銀狼ブラッドボーン(16) の商品レビュー
大筋は人間対吸血鬼のバトルものなのだが、物語に奇妙な重厚感があるのは主人公が一度吸血鬼に打ち勝ったことのある70歳のジジイだからだ。第1巻でグリムが主人公に放ったセリフ「人生70年。キミが乗り越えてきた過去全てが…君の敵だ」が物語に重厚感を上乗せしていた。 人間対吸血鬼に加えて...
大筋は人間対吸血鬼のバトルものなのだが、物語に奇妙な重厚感があるのは主人公が一度吸血鬼に打ち勝ったことのある70歳のジジイだからだ。第1巻でグリムが主人公に放ったセリフ「人生70年。キミが乗り越えてきた過去全てが…君の敵だ」が物語に重厚感を上乗せしていた。 人間対吸血鬼に加えてグリムという骨まで食べる怪物が出てきたことで三つ巴の戦いに発展。人間と吸血鬼、敵対する者たちが協力し、グリムという異物を対峙することはバトルものの王道的な展開で熱かった。 主人公の側近に人間と吸血鬼の両方の血を持つ半吸血鬼の少女(作中では“命を懸けて守ってきた人間と命を懸けて殺してきた吸血鬼。”と表現したことが印象深い。)がいることで吸血鬼を滅ぼすべきなのか否かの葛藤も生まれていた。主人公の側近に半吸血鬼の少女を置いたことで、かつて殺し合った吸血鬼と協力し合うべきか否かの心情変化の描写にも深みがあって面白かった。 吸血鬼の血を使った戦い方にも汎用性があった。敵対者の皮膚に指をぐさりと突き刺し血を送ることで洗脳できること、自身の体から血管を出すことで伸縮攻撃が可能になること/足の裏から血管を伸縮すれば移動速度を上げれること、ヒルを使うことで吸血鬼の血を吸った吸血鬼の治療ができることが印象的だった。
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カッケー爺さんの話。 無双するから、なんか秘密がある爺さんかと思いきや、普通のお爺さんであり得なかつた。
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