世界のニュースを日本人は何も知らない(3) の商品レビュー
自分のことを理解できているようで、理解できていないことが多々あります。自分が住んでいるこの『日本』でも同じことが起きているということを痛感させられました。
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このテーマで書かれるのは三作目のようですが、記録によれば昨年の1月頃に「二作目」を読んでいました。日本語による報道を見ている限りでは、日本で行われたイベントや日本についてどのように外国で報道されているかを知る機会はありませんね。 この本を読んで日本で少しは盛り上がったオリンピッ...
このテーマで書かれるのは三作目のようですが、記録によれば昨年の1月頃に「二作目」を読んでいました。日本語による報道を見ている限りでは、日本で行われたイベントや日本についてどのように外国で報道されているかを知る機会はありませんね。 この本を読んで日本で少しは盛り上がったオリンピックが欧州ではなぜそれほど報道されないのか、オリンピックとは誰のための競技なのかが解説されてあったので、その理由がわかって目から鱗でした。 この本を読んで、日本に暮らしていて幸せなのだなとつくづく感じました。 以下は気になったポイントです。 ・分別ゴミを日本のように事細かに分けない理由として、回収所ではゴミを種類毎に分ける労働者がいるから(p25) ・イギリス人は普段から疑い深いところがあって、電力会社やガス会社を信用していない、災害が少ないイギリスでも電気やガスがなくてもなんとか生活できるような態勢を整えている、停電も頻繁でガスが出なくなることもある(p33) ・なぜ日本よりもアナログな国が多いヨーロッパでデジタル化が進んでいるかというと、最大の理由は人件費の高さと労働慣習、ヨーロッパは雇用規制が日本よりもはるかに厳しいいため、労働工数の管理に厳密な国が多く、有給も完全消化、ルーズな印象の南部でも労働時間はきっちりと守る(p44) ・オリンピックの競技(体操、陸上、水泳、マラソン、フェンシング、柔道、新体操、ヨット、重量挙げ、テニス、野球、サッカー)オリンピックの花形競技の大半が、ヨーロッパでは中流以上の裕福な層がやるマイナースポーツばかり。スポーツが中流以上で私立の学校に通えるような、お金に余裕がある人々のものになっている(p49) ・ヨーロッパには治安が悪いところも多く、長距離をランニングするような場所は少ない、貧困地域の歩道は整備されておらず、優雅にランニングできる地域は自治体の財政が豊かで富裕層が住んでいるところ、日本のアニメに登場する陸上部、水泳部、バスケットボール部などはヨーロッパにはない、だからそういったアニメが羨望の眼差しで見られている(p50) ・イギリスのメダリストの中には混血の人がほどんどおらず、スコットランド系、ウェールズ系、アイリッシュ系も稀である(p57) ・日本は島国で古来、外部の人々や文化を受け入れてきた、それを独自のものにし発展させてきた国であるが、これは世界的に見ると異常なこと。それは、他の土地では異なった風習や文化を持った人間たちは抹殺されてしまうことが多いから(p68) ・フランスの職場では綺麗な格好をしていないと周囲から白い目で見られ、髪型や服装にはかなり気を使っていて日本よりもはるかに大変である(p108)こういう環境にいると若い人は息が詰まるので、コスプレはその王道的な習慣やドレスコードが全く適用されないことから、彼らにとって精神的に解放されることに繋がる。(p115) ・日本人が想像するほど社会福祉も恵まれているわけではない、医療費が無料で最低限の医療が保障されていても、医療の品質が低く、別途民間の保健に加入してプライベートで治療を受ける人もいる。家計の管理をしっかりやる理由は、やはり生活が厳しいのでお金のことをきちんとしておかないと将来が不安になるから(p142) ・夫の稼ぎが少ないので、奥さんもフルタイムで男性並みに働かねければならない。奥さんの経済的な力が強いので男性も家事をやらざるを得ない(p145) ・イギリスでは博物館や美術館は無料なところが多く、芸術的なイベントは無料のことがある。それでも地元の大半の人々は出かけない、これらの地域は階級社会でハイソな文化を楽しむ人は高収入で高学歴の人々に限られている。日本のようにカルチャーセンターで古代ギリシアの彫刻、中国古代史の講義をやっているわけではない(p149) ・海外の人々は日本の学校の常態化した風景(ゆるゆるとした日常)が展開される「ゆるくてふんわり」したお話を興味深く読んでみている。海外の彼ら彼女たちが生きる現実世界は格差が凄まじく、自己主張を求められる非常に厳しい社会である。愛想笑いや、ゆるい人間関係というものは許されず、常に緊張を強いられる厳しい社会である(p225) ・ネット発の有名人が今回のオリンピックでは全く登場しないことに、筆者は日本の広告代理店、コンテンツ業界、政府の人々の世間とのずれと時代遅れを痛感した(p237) 2022年1月23日作成
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めいろま氏の著作では、海外のニュースや現実が紹介され、それと比較した時の日本はどうか、といった有益な知見が得られることが多い。今回のシリーズも同様、東京オリンピックや欧州の国民性をトピックにした章は興味深かったが、後半では英国王室のスキャンダルや、コロナで欧州の夫婦のswingi...
