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やまのめの六人 の商品レビュー

3.2

41件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/09/08

宝石強盗を終え山道を走る一台の車。土砂崩れに会い車は大破、メンバー六人のうちの一人が命を落としてしまう。近くの民家で急場を凌ごうとするがそこに住む住人は殺人を厭わない頭のおかしい連中たち。宝石の在り処と脱出方法を模索していくうちに宝石強盗たちは奇妙な違和感を覚える。 「俺たちは五...

宝石強盗を終え山道を走る一台の車。土砂崩れに会い車は大破、メンバー六人のうちの一人が命を落としてしまう。近くの民家で急場を凌ごうとするがそこに住む住人は殺人を厭わない頭のおかしい連中たち。宝石の在り処と脱出方法を模索していくうちに宝石強盗たちは奇妙な違和感を覚える。 「俺たちは五人だった。今は、六人いる」 宝石強盗のうちに紛れた六人怪異の正体を探るという非常にそそられる内容。とは裏腹に読者側から怪異が誰かを論理的に推理することは出来ないと思われる。全体的に見るとホラーにかなり振られた作品で粗筋を読んで推理小説を期待するとかなり損。

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2023/07/18

この人は前作もホラーと思いきや意外な方向に走らされて驚いたけど2作目も意外だった。始まりはきな臭い男たちが事故で立ち往生したシーンから始まり、不気味な親子に連れられて屋敷に監禁されそうになる。ここまでだとタランティーノ×監禁ものでアメリカ寄りのホラーかと思いきや中盤から方向がずれ...

この人は前作もホラーと思いきや意外な方向に走らされて驚いたけど2作目も意外だった。始まりはきな臭い男たちが事故で立ち往生したシーンから始まり、不気味な親子に連れられて屋敷に監禁されそうになる。ここまでだとタランティーノ×監禁ものでアメリカ寄りのホラーかと思いきや中盤から方向がずれていく。そっちに行くか、と手を打ったのも束の間で視点人物を変えてグングンと進む。ノンストップに読めるのはいいのだがミステリやホラーとしは弱めなのが残念。犯人とおぼしき人物は分かる内容だし。ただラストのオチは◎でこれは前作と同じ。

Posted byブクログ

2023/06/27

逃走の途中、土砂災害に遭い立ち往生を余儀なくされた強盗団。そこに現れたのは……。 やまのめと呼ばれる妖怪とヤバい地元住人とで精神的にも物理的にも追い込まれていく強盗団が気の毒になるけどこいつらも犯罪起こした側だし、因果応報というやつ。

Posted byブクログ

2023/02/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

嵐の夜、「ある仕事」を終えた男たちを乗せて一台の乗用車が疾走していた。峠に差し掛かった時、土砂崩れに巻き込まれて車は横転。仲間の一人は命を落とし、なんとか生還した五人は、雨をしのごうと付近の屋敷に逃げ込む。しかしそこは不気味な老婆が支配する恐ろしい館だった。拘束された五人は館からの脱出を試みるが、いつのまにか仲間の中に「化け物」が紛れ込んでいるとわかり……。怪異の正体を見抜き、恐怖の館から脱出せよ!横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作家が放つ、新たなる恐怖と謎。 最初の章はなんとなく読んでいたが、第二章に入った時点でなんだかスリラーサスペンス状態になり、読む手が止まらなくなった。怪しい老婆と息子2人。薬を盛られ、自由がきかなくなった状態。わけの分からない理由で自分たちを正当化する3人。どうにかして逃げたい5人。 そして、誰が化け物なのか分からず、奪ったはずの宝石の行方も分からずドキドキした。車はある意味ぺっしゃんこになってるし、車があったところに隠すはずないし、身体検査しても出てこないし…マジでどこへ?ってなった。 生き残った5人の思惑もすごくて、みんな極限状態で錯乱してる状態。もうわけの分からない老婆の恐怖もあって、ずっとドキドキしっぱなしだし、これは夜に読んではいけない。続きが気になって夜更かししてしまう。 最後はまさかだったなーそして、まだ生き残ってる「やまのめ」本当に怖い。絶対に遭遇したくない。でも、意外にそばにいるのかも? 2023.2.28 読了

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2023/01/09

いや、さすがにわかるよね。一人増えたら。っていう疑問はずーっと付きまといましたが、笑笑 なんのことはない、そんな感じ? いやー思わずお面の時点で誰か入れ替わったかと思って、お面と人名結びつけて表にしたり、車に座った場所メモったりしたよ! そんなのは全くもってつながりがなく、...

いや、さすがにわかるよね。一人増えたら。っていう疑問はずーっと付きまといましたが、笑笑 なんのことはない、そんな感じ? いやー思わずお面の時点で誰か入れ替わったかと思って、お面と人名結びつけて表にしたり、車に座った場所メモったりしたよ! そんなのは全くもってつながりがなく、突然の妖怪話、、、、 なんだよーなんだよー 最近、森博嗣の頭になってたもんだから、どこかに伏線あってラスト綺麗に解明されるかと思って必死に頭使ったよ、、、、 なんだーそういうホラーね。ミステリーではなくて。っていう一冊。

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2022/08/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

90分のワンアイディシテュエーション映画みたいな出来映えで楽しめた。 テンポよく作れば映画としても面白そう。 この中に「やまのめ」がいると疑心暗鬼になったり、盗んだ石はどこにいったと疑心暗鬼になったり。 ふつうじゃないことをしても「やまのめ」のせいにすれば良いので、舞台としては動かしやすい。 深みはそんなに感じないけど、娯楽として消費するには良い作品だった。

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2022/07/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに帯詐欺だなと思わされた一冊。 不死の老婆が…とか煽るが老婆は全然存在感なくて最後まで何なんだこれはの連続。 途中まではバイオハザードみたいに迷い込んだ館でおどろおどろしいことが…みたいな雰囲気だったのに本当に尻すぼみ。 ミステリーなのかホラーなのか、どちらも微妙。

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2022/07/12

知らぬ間に一人増えている、増えたのが誰かわからない それはある地域だけに語り継がれる「やまのめさま」のせい・・・。この設定は好きなのになー。 迷い込んだのが強盗団で 苦手な流血とバイオレンスが過ぎる。簡単に人が死ぬ話は怖くないからなー。 非力な民俗学科の大学生とかだったら面白かっ...

知らぬ間に一人増えている、増えたのが誰かわからない それはある地域だけに語り継がれる「やまのめさま」のせい・・・。この設定は好きなのになー。 迷い込んだのが強盗団で 苦手な流血とバイオレンスが過ぎる。簡単に人が死ぬ話は怖くないからなー。 非力な民俗学科の大学生とかだったら面白かったかも。

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2022/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「一人多い」というホラー。 章ごとに視点が切り替わるのだが、だからといって語り手のことを掘り下げているわけではないので、結局似たり寄ったりの悪党としか見えない。館の3人の狂気っぷりもいくぶんわざとらしく、結局だれにも共感できず、だんだん減っていくことへの恐怖も感じず終盤へ。 最後で、そういうことだよねと思わせて、のホラー。

Posted byブクログ

2022/05/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

次々と起こる殺戮はやまのめの仕業か、人間の仕業か?というところは、ミステリらしく楽しめた。 しかし、肝心の「やまのめは誰なのか」が結構早くにわかってしまう。 (作中で明言されるわけではないが描写があからさま) そこはちょっと残念です。

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