警官の道 の商品レビュー
7人の作家を見て、期待が膨らみました。 読み進めるうちに引き込まれて、期待通りの中身に嬉しい思いです。 短編集はそれほど経験はなかったのですが、違うタイプの小説を楽しめるのも、充分ありですね・・・。
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「上級国民/葉真中 顕」「許されざる者/中山 七里」「Vに捧げる行進/呉 勝浩」「クローゼット/深町 秋生」「見えない刃/下村 敦史」「シスター・レイ/長浦 京」「聖/柚月 裕子」 7名のミステリ作家による警察小説アンソロジー。 名立たる作家さんが勢揃いで全作書き下ろしが嬉しい...
「上級国民/葉真中 顕」「許されざる者/中山 七里」「Vに捧げる行進/呉 勝浩」「クローゼット/深町 秋生」「見えない刃/下村 敦史」「シスター・レイ/長浦 京」「聖/柚月 裕子」 7名のミステリ作家による警察小説アンソロジー。 名立たる作家さんが勢揃いで全作書き下ろしが嬉しい。 一番のお気に入りは葉真中顕さんの『上級国民』。 権力者が起こした交通事故の真相と事件の背景に、この国の暗黒部分が垣間見える。自らを下級国民と名乗る女性の、開き直りとも取れる発言に爽快ささえ感じた。 中山作品は先が読めるものの安定の面白さ。
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サスペンス系の著者たちによる、警官を題材にした読み切り小説。短編だけに、大きなスペクタクルというよりも、あっと思わせる最後のどんでん返しに重きを置いた展開が多かったが、さすがの実力派だけに、どれも面白かった。特に、LGBTをテーマにしたものや、狐狼の血のスピンオフである警察官の千手の聖の出会いも文章に無駄がなく、そしてすっきりとしていてさすが。警察官として、大義を果たす前に、組織の人間であることを求められる。時には、組織が正義とは限らない。そんな葛藤を交えたストーリーは、切なくてでも面白い。
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7人の作家たちの警察小説。短編のため中身が薄い。そんな中にあって、他の作家より長めということもあり、後半3人の作品が目を引く。下村敦史の「見えない刃」女刑事の気付き、柚月祐子の「聖」の少年の決意と心の徐々の変化、柚月らしさが出てる作品。そして素直に面白かったのが長浦京の「シスター...
7人の作家たちの警察小説。短編のため中身が薄い。そんな中にあって、他の作家より長めということもあり、後半3人の作品が目を引く。下村敦史の「見えない刃」女刑事の気付き、柚月祐子の「聖」の少年の決意と心の徐々の変化、柚月らしさが出てる作品。そして素直に面白かったのが長浦京の「シスターレイ」。カッコいい謎の女だ。 いずれも次世代のミステリー作家、他の作品も少しずつ読んでみよう。
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多分ブクログで紹介されてて予約した本。アンソロジーだし勝手に文庫だと思ってたら、バリバリハードカバーだった。オール書き下ろしの7篇の短編。といいつつ、長浦京「シスター・レイ」は中編って感じだった。葉真中顕「上級国民」、中山七里「許されざる者」が面白かった。マイブームの呉勝浩さんのも楽しみだったけど、意味不明だった。「Vに捧げる行進」。
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警察小説の短編集。 7人の作家による7通りの物語。 それぞれ染み入るものあり、最後まで世界が掴めないものあり。 読了が爽やかなものもあれば悪いものありで。 それなりに楽しめました。 自分的には最初の「上級国民」 そして最後の「聖」がお気に入り。
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警察小説のアンソロジー。 なかなかの傑作揃いで満足出来ました。 一番おもしろかったのは長浦京さんの「シスター・レイ」。初めての作家さんでしたが、主人公のキャラクターが良くてシリーズ化してほしいなと思いました。 好きな作家さんが多くて手に取った本で、思わぬ収穫でした。
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ミステリー作家7人の警察小説アンソロジー。作家の個性が作中の警官にも反映しているような印象を受けた。好みもあるが「上流国民」と「聖」が良かった。千手と聖の観音コンビ誕生に期待したい。
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各話の長さとテンポがちょうどいい。一番好きだったのは上級国民の話。現実世界でも最近聞いたなあと思いながら読んだ。これを機に他著も読んでみたくなるラインナップだった。
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警官という共通のテーマを持つ7編のアンソロジー。中でも、長浦京「シスター・レイ」が特に良かった。特殊なキャリアを持つが、普段はその姿を隠している、シスター・レイこと、能條玲がとても格好よく、この短編だけで終わらせるのはもったいない。是非、これはシリーズ化して欲しい。そして、葉真中...
警官という共通のテーマを持つ7編のアンソロジー。中でも、長浦京「シスター・レイ」が特に良かった。特殊なキャリアを持つが、普段はその姿を隠している、シスター・レイこと、能條玲がとても格好よく、この短編だけで終わらせるのはもったいない。是非、これはシリーズ化して欲しい。そして、葉真中顕「上級国民」は、どんでん返しが鮮やかだが、一方で、中山七里「許されざる者」は、犬養刑事が主人公(相棒の高千穂明日香はコロナ陽性で自宅待機中!)で、期待したものの、中山さんのいつものようなどんでん返しが特になく、少々もの足りない。
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