めいろま氏の著作では、海外のニュースや現実が紹介され、それと比較した時の日本はどうか、といった有益な知見が得られることが多い。今回のシリーズも同様、東京オリンピックや欧州の国民性をトピックにした章は興味深かったが、後半では英国王室のスキャンダルや、コロナで欧州の夫婦のswingingが増加したこと、ポルノ鑑賞が増加したことなど、新聞でいえばタブロイドが扱うような事柄が多かったため、あまり自分のニーズとはマッチしていなかった。
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「めいろま(@May_Roma)」こと谷本真由美さんによる「世界のニュースを日本人は何も知らない」シリーズ3作目。今作は、海外での日本の評判や、(イギリス・日本の)王室の情報、海外の風俗やドラッグの話まで、日本に住んでいたら絶対に分からない、ロンドン在住の著者だから語れる内容が盛...
「めいろま(@May_Roma)」こと谷本真由美さんによる「世界のニュースを日本人は何も知らない」シリーズ3作目。今作は、海外での日本の評判や、(イギリス・日本の)王室の情報、海外の風俗やドラッグの話まで、日本に住んでいたら絶対に分からない、ロンドン在住の著者だから語れる内容が盛りだくさん。本書を読めば、映画の中で俳優が演じる欧米像とは違う、生身の欧米の生活を垣間見ることができる。食べ物、生活環境、サービスなど、結局は「日本がやっぱり最高」だなーと思った。
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序章 日本人はなぜ世界のニュースを知らないのか 第1章 世界の「政治」を日本人は何も知らない 気候変動に関する過去の予想がほとんど外れていた 欧州はエコ大国―それは大ウソ イギリスではリスがドプネズミ扱い 象は性格が悪い イギリスの家に暖炉とバーペキューセットがある理由 欧州の人...
序章 日本人はなぜ世界のニュースを知らないのか 第1章 世界の「政治」を日本人は何も知らない 気候変動に関する過去の予想がほとんど外れていた 欧州はエコ大国―それは大ウソ イギリスではリスがドプネズミ扱い 象は性格が悪い イギリスの家に暖炉とバーペキューセットがある理由 欧州の人は機械を信用しない 欧州人の機械嫌いと訳 日本でDXが進まない理由 第2章 世界の「常識」を日本人は何も知らない 欧州の人々は東京オリンピックをガン無視していた オリンピック種目を見たことない人々であふれている欧州 オリンピックの起源は貨族のお遊び 欧州のオリンピック選手の名前と階級 第3章 世界の「社会状況」を日本人は何も知らない 動画サイトで日本の街の風娯が大人気な理由 先進国の生きがいブーム 日本は意外にも多様性に寛容な国 日本人女性は国際結婚がわりと多い 海外よりはるかに進んでいた日本の漫画やアニメ 日本では昔から欧米よりも多様な没画やアニメが存在 実は貧富の差がアメリカ並みのドイツ 奥さんが好き放題お金を使っていると思われがちなドイツ 欧米の男性が家事をする理由の真実 日本人男性が家事をしないのは過去の辿遺物 欧州はDQN だらけで美術館に行く人はごく一部 イギリスの一般人の娯楽は限りなく底辺だった 実は超治安が悪い北欧 第4章 世界の「最新情報」を日本人は何も知らない 新たに誕生したプリンセスの名前はこんなに長い ヘンリーとメーガンの第二子はDQNネームー フォトショしまくり写真で激怒される 当然ながら王室関係者は大のブランド好き テレビ局に圧力をかけたヘンリー王子とメーガン妃 イギリスの健康大臣、ゲス不倫で辞任 公私混同どころではないイギリス閣僚 コロナ防疫の知識皆無なイギリスの政治家 コロナ対策の注意をガン無視のBBC ドイツ皇帝のひ孫の落ちぶれ方がすごい 第5章 世界の「教養」を日本人は何も知らない スワッピングが大好きなイギリス人 イギリス人、ロックダウン中にエロサイトを観て楽しく過ごす 意外にも欧州で好評なアダルトサイトはイギリス発 アメリカと欧州では日本人に偽装したアジア人風俗嬢が大人気 実は売春が大好きなフィンランド人 フィンランドでも「パパ活」が大人気 イギリス警察、刑務所内で大麻の提供を検討 コロナでロックダウン中のイギリスの麻薬死は史上最高 第6章 世界の「国民性」を日本人は何も知らない コンテンツが多様化した理由と世界の変化 コンテンツのリメイクや新たなシリーズづくり woke文化推進の学校に親が抗誠し子どもを退学させる バングラデシュが「ドラえもん」の放送を禁止 BLMのデモが起きた町は殺人率が増加 アメリカのコミック売上トップ20はすべて日本の漫画 アニメをほぼリアルタイムで観ている海外のファン 海外でテレビ放映されるアニメには日本製がズラリ 日本の皇室は厳かでミステリアスな存在 オリンピックで開会式に登場するべきだったコンテンツ 日本の広告代理店と政府の救いようがない時代遅れ感 海外では圧倒的人気の任天堂が使われなかった訳 開会式登場を熱望したYouTubeで大人気のピコ太郎 終章 世界の重大ニュースを知る方法 情報の読み方を日本人は知らない フェイクニュースの見分け方 信頼できる科学情報の探し方 検索力の身につけ方
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気候変動に関する過去の予想はほとんど外れていた これはちょっとほっとする話しです。 一番ほっとしたのは 2020年までに北極の氷は溶けてなくなる というのが 355万平方キロメートルある。 ということです。 それが多いのか少ないのかは わかりませんが 少なくとも シロ...
