警官の道 の商品レビュー
イヤミスなのか?と思ったけど、クローゼット/深町秋生とシスター・レイ/長浦京、聖(あきら)/柚月裕子は良かった
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7人の作家による、7人の警官の物語。 ミステリーとしてのゾクゾク感は、 最初の短編、葉真中顕氏の「上級国民」かな? 交通事故 被害者家族のある女性。 事件を担当する刑事の本質を、彼女が徐々に暴いていく。 中山七里氏の作品には、捜査一課の犬養刑事が登場。 ファンへのサービスを忘...
7人の作家による、7人の警官の物語。 ミステリーとしてのゾクゾク感は、 最初の短編、葉真中顕氏の「上級国民」かな? 交通事故 被害者家族のある女性。 事件を担当する刑事の本質を、彼女が徐々に暴いていく。 中山七里氏の作品には、捜査一課の犬養刑事が登場。 ファンへのサービスを忘れない作家さんです。 2022年東京オリンピックと そこで地位を得た人物。 この両者に対する皮肉と批判が混ざる展開。 加害者家族の放った、最後のひと言に 救いのない恐ろしさと重さを感じた。 読み応えがあったのは、長浦京氏の「シスター・レイ」。 75ページ弱と、ページ数も一番多い。 思いがけない展開と、派手なアクションシーン。 わくわくした。 最後の余韻も、リアルで好きだなぁ。 そして、気になっていた柚月裕子氏。 ブクログで、レビューをたくさん目にする。 40ページほどの短編だが、 映画を一本観たような世界観と満足感が詰まっていた。 まだ続いてくような読後感もよい。 人気の理由に納得した。
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【収録作品】「上級国民」 葉真中顕/「許されざる者」 中山七里/「Vに捧げる行進」 呉勝浩/「クローゼット」 深町秋生/「見えない刃」 下村敦史/「シスター・レイ」 長浦京/「聖」 柚月裕子 警官をテーマにした、書き下ろしのアンソロジー。 「上級国民」格差社会の問題。公安刑事の胸の内がほろ苦い。 「許されざる者」犬養刑事もの。東京オリンピックを背景にした殺人事件。時事を取り込んでいる。 「Vに…」新型コロナ禍の閉塞感を感じるが、正直よくわからなかった。 「クローゼット」はセクシュアリティ問題、「見えない刃」はセカンド・レイプ問題を取り扱っており、人間の偏見に心が痛む。 「シスター・レイ」主人公の経歴が異色。人種問題を扱うハードボイルド。 「聖」ヤクザになりたい少年の勘違いが開く未来。人情話のようだ。
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警官って大変だ!!まずは豪華作家陣に歓喜。葉真中顕→『警官×上級国民』やはり上級国民がいる現実。警察の汚れ仕事が目の当たりに。中山七里→『警官×東京オリンピック』シリーズから犬養警部登場。面白くないわけがない。呉勝浩→『警官×コロナ』ポンコツ警官登場。これSF?。深町秋生→『警官...
