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アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? の商品レビュー

3.7

50件のお客様レビュー

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2022/05/08

アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? #読了 今までのモノの見方では、見えなかった世界。 radicalに物事を抽象化して構造的に考えるのとはまた違う。 「女性のため」というより「みんなのため」のフェミニズムという感じがして、面白かった!!

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2022/05/05

すごい考えさせられる本だった。 たしかに、昔から経済は男性視点での話ばかりだったし、歴史的に見ても、男性が国や地域を占めるということがほとんどだった。 それが現代経済でも引き継がれていて、その経済に率直な疑問をぶつけたのがこの本だと思う。 僕は今、雇い主が女性で、その方は企...

すごい考えさせられる本だった。 たしかに、昔から経済は男性視点での話ばかりだったし、歴史的に見ても、男性が国や地域を占めるということがほとんどだった。 それが現代経済でも引き継がれていて、その経済に率直な疑問をぶつけたのがこの本だと思う。 僕は今、雇い主が女性で、その方は企業で活躍されて、今は独立している。「女性だから〜」とかそういう一言で片付けるのは大変失礼だし、女性だからこその魅力をたくさん持っている。 「家事や育児は女性がやるもの」という考えは古い。確かに、身体の大きさや腕力といった部分は男性のが強いのは明らかだけど、頭の良さやリーダーシップ、人間性は男性も女性もフラットだし、男性よりも優れた能力を持つ女性はたくさんいる。 そして、「女性が首相になったら戦争が起きなかったのではないか?」という疑問は、僕は激しく同意する。女性が核兵器を作って、国を破壊し合うというのが僕には想像できない。それこそ、激しい口論で、バチバチとやって解決するのではなかろうか。 今の世の中を見るための、新しい視点をくれる本でした。

Posted byブクログ

2022/04/23

図書館で購入してもらった本 でも、自分で買ってもよかったかも 少しずつだけれど、日本でも 「どうして家事育児介護は女性がやらないといけないのか」 と疑問に思う女性が(男性も)増えてきているのを感じる この本のラストは、前半の勢いと比べると物足りなかったけれど、 今まで...

図書館で購入してもらった本 でも、自分で買ってもよかったかも 少しずつだけれど、日本でも 「どうして家事育児介護は女性がやらないといけないのか」 と疑問に思う女性が(男性も)増えてきているのを感じる この本のラストは、前半の勢いと比べると物足りなかったけれど、 今までと違った視点を与えてくれた

Posted byブクログ

2022/04/06

アダム・スミスの夕食を作ったのは誰なのか。スウェーデン出身女性ジャーナリストによる、ジェンダー視点の経済論。

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2022/04/03

古典派経済学の父と言われ、個人の利益追求が社会の利益追求につながることがあると説いたアダム・スミス。利己的な「経済人」像の確立に大きな影響を与えたスミスは生涯独身で、食事をはじめ身の回りの世話は母親に頼っていた。でも、彼の経済学からは、主に女性が担ってきたケア労働のことがすっぽり...

古典派経済学の父と言われ、個人の利益追求が社会の利益追求につながることがあると説いたアダム・スミス。利己的な「経済人」像の確立に大きな影響を与えたスミスは生涯独身で、食事をはじめ身の回りの世話は母親に頼っていた。でも、彼の経済学からは、主に女性が担ってきたケア労働のことがすっぽり抜け落ちているのでは? 作者はアダム・スミスの話をつかみに、経済学が長らく無視してきたケアの問題、カウントされない経済行為の問題に踏み込んでいく。ケアは無償で行うべきものだという誤った捉え方が、常に国家の富に貢献してきた女性の労働を、ひいてはその地位を貶めていると指摘する。 うまいタイトルだなと思う。このタイトルに心を奪われて、手にとってしまった。 原著はリーマンショック後の2012年にスウェーデンで刊行された。刊行から10年経っての翻訳だが、2012年当時の日本ではまだ受け入れられなかったかもしれない。この間、国際的に日本の女性の地位の低さが指摘され、国内的にもケアという言葉が注目されるようになってきた。労働にはそれに見合った対価があるのが当たり前。経済活動に組み込まれるべきだろう。社会でバリバリ働く女性がいていいし、ケアに従事する主夫がいてもいい。働き方や性別で区別する意味はない。

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2022/03/29

金融資本主義に別れを告げ、低成長の資本主義にしようと言っている。 そのために、経済活動から排除されている女性学校(特に非エリート層)を排除せず、多様な人が参加できる経済活動をしようと言っている。 序章からずーと同じ主張が続くので、序章と一章だけ読めば良いかな

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2022/03/28

経済学を、そもそもの根本から捉え直す試み。フェミニズムが問題なのではなく、問題とすること自体が問題なのだ。このテンポの良い語り口、経済学の歩みの俯瞰と現状への警鐘が分かりやすく述べられ、なるほどと腑に落ちた。 「世界を所有するかわりに、世界に居場所を見つけることができる」筆者のい...

経済学を、そもそもの根本から捉え直す試み。フェミニズムが問題なのではなく、問題とすること自体が問題なのだ。このテンポの良い語り口、経済学の歩みの俯瞰と現状への警鐘が分かりやすく述べられ、なるほどと腑に落ちた。 「世界を所有するかわりに、世界に居場所を見つけることができる」筆者のいうそんな社会を実現できる経済学であってほしい。

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2022/03/22

最終的な解法については世の学者の領分になるが ジャーナリストによるウィットに富んだ語り口で 経済とフェミニズムの結びつきに関しての視座を得られる。

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2022/03/17

 「経済学」の本だと思って読んでみたら、「経済と女性」の本だった。作者はスウェーデン出身の女性ジャーナリスト。    プロローグより「フェミニズムつねに、経済を語ってきた」。また、訳者あとがきには「フェミニズム経済学は女性の置かれた立場を分析します」と。 そして「フェミニズム経済...

 「経済学」の本だと思って読んでみたら、「経済と女性」の本だった。作者はスウェーデン出身の女性ジャーナリスト。    プロローグより「フェミニズムつねに、経済を語ってきた」。また、訳者あとがきには「フェミニズム経済学は女性の置かれた立場を分析します」と。 そして「フェミニズム経済学の考え方をベースに、 既存の経済学をバサバサと斬っていく爽快な読み物」とある。  そして「経済人」モデルが、いかに現実にそぐわないかを明らかにしている。また、経済を「ジェンダー」の問題として捉えたのが新鮮だ。こういう観点はいままでなかったと思う。 

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2022/03/09

経済を語るとき、主語が大き過ぎてはいないか、ケアや共感や献身や配慮を引き受けた女性が含まれていないのでは?という気付きを与える本でした。

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