正しい愛と理想の息子 の商品レビュー
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ハセと沖は女を騙してお金を稼ぐ詐欺師だ。悪いヤツに違いないけど憎めない。騙されても仕方ない女たちなら許せるくらいだ。応援したくなってしまう。後半の老人を騙すのはさすがに賛成できないけれど。極悪人でない二人は結局いい人を騙すことはできないだろう、、 ハセの生い立ち、境遇には同情するけどハセが思ってるようにどうしたらよかったのかと問われると答えられない。確かに生きていくだけで精一杯だったと思う。 沖の生い立ちにも複雑な心境となる。両親が教師、よくあるかもしれないけど勉強が嫌い、こちらも辛い幼少時代だったと想像できる。長い間絶縁状態だった母親と再会するも認知症となっていた、、感情が揺れるのは当たり前だ。32歳という中途半端な二人の未来が明るいことを願いたい。 息子に読んでもらいたいけどムリかー
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タイトルの妙に唸った。 2人とも親から正しく愛されたとは決して言えないし、自分のことを理想の息子だとは思ってもいないんだろうけれど、それでも愛が無かったとはどうしても思えない。正しい愛が親子関係だけにかかるものとも言いきれないのがすごい。語り部たち2人のものでもあるし、灰嶋さんのも愛じゃないかと思った。登場人物がそれぞれ自分じゃない誰かとの2人同士で繋がっている構図も良かった。
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正しく愛せているか、愛せたか、これから愛せるか、って結構自分で不安になることが多いから、そこをまるっと肯定された気がして少しホッとした。 原田ひ香さんのあとがきが、堅苦しすぎなくて、読者に寄り添った思いやりある文章で良いなあと思った。
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寺地さんの小説で、初めて暴力的なシーンや詐欺という反社会的な描写に出会った。暗くて救いようのない主人公かと思いきや、最後は大切なことに気づかせてくれる、やっぱり寺地さんの小説だと思った。 幼い頃から貧困にあえぎ、10代で詐欺に手を染め、お金のためなら他者への共感力や思いやりとは無縁になってしまえた青年が、相棒やその認知書の母を通して、慈しみの情が芽生えていたことに気づいてゆく。 こどもをないがしろにして他者へ貢献してしまう母親、理想を押し付けてしまう母親。こどもは親の関心が得られない寂しさや、呪縛から逃れられず大人になってから苦しむ。 誰かに見守られながら泣きたい日もある。解説の原田ひかさんも書かれているが、若くもなく老いには遠い30歳代の登場人物はむずかしい。 寺地さんの作品は、むずかしい年代の葛藤に焦点を当て、どうしようもない闇にすら一筋の光を与えられる力がある。もっと好きになってしまった。
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テンポも良く面白かったので一気に読めました 好き嫌いは人によって分かれる話かもしれませんが、私は好きな話です ハセが灰嶋の手下にやられた時、身を呈して助けに入ったヨボヨボの善一郎、ハセに老人専門のリーズナブルな便利屋さんをやったら?と言ってくれた典子さん、素敵だなと感じました。 ...
テンポも良く面白かったので一気に読めました 好き嫌いは人によって分かれる話かもしれませんが、私は好きな話です ハセが灰嶋の手下にやられた時、身を呈して助けに入ったヨボヨボの善一郎、ハセに老人専門のリーズナブルな便利屋さんをやったら?と言ってくれた典子さん、素敵だなと感じました。 人間老いてくると非力になっていきますが、お年寄りが与えてくれるもの、教えてくれるものがたくさんあるんだなと思いました。
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クールな観察眼をもつようでいてどこかおとぼけで 人から求められることを求めていて でも、騙したり利用したりズルくて 人間らしい主人公だなと思いました。 最後は民生委員に通告するまでのすっかり良い人みたくなってはっぴーえんどな感じが、よかったです。 新たな希望も見えてきて 清々しく読み終えることができました!
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この作家さん基本的には相性良いけどこの作品はイマイチだったなぁ。騙し騙され騙しきれず、みたいな展開が某人気作家の伏線回収に似てるんだけどなんかぬるい感じ。 私にはあわなかった作品でした。 2023.3.30 53
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寺地さんらしからぬ、ハードな描写もありドキドキしました。詐欺とか暴力とか。 でも結局悪くなりきれない主人公たちが人間らしいです。大人向け、かな。
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色々な愛の形の物語。愛する人には100%の完璧な愛情を与えてるつもりだけどそれは実はすごく自分本位で、また同じだけの理想的な愛情を求めてしまうけどそれは不可能な話で。そんな歪さを理解すればもっと生きやすくなるのかもな。
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寺地はるなさんの小説は昨年から読み始めて、読み心地良いから何も考えず手に取った順番で読んできました。気付けば13作目。まさかのハードボイルド!?今まで読んだものとはまったく毛並が違う「探偵は○○にいる」や「○○○駅前○○便利軒」の『エピソード0』みたいな小説。
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