警官って大変だ!!まずは豪華作家陣に歓喜。葉真中顕→『警官×上級国民』やはり上級国民がいる現実。警察の汚れ仕事が目の当たりに。中山七里→『警官×東京オリンピック』シリーズから犬養警部登場。面白くないわけがない。呉勝浩→『警官×コロナ』ポンコツ警官登場。これSF?。深町秋生→『警官×同性愛』想像以上に重い内容。下村敦史→『警官×YouTube』いろいろ気をつけようと思った。長浦京→『警官×アクション』女性主人公が超カッコいい。柚月裕子→『警官×極道』ふいにじーんときた。良い話。総括:はっきり言って秀作揃い。
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書き下ろし警官小説が7編。その内、愛読している作家さんが4名となれば(中山葉真中、深町、柚木)読まない手はない。それぞれの持ち味を堪能できた上、読んでみたい!と、新しく興味を持った作家さんも発見!短編なので重厚感はないが様々な趣向の警官小説を楽しめた。
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図書館で借りました。大好きな七里先生の犬養シリーズ!ほぉ今回はオリンピックを題材に絡めて来ましたね、サクッと軽めに読了。
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警官のアンソロジー。 中々後味悪い話多くてちょっと凹み気味でしたが、長浦さんの「シスター・レイ」と柚月さんの「聖」は救いがあってよかったです。 「シスター〜」 元フランスの特殊部隊に所属していた玲は、訳あって離婚して日本に帰国した。帰国後予備校のスタッフとして働いていたが、ある日母の在宅介護サービスで知り合ったフィリピン出身のマイラの息子が詐欺の共犯として逮捕され、玲は特殊詐欺の事件に巻き込まれていき… ミステリーアクションでスピード感あるストーリーに引き込まれました。玲がとにかく格好良い。離婚の理由も普通ではなくて、一人娘が幸せに暮らしていく事を願います。 「聖」 DVの父親に復讐すべく、聖はここの地域で一番の金坂組のバッジを貰うために躍起になっていた。その金坂組に出入りしていた厳つい男に心酔して弟子入り志願をするが、何故か飼い犬の世話をする羽目になり… 何故犬の世話をさせたか、そして男の正体は? 弟子入り志願した相手が千手で良かったです。真逆の仕事だけど、それは聖にとってとても良い方向へ向きそうで今後が楽しみです。
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著名ミステリー作家による書き下ろしの短編集。初めて読む作家さんもあり、お気に入りの作家さんもありで楽しめた。 上級国民:格差社会の皮肉。最後の仕掛けは良かった。☆5 許されざる者:他作品も登場する犬飼刑事の特技で解決。オリンピックの開催を巡り話題となった出来事をさりげなく取り入れ...
著名ミステリー作家による書き下ろしの短編集。初めて読む作家さんもあり、お気に入りの作家さんもありで楽しめた。 上級国民:格差社会の皮肉。最後の仕掛けは良かった。☆5 許されざる者:他作品も登場する犬飼刑事の特技で解決。オリンピックの開催を巡り話題となった出来事をさりげなく取り入れ、最後の仕掛けもいつも通りで安心。☆4 Vに捧げる行進:コロナ禍で、人々の行動も心も崩れいていくよう。☆3 クローゼット:マイノリティの人々を取り巻く今の社会を映しているのか。☆3 見えない刃:性犯罪とSNSの闇、誹謗中傷の涙。これも現代社会の闇に切れ込んでいる。☆4 シスター・レイ:この中で唯一中編とも言える長さがあり、読み応えたっぷり。途中で明らかになる、強い個性ある女性主人公の活躍と外国人を巡る差別、反社会勢力との関わりなど、こちらも現代社会の闇を考えさせられる。この主人公たちの物語は続きが読みたいと思った。☆5 聖:個性強い刑事と暴力団に憧れる少年の関わりは・・・この設定の続きで長編を出して欲しい。☆4
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割と良い作品が集まっていてお得感がありました。 東日本大震災の話題がなく、新型コロナウイルスとオリンピックの話題があったのは、小さな歴史でしょうか。 最後に柚月裕子さんの作品が掲載されていたのはお口直し的で良かったです。
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警察小説の旗手豪華作家陣による短編競作。標準の出来だなあというものもあるが、葉真中顕「上級国民」と長浦京「シスター・レイ」はこのような発表が勿体ないぐらいの出来で、単独かつふくらませて長編で読みたいほど通常人物が魅力的だったりプロットが秀逸だったり。連作って大体寄せ集めでスゴいと...
警察小説の旗手豪華作家陣による短編競作。標準の出来だなあというものもあるが、葉真中顕「上級国民」と長浦京「シスター・レイ」はこのような発表が勿体ないぐらいの出来で、単独かつふくらませて長編で読みたいほど通常人物が魅力的だったりプロットが秀逸だったり。連作って大体寄せ集めでスゴいと思うことは稀だが、本作は別。読んで絶対損しない。
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