頼朝と義時 の商品レビュー
「鎌倉殿の13人」の副読本としては、これがベストかと。
2022年6月読了。 「鎌倉殿の13人」を見ていて、「これは何処まで史実なの?何処からが創作なの?」と感じることが多く(それだけ三谷幸喜氏の脚本が素晴らしいのだが)、副読本に成るような文献を探していたが、単なる便乗本や執筆年月が古過ぎる本など、色々有って困っていたのだが…、...
2022年6月読了。 「鎌倉殿の13人」を見ていて、「これは何処まで史実なの?何処からが創作なの?」と感じることが多く(それだけ三谷幸喜氏の脚本が素晴らしいのだが)、副読本に成るような文献を探していたが、単なる便乗本や執筆年月が古過ぎる本など、色々有って困っていたのだが…、コレは正にドンピシャ!!と膝を打つ良書だった。 当の著者が、そのドラマの歴史考証から外された事は全然知らなかったが、正直視聴者としては史実について教えてくれればそれで良いのだ。 読了後に感じたのは、脚本の三谷氏は「あくまで『吾妻鏡』を原作として書いている」と仰っていたけれど、中々どうして、著者の様な専門の研究者達の新しい考察等も上手くブレンドして、観る者を唸らせる独自の解釈を抽出している事が良く理解出来た。 要するに「一次資料に記載が無い(又は信憑性が著しく低い)部分は、正直誰にも分からないが、整合性の取れる範囲内で一番素晴らしい物語」を目指しているのだなと。 だから、「全てが真実では無いかもしれないが、こういう内幕が実は有ったのかもしれない可能性」を、より多く含んでいるのである。 ハッキリ分からない様な諸説有るような部分でも、それぞれの説を紹介し、各説の妥当性を検討し、「これが事実です!」と軽々に言い切らない所も、本書を読んでいて好感が持てた。文中にも有ったが、「在野の」歴史家さんは結構気軽に言い切っちゃう人が多いですもんね…ww。 この本は、そんな風に今観ているドラマを何倍にも面白くさせてくれる素晴らしい副読本だと思う。 色々事情は有ったのかもしれないが、とにかくこんなに楽しく読めた歴史本は久々でした。著者に強く感謝します。
左衛門佐
源頼朝と北条義時を通して、武家政権の誕生について書いた一冊。 鎌倉幕府の成立と執権制度の誕生についてよくわかった。
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北条義時 好き。 平安後期から鎌倉初期の物語性は今後も語り継がれるであろうし、謎の部分が新たになっていくのも楽しみである。
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著者は、わけあって大河ドラマの時代考証を外れてしまった方。 大河終了からしばらく経って読むと、理解がより深まった感じ。
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源頼朝と北条義時の軌跡を通して、武家政権の成り立ちを解説した本。 教科書だけではわからない、源平合戦や承久の乱での主要人物の動向がわかりやすく書かれています。
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鎌倉殿の13人に触発されて読んだ本書。 鎌倉幕府誕生から、執権政治の確率に至るまでの流れが解説されていて、同時代の理解が深まった。特に、鎌倉幕府の必ずしも公(朝廷)に対し武(武家)を統括、保護する立ち位置でない、というのは今までの自分の認識と大きく違ったところで、目から鱗であっ...
鎌倉殿の13人に触発されて読んだ本書。 鎌倉幕府誕生から、執権政治の確率に至るまでの流れが解説されていて、同時代の理解が深まった。特に、鎌倉幕府の必ずしも公(朝廷)に対し武(武家)を統括、保護する立ち位置でない、というのは今までの自分の認識と大きく違ったところで、目から鱗であった。
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2022年大河ドラマの時代考証担当(途中降板)による解説本。頼朝の挙兵から義時死去までの通説を、吾妻鏡や同時代の日記などの史料、各研究に照らして検証している。大河ドラマを観た人なら楽しめるはず。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
鎌倉時代に興味があってどっぷりと浸かりたい人におすすめしたい一冊。 呉座先生の論旨だけでなく、過去の研究動向がしっかりと整理されているので、これから歴史学で卒業論文を執筆する人にも書き方の参考になるかと思う。 源頼朝はあくまで貴族社会出身であることを踏まえ、一貫して朝廷権力との協調路線を貫いたこと、頼朝以降の朝幕関係は幕府の朝廷権力侵略ではなく、朝廷側の幕府依存等に原因があるとする説は鎌倉時代を理解する上で大きな意味があると思う。
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オーディブルで読了。 頼朝流刑から始まって義時死亡で終わる。鎌倉殿の13人と同じ構成と思ってよい。 とういうかほぼ鎌倉殿の復習として読んだ。概ね同じ解釈をしているので容易にドラマの情景を思い浮かべることができる。ただし所々吾妻鏡の著述に対して、恣意性が入っていることを指摘し、劇的...
オーディブルで読了。 頼朝流刑から始まって義時死亡で終わる。鎌倉殿の13人と同じ構成と思ってよい。 とういうかほぼ鎌倉殿の復習として読んだ。概ね同じ解釈をしているので容易にドラマの情景を思い浮かべることができる。ただし所々吾妻鏡の著述に対して、恣意性が入っていることを指摘し、劇的な部分を割り引いた解釈をしているので、そこはドラマとは(当たり前だが)違う部分である。
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P312 承久の乱の歴史的意義 朝廷や院政、荘園制といった政治、社会体制を否定しなかったものの、幕府の権益は拡大し、朝廷は固有の武力を失い戦力不保持を強要された。 それまでは朝廷が独自の軍事力を持っており、その軍事力をもって後鳥羽上皇は挙兵した。しかし挙兵してみると従軍する武士...
P312 承久の乱の歴史的意義 朝廷や院政、荘園制といった政治、社会体制を否定しなかったものの、幕府の権益は拡大し、朝廷は固有の武力を失い戦力不保持を強要された。 それまでは朝廷が独自の軍事力を持っており、その軍事力をもって後鳥羽上皇は挙兵した。しかし挙兵してみると従軍する武士は少なく、在京御家人をはじめ幕府方に付く者が多かった。ここで後鳥羽上皇は三浦義村を寝返らせることを画策していたようだが失敗。御家人筆頭格でもあった三浦が幕府方に付いたことは、他の御家人にも影響を与えた。 天皇制の形式化、武家政権の誕生が北条家をたどることで見えてくる。あと三浦義村の存在の大きさを改めて知って驚いた。
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