現代生活独習ノート の商品レビュー
冒頭の1行からうなずきすぎて笑ってしまった。思わず本を閉じる。すぐに再び、すごい期待を持って読み始める。また笑う笑う。そもそもタイトルの「レコーダー定置網漁」っていうのがおかしいではないか。 だんだん「リフレッシュ」していく主人公。とにかく「休み」が必要なのだ。 休日ゆっくりと...
冒頭の1行からうなずきすぎて笑ってしまった。思わず本を閉じる。すぐに再び、すごい期待を持って読み始める。また笑う笑う。そもそもタイトルの「レコーダー定置網漁」っていうのがおかしいではないか。 だんだん「リフレッシュ」していく主人公。とにかく「休み」が必要なのだ。 休日ゆっくりと寝そべりながら読む。どの短編も、体を休めること以外にできそうもない休日にふさわしかった。まぁゆるゆるとまた頑張ろう!と思えた。
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相変わらずうまい、そつがない。 期待通りの読後感だが、退屈することはない。 「イン・ザ・シティ」が特に好き。中学生を書かせたらほんとピカイチ。
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本屋さんで関西弁丸出しの帯に惹かれて、手に取りました。 この帯、関西だけ?地域によって違うのでしょうか。 書店員さん達の言葉に納得! 「この感覚、なんかわかるわ〜」な短編集。 特に1つ目の「レコーダー定置網漁」。 これ、私やないか!(笑) ひたすらダラダラして、見るつもりなかった...
本屋さんで関西弁丸出しの帯に惹かれて、手に取りました。 この帯、関西だけ?地域によって違うのでしょうか。 書店員さん達の言葉に納得! 「この感覚、なんかわかるわ〜」な短編集。 特に1つ目の「レコーダー定置網漁」。 これ、私やないか!(笑) ひたすらダラダラして、見るつもりなかったけど見たテレビ番組で紹介されてたことをやってみて、何か気が晴れちゃったりして。 特に事件は起こらないけど、平凡な毎日が一番心地良い。 そんな1冊。 ゆるゆるな気分な時、ダラダラしたい時にオススメです。
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2021.01.30 なんか独特の短編集だった…。 読みやすいような読みにくいような、共感できるような共感できないような、なんとも言えない登場人物たち。 数行読んでみてよくわからないテーマのものは読まずに飛ばした。 前に一度、津村記久子さんの本を読んだことあると思ったんたけど...
2021.01.30 なんか独特の短編集だった…。 読みやすいような読みにくいような、共感できるような共感できないような、なんとも言えない登場人物たち。 数行読んでみてよくわからないテーマのものは読まずに飛ばした。 前に一度、津村記久子さんの本を読んだことあると思ったんたけど何を読んだか全く思い出せないのがなんか悔しい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【収録作品】レコーダー定置網漁/台所の停戦/現代生活手帖/牢名主/粗食インスタグラム/フェリシティの面接/メダカと猫と密室/イン・ザ・シティ 仕事に倦み疲れながら、どうにか生き延びている人々の日常生活に焦点を当てた短編集。しんどい心に効く気がする。 「フェリシティの面接」は、ミステリ風味。フェリシティの正体(?)を考えると楽しい。
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津村さんのお話は、どこか自分の日常でなにげなく見過ごしてしまっている、やり過ごしてしまっている、とても大切だったはずのなにかを思い出させてくれるような、そっとしたやさしさを感じることが良くあります。 冷蔵庫の食品の配置だとか、上司のありえない指示だとか、他愛ない十代の果てしない...
津村さんのお話は、どこか自分の日常でなにげなく見過ごしてしまっている、やり過ごしてしまっている、とても大切だったはずのなにかを思い出させてくれるような、そっとしたやさしさを感じることが良くあります。 冷蔵庫の食品の配置だとか、上司のありえない指示だとか、他愛ない十代の果てしない想像力だとか。どこかいつか自分が触れたかもしれない、触れなかったかもしれない、そんな絶妙な親近感が、素朴なのにいとおしいような温かい気持ちにさせてくれるのかな、などと思ったりします。 大きな突飛な事件が起こるわけではない、悲喜劇のカタルシスがあるわけでもない。それでも人々はそっと不満を抱えたり抱えなかったり、絶望したりほのかに期待したり、ゆるりと日々を歩んでいく。歩んでいこう、と思わせてくれる、そんなお話たちばかりでした。
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冷蔵庫の陣地争いと、心配になるくらい貧相なインスタグラムの話が特に良かった。小さな世界って意外と真理がひととおり揃っているなと思う。
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さまざまな場所で、さまざまな立場で疲弊する者たち。平凡な日常にある、どうしようもなく私たちを疲れさせ、蝕んでいくもの。それでも小さなきっかけで、ふと一歩前に進んでいけることがあるのかもしれない。そんな小さな希望を与えてくれる8つの物語。 中でも好きなのは、 多くの情報に溺れそ...
さまざまな場所で、さまざまな立場で疲弊する者たち。平凡な日常にある、どうしようもなく私たちを疲れさせ、蝕んでいくもの。それでも小さなきっかけで、ふと一歩前に進んでいけることがあるのかもしれない。そんな小さな希望を与えてくれる8つの物語。 中でも好きなのは、 多くの情報に溺れそうになりながら、選択するということにどうしようもなく疲れ果てた主人公に激しく共感を覚える「レコーダー定置網漁」 近未来の、便利そうだけどちょっと緩いサービスに心和む「現代生活手帳」 エルキュール・ポアロの秘書、ミスレモンを題材にした「フェリシティの面接」 それぞれテイストが違って飽きさせず、でも共通して「今」にどうしようもなく疲れた者たちの小さな前進が描かれていて、読後は暗くない短編集でした。
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興味深く読みましたが、何となく納得できないと感じました。何もかもを投げ出したいほど大変な思いをした人がその程度のことで前を向けるのか?と疑問が…。前を向いたにしても一瞬じゃないのか?とか。 最後の話は好きでした。
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短編集。日常生活で「あるある」の話ばかり。「牢名主」が一番良かった。こういう厄介な人間関係ある。でも、どちらのタイプにもなり得てしまうところが怖い。この短編集に登場してくる人たちを自分に置き換えたり、周囲の人に置き換えたりしながら読んで楽しかった。
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