1,800円以上の注文で送料無料

遠慮深いうたた寝 の商品レビュー

4

50件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/08/24

うわ〜!の一言で片付けてしまう物事を 綺麗な言葉で想像も加えて物語にしていく小川さんの巧みさがよく分かるエッセイ あの不思議な世界観はこうして紡がれているのねと分かるのもとても素敵

Posted byブクログ

2024/04/07

遠慮深いうたた寝、っていう言葉がど好み! 言葉は真実を表現する道具としてどこか不完全なのかもしれないこと、

Posted byブクログ

2024/03/30

「ふと」「到来もの」「赤ちゃんの耳の発見」など、きめ細かい観察力が生み出す小川洋子の世界です。どこか向田邦子の世界。小説よりエッセイのほうを優先して読みたくなります。

Posted byブクログ

2024/04/19

つまり私の中では、息子も弟も犬も一緒なのだ。生きている者も死んだ者も、人間もそうでない種類も、大した違いはない。自分にとって大切な存在、という意味では皆同じ。三人ともが、十二歳の少年のように素直で、元気よく、愛らしい姿のまま、記憶に留まっている。 (P.22)  ステップを踏ん...

つまり私の中では、息子も弟も犬も一緒なのだ。生きている者も死んだ者も、人間もそうでない種類も、大した違いはない。自分にとって大切な存在、という意味では皆同じ。三人ともが、十二歳の少年のように素直で、元気よく、愛らしい姿のまま、記憶に留まっている。 (P.22)  ステップを踏んで懸命にメスに求愛する熱帯の鳥や、尻尾を振るだけで最大限の喜びを表現する犬や、深い海の底で歌をうたうクジラ。彼らと、言葉を操る人間と、どちらが優れているか誰にも決められない。言葉の届かない場所にも、世界はちゃんと広がっている。 (P.112)

Posted byブクログ

2024/03/05

大好きな小川さんのエッセイ集。 小川さんのあの不思議な小説たちは、こうやって生み出されていったんだな、と知れてよかった。 やっぱり小説家の方々は、普段接している物事に対しての感じ方が私たちとは違うんだなーと思った。

Posted byブクログ

2023/12/10

【きっかけ】 『博士の愛した数式』を描いた小川さんのエッセイが気になった。 【あらすじ】 小川さんの日々の出来事を掬い取り、丁寧に描かれたエッセイ集。 【心に残ったところ】 ・「だから新しい小説が本になってしばらくは、電話が鳴るのが怖くてたまらない」 ・「ひえ〜、どうかお助け...

【きっかけ】 『博士の愛した数式』を描いた小川さんのエッセイが気になった。 【あらすじ】 小川さんの日々の出来事を掬い取り、丁寧に描かれたエッセイ集。 【心に残ったところ】 ・「だから新しい小説が本になってしばらくは、電話が鳴るのが怖くてたまらない」 ・「ひえ〜、どうかお助けを」 「観念しなさい。現行犯逮捕だ」 ・「できれば新人賞の頃のことは思い出したくない。何かの拍子に当時の記憶がよみがえりそうになると、慌てて頭を振って向こうに押しやる。それでも防ぎようがなく、あれこれと場面が浮かび上がってくるような時は、闇雲に大きな声で歌を歌う。」 【感想】 自分にとっては雲のような存在である小説家さんの私生活を垣間見れるエッセイって楽しいなと読んでいて思った。意外と不安なことや思い出したくないようなことがあるということが分かり、親近感を覚えてしまう。

Posted byブクログ

2023/12/06

集会、胆石、告白 読者の働きがあってこそ 最果てはどこにある 言葉と小鳥 恋をなくした時に読みたい本 特に好きだったのはこのあたり

Posted byブクログ

2023/10/18

人生の隣人たちの他愛もない話や日記を覗き見るようでエッセイは面白い。 他の日よりは多少特別な色合いを持って刻まれる日が長く夫婦をやっていれば少しずつ増えてゆくという一節がお気に入りです。夫婦、パートナー、家族。いいなぁ。

Posted byブクログ

2023/09/11

小川洋子先生…この方もやっぱり一癖も二癖もある女性だと思うんだけど、 野球がお好きだったり、息子さんを立派に育てていらしたり、ちゃんと一人の大人としてしっかり地に足のついている一面と、ここではない地平をのぞいているという一面が両方あって……。 不思議な人だなあ…。

Posted byブクログ

2023/08/01

台風接近中。小川洋子さんとまどろんでいます。好きな作家さんのエッセイを読むと、たいてい読んできた本が紹介されてます。私の好きな人を作った人はどんな人だろう、と芋づる式に世界が広がります。内田百閒さんを初めて知りました。ちなみに、小川洋子さんは、ある学校の図書委員に招かれて、中学1...

台風接近中。小川洋子さんとまどろんでいます。好きな作家さんのエッセイを読むと、たいてい読んできた本が紹介されてます。私の好きな人を作った人はどんな人だろう、と芋づる式に世界が広がります。内田百閒さんを初めて知りました。ちなみに、小川洋子さんは、ある学校の図書委員に招かれて、中学1年生から高校3年生までの少年たちとお話したことがあるそう。その帰り道の出来事。こんな、素敵な中1いる?すぐ好きになるわ。と言っても、こんな素敵な男の子は誰にも気づかれず、ひっそりと存在しているのかもしれないけど。

Posted byブクログ