを隠して生活している=クローゼットから飛び出そうという小説。 下村敦史「見えない刃」・・・動画サイトで際どい番組を配信する女性が暴行された。人を傷つけるのは目に見える暴力だけでなく投稿の場合だってある。 長浦京「シスター・レイ」・・・フランスから離婚して帰ってきた女性。実は元フランスの警察官で特殊部隊に所属していた。今は認知症の母親と暮らしながら、日本の警察で講師として働く。母の介護で来てくれているフィリピン女性の息子が詐欺の一味と関わりを持ってしまった。 《感想》主人公の女性のキャラクターも、予想を超える過去も全部ひっくるめて面白い。長編になってくれないかなと思う。 柚月裕子「聖」・・・定時制高校に通う聖。離婚した父親はチンピラで、聖ははいつか仕返ししてやろうと暴力団員に下働きとして入れて欲しいと願う。願いが叶わなかったまま、アルバイト先の中華料理店で賭博をやっていたことが分かり店主は逮捕。現場にいた強面の人物は警察官だった。彼は聖に警察官になるように勧めた。 《感想》どれもこれも面白い。それぞれの短編が収められている作品を確認しようと思ったら、なんと全て書き下ろしだった。贅沢だなぁと思う。それぞれシリーズ化したり(もうすでにシリーズのものもあった)長編にもなれそうな作品ばかり。読んですごく満足した。
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好きな作家の短編と、今まで読んだことがなかったがこれを機に他作品も読んでみたいと思った作家の短編が詰まった満足度の高いものだった。 ・上級国民 後味悪い感じだが、展開が面白かった。 この作家は初めて読んだが、他作品も読みたい。 ・許されざる者 犬養シリーズの新作。期待通り面白かった。 ・Vに捧げる行進 コロナ禍の人々の不安がいろんな形で発露し、 世紀末的な印象が漂う話だった。 この作家の「爆弾」が面白かったので、 この話も期待したが、ちとテイストが違った。 ・クローゼット 序盤から目を引く展開で面白かった。 この作家は自分の中で好きな作品とそうでもない 作品が分かれるが、この話は面白かった。 ・見えない刃 こんな姑息な人間がいたら許せん。 ・シスター・レイ スーパーウーマンか。 ・聖 狐狼の血のスピンオフ! 面白かった。 これ絶対日岡だ!と思っていたら、 千手巡査部長って誰だ? 思い出せない。
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7人の作家を見て、期待が膨らみました。 読み進めるうちに引き込まれて、期待通りの中身に嬉しい思いです。 短編集はそれほど経験はなかったのですが、違うタイプの小説を楽しめるのも、充分ありですね・・・。
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「上級国民/葉真中 顕」「許されざる者/中山 七里」「Vに捧げる行進/呉 勝浩」「クローゼット/深町 秋生」「見えない刃/下村 敦史」「シスター・レイ/長浦 京」「聖/柚月 裕子」 7名のミステリ作家による警察小説アンソロジー。 名立たる作家さんが勢揃いで全作書き下ろしが嬉しい...
「上級国民/葉真中 顕」「許されざる者/中山 七里」「Vに捧げる行進/呉 勝浩」「クローゼット/深町 秋生」「見えない刃/下村 敦史」「シスター・レイ/長浦 京」「聖/柚月 裕子」 7名のミステリ作家による警察小説アンソロジー。 名立たる作家さんが勢揃いで全作書き下ろしが嬉しい。 一番のお気に入りは葉真中顕さんの『上級国民』。 権力者が起こした交通事故の真相と事件の背景に、この国の暗黒部分が垣間見える。自らを下級国民と名乗る女性の、開き直りとも取れる発言に爽快ささえ感じた。 中山作品は先が読めるものの安定の面白さ。
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サスペンス系の著者たちによる、警官を題材にした読み切り小説。短編だけに、大きなスペクタクルというよりも、あっと思わせる最後のどんでん返しに重きを置いた展開が多かったが、さすがの実力派だけに、どれも面白かった。特に、LGBTをテーマにしたものや、狐狼の血のスピンオフである警察官の千手の聖の出会いも文章に無駄がなく、そしてすっきりとしていてさすが。警察官として、大義を果たす前に、組織の人間であることを求められる。時には、組織が正義とは限らない。そんな葛藤を交えたストーリーは、切なくてでも面白い。
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7人の作家たちの警察小説。短編のため中身が薄い。そんな中にあって、他の作家より長めということもあり、後半3人の作品が目を引く。下村敦史の「見えない刃」女刑事の気付き、柚月祐子の「聖」の少年の決意と心の徐々の変化、柚月らしさが出てる作品。そして素直に面白かったのが長浦京の「シスター...
7人の作家たちの警察小説。短編のため中身が薄い。そんな中にあって、他の作家より長めということもあり、後半3人の作品が目を引く。下村敦史の「見えない刃」女刑事の気付き、柚月祐子の「聖」の少年の決意と心の徐々の変化、柚月らしさが出てる作品。そして素直に面白かったのが長浦京の「シスターレイ」。カッコいい謎の女だ。 いずれも次世代のミステリー作家、他の作品も少しずつ読んでみよう。
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多分ブクログで紹介されてて予約した本。アンソロジーだし勝手に文庫だと思ってたら、バリバリハードカバーだった。オール書き下ろしの7篇の短編。といいつつ、長浦京「シスター・レイ」は中編って感じだった。葉真中顕「上級国民」、中山七里「許されざる者」が面白かった。マイブームの呉勝浩さんのも楽しみだったけど、意味不明だった。「Vに捧げる行進」。
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