猫のエルは の商品レビュー
挿絵がとてもかわいいしユーモアがあります。 短編と詩の合間や表紙も絵本さながらのばっちりなタイミングで挿絵があるのがとても特徴的です。
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猫のことをよく知っていてとても愛してる人が書いたんだなとほっこりする短編小説。 特に動物会議のやつは面白くて思わず読みながら笑ってしまう話でした。
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初読み・町田康作品。ヒグチユウコ先生による装丁に惹かれて衝動ジャケ買い。 町田康先生といえばパンクロッカー出身というイメージがあったので、とりあえず作詞を氏が手掛けたアルバム「メシ喰うな!」に収録されている曲の詞を読んでみたところ…なにこれ、凄いな。言ってること自体は強硬でヤン...
初読み・町田康作品。ヒグチユウコ先生による装丁に惹かれて衝動ジャケ買い。 町田康先生といえばパンクロッカー出身というイメージがあったので、とりあえず作詞を氏が手掛けたアルバム「メシ喰うな!」に収録されている曲の詞を読んでみたところ…なにこれ、凄いな。言ってること自体は強硬でヤンチャそうなんだけども何だかのどかというか、使われている言葉そのもののテンポが良くてスルスルいけちゃう口。 この『猫のエルは』はそこに輪をかけて猫ないし様々な動物達を登場人物に据えた擬人化小説であり、収録作5話全ておとぎ話のような読み口(表題作〈猫のエルは〉は詩)。人間は一応登場するのだが〈ココア〉では徹底的にこき下ろされているし〈とりあえずこのままいこう〉では脇役でしかないし〈諧和会議〉に至っては滅亡済み。 どの話もすっとぼけたような会話と地の文が飄々と捉え所に欠けるが、猫をはじめとする動物達への愛とリスペクトに溢れた、そんな一品でありました。特徴的で癖になる文体であるのは間違いない。 ヒグチユウコ先生による挿画・扉絵は文句なしに可愛くて美麗。〈ココア〉の扉絵で猫が持ってる楕円形のモノが初見は何だか分かりませんでした。 いやわからないですって。 1刷 2023.7.9
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猫にまつわる物語たち。 いろんな童話の登場人物が出てくる話は面白かった。 ヒグチユウコさんの挿絵も綺麗で素敵。
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猫好きなわたしはニヤニヤしながら読んだけど、猫嫌いな人が読んだらどう感じるのかな?ヒグチユウコさんの絵も素敵。
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町田康さんの猫愛を、自ら、いろいろな手法で紐解いているようだ。さまざな生き物の視点から見る猫、または、まっすぐに愛らしさを表現する一方で、猫を憎し存在に見立ててみても、やはり、愛の視点に戻ってしまうさま。抑えきれない感情と、もがいているようで、戯れてるようで、猫と遊び遊ばれている...
町田康さんの猫愛を、自ら、いろいろな手法で紐解いているようだ。さまざな生き物の視点から見る猫、または、まっすぐに愛らしさを表現する一方で、猫を憎し存在に見立ててみても、やはり、愛の視点に戻ってしまうさま。抑えきれない感情と、もがいているようで、戯れてるようで、猫と遊び遊ばれているようで、やはり、私も猫が好きだと思う。にゃあ。
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自分は猫飼ったことないけど猫ってこんな感じなんだろうなというのと、著者の猫に対する愛情がビシビシと伝わってきた。かと言って優しい話では全くなく人間に対する皮肉も描かれていて、猫の目線のSFっぽい架空の少し変わった短編集。ヒグチユウコさんの挿絵が物語にピッタリで素敵。
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ヒグチユウコさんのイラストが、とっても効果的。 ネコなのか、擬人化なのか、やっぱり猫なのか。 漱石の時代から、ネコの見た人間世界は綴られているけれど。 エルはやっぱりエルなのだ。
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猫好きとしてはたまらない、猫(時々、犬やその他動物)目線で語られる物語。御伽噺のようで好き。 タイトルの「猫のエルは」の冒頭、エルの部分を愛猫の名前にして音読すると親しみが生まれた。
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