気候変動に関する過去の予想はほとんど外れていた これはちょっとほっとする話しです。 一番ほっとしたのは 2020年までに北極の氷は溶けてなくなる というのが 355万平方キロメートルある。 ということです。 それが多いのか少ないのかは わかりませんが 少なくとも シロクマさんは まだ絶滅しなくてもすみそうです。 氷河も消えてはいないらしい キリマンジェロの雪もなくなる とゴアさんは言ったらしいけど それもなくなってはいないとのこと ただ二酸化炭素の排出量は 増えている 中国やインドは特に うーん! ヨーロッパもエコ大国ではないらしい。 日本みたいに 細かくゴミを分別している国はないそうだ。 日本みたいに必死でリサイクルしてる国もないらしい。 なーんだ!ダメじゃん! 考えてみたら イタリアより 日本のほうが ゴミちゃんとしてるだろうしね。 コロナ対策 マスクして なんてことも もちろん日本の方がちゃんとしてるそうだ。 アメリカもドイツも 貧富の格差はとても大きいとのこと 日本はいい所なんだね! と改めて思った一冊でした。
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日本人に厳しい意見ばかり書いてある本、と思ってエム体質を発揮して買ってみました。でもそうでもなくて、日本も捨てたものじゃないと思える内容でした。ヨーロッパのエコ意識について、うっすら勘付いてたことがズバリ書いてあって、やっぱりか〜と思いました。
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欧州や世界での日本の立ち位置。 欧州は環境保護に熱心で、北欧は治安もよく住みやすい国の様にいわれますが、本書ではそれを否定。 また日本の文房具やお菓子、漫画が世界では大変人気があるなどなど。 コロナ禍になって、日本と世界を比較するニュースがよく流れますが、イギリスなどの感染予防や...
欧州や世界での日本の立ち位置。 欧州は環境保護に熱心で、北欧は治安もよく住みやすい国の様にいわれますが、本書ではそれを否定。 また日本の文房具やお菓子、漫画が世界では大変人気があるなどなど。 コロナ禍になって、日本と世界を比較するニュースがよく流れますが、イギリスなどの感染予防やワクチン接種などを称賛していた記事も初期の頃はありました。 日本人は、自分たちを卑下することが多いかなと日々のニュースを見て感じていましたが、必ずしも当てはまらないことが多い気はしていました。何となく本書で、それを再確認した具合でしょうか。 世界のニュースを知る上で、翻訳に頼らない英語力はやはり、必要とのこと。
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なぜヨーロッパでデジタル化が進んでいるか? 人件費の高さと労働慣習。 雇用規制が日本より遥かに厳しく労働工数の管理に厳密、有給も全部消化、労働時間を守るので日本のようにダラダラと仕事をすることもできない。費用分しか仕事をしないので、収益率を上げたいなら精神論に頼らずデジタル化し...
なぜヨーロッパでデジタル化が進んでいるか? 人件費の高さと労働慣習。 雇用規制が日本より遥かに厳しく労働工数の管理に厳密、有給も全部消化、労働時間を守るので日本のようにダラダラと仕事をすることもできない。費用分しか仕事をしないので、収益率を上げたいなら精神論に頼らずデジタル化して効率化するしかない。 日本でDXが進みにくい理由は、ヨーロッパのような環境がないため効率化や付加価値の増加という動機が薄いから。日本の場合、すぐに技術やトレンドの話になり、バズワードの言葉遊びで終わり。ポイントはそこではなく、もっと根源的なもの。 ヨーロッパではカンファレンスでもメディアでも業界の集まりでも「DXをやりましょう!」なんて総論は話題にもならないし、語っている暇もない。コロナ禍でどこも余裕なく、どうデジタル化を効率よく進めて組織を潰さないかが議論の中心。
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目次から著者・谷本真由美さんの言いたいことを勝手に推し量ったり、日本企業でDXが進みにくい理由になっとくしたり、観察の視点が面白かったり。 一番印象的だったのは、「なにより大切なのは、(中略)文字情報から自分が求めるものを読み取ること」という読者向けメッセージ。真面目です。
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