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モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語 の商品レビュー

3.9

60件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    14

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2022/03/14

ファンタジー小説とかゲームとかで 吟遊詩人ってありますよね。 旅の先々で、そこに住む人に音楽や 物語を聞かせることで報酬を得る。 それは娯楽でもあり、知識の伝達でもある。 モンテレッジォの人たちは 中世の頃からそれを現実にやってたんだ。 「本」というものを使って。 その歴史に興...

ファンタジー小説とかゲームとかで 吟遊詩人ってありますよね。 旅の先々で、そこに住む人に音楽や 物語を聞かせることで報酬を得る。 それは娯楽でもあり、知識の伝達でもある。 モンテレッジォの人たちは 中世の頃からそれを現実にやってたんだ。 「本」というものを使って。 その歴史に興味を持って訪ねた著者に はじめは少し警戒もしつつ やがて熱を帯びて歓待してくれる 村のおじちゃんたちの故郷愛がすてきです。

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2022/03/02

イタリアの町 本の行商人を生業として栄えた町 モンテレッジォ 本がとても好きになれる。 本屋になりたいと思える。 禁書の取り扱いが興味深かった 文章は少し、すらすらと滑らかには入ってこなかった

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2022/03/01

本を行商する小さな村があるという。 その村の人たちは、イタリア全土に本を売り歩いたと。 本が好きで、本屋さんが好きだったら、読まずにはいられないような本。絶対手に取らねば、と見つけたときから思っていた。 そして、なんと、本が売れなくなっている現状にも、最後、少し切り込んでくる本...

本を行商する小さな村があるという。 その村の人たちは、イタリア全土に本を売り歩いたと。 本が好きで、本屋さんが好きだったら、読まずにはいられないような本。絶対手に取らねば、と見つけたときから思っていた。 そして、なんと、本が売れなくなっている現状にも、最後、少し切り込んでくる本。 満点でないのは、ちょっとした物足りなさがあるから。 それが著者の敢えてなのかどうかは、わからないけれど。 最後にQRコード。 こういう仕掛けがある本には初めて出会った。それがちょっと新鮮。 実は、著者はモンテレッジォについて、ほかにも書いてるそうなので、そちらも読んでみようかなぁ?

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2022/02/16

本はいい。生活のために始めた行商が、文化を伝播するという使命を内包していく。知を運び、好奇心の源を作り出していった行商人の方々と、書店という形でその思いを繋いでいく子孫の方々の思いを丹念に描いた1冊。

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2022/02/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ノンフィクションなのが信じられないほど、素敵なエピソードがつまった一冊。 内田洋子さんの出会う人すべてがあたたかくて。 それは、内田さんのお人柄もさることながら 「本が好き」という気持ちがそうさせるのかなと思う。 むかしむかし、誰もが文字を読めるわけではなかった時代から、本を自分の足で運び、売る人がいた。 それは同時に、本を読みたい、本が欲しいと思う人がいたということですよね。 テレビもインターネットも無い時代、本を求めつづけた人達や本を届けつづけた人達の想いを考えると胸が熱くなります。 読書家というわけではないのに、内容を知るだけで売れる本がわかる行商人などもでてきて、かっこいいななどと思ったり。 常に足で稼ぎながら、各地のお客さんとコミュニケーションをとって需要を探る本屋さんならではの嗅覚なのだなあと。 イタリアの歴史も知ることができるし、本を売り歩いた行商人についても深く知ることができてよかったです。 本屋のPOPで何となく気になって買ったこの本ですが、期待以上に素敵な本に出会えて感動です。POPを書いてくれた書店員さん、ありがとう。

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2022/02/11

イタリアの山奥、本の行商を生業にしてきた村を訪ねるエッセイ。 本の行商?と興味を惹かれて手に取ったが期待に違わず。次第に見えてくる村の人々の姿や歴史にワクワクしながら読んだ。 何故行商に本を選んだのか。遥か遠くの人々の歴史に想いを馳せると途方もない気持ちになる。丁寧に交流を重ねて...

イタリアの山奥、本の行商を生業にしてきた村を訪ねるエッセイ。 本の行商?と興味を惹かれて手に取ったが期待に違わず。次第に見えてくる村の人々の姿や歴史にワクワクしながら読んだ。 何故行商に本を選んだのか。遥か遠くの人々の歴史に想いを馳せると途方もない気持ちになる。丁寧に交流を重ねて綴られており、作者の想いが伝わるような良いエッセイでした。

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2022/02/06

児いう歴史はイタリアでも知っている人が少ないのでは。 本を売るということについての歴史なんて考えたことも無かった。 日本は海外よりも一般人に本が普及するのが早かったけど、初期には同じような感じだったんだろうか。

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2022/02/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イタリアに行ったこともないし、イタリアの歴史も地理も正直よくわからないので、理解しきれないところがあったのは、確か。 ただ、随所で本の本質や本の奥深さなど心に突き刺さる一文、出来事が出てきて、本好きにはたまらない一冊だと思った。

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2022/02/03

軽やか。韻とリズムが良い。イタリア人みたいだ。 文化を売り歩くって素晴らしいな、禁書をコソッと売ったりするのも映画のワンシーンみたいで面白い 根を張るように好きを深めてゆく、これをまさに体現してる。好きなものひとつを深めていけば、それがどんどん広がって、気づけば大きな根っこが出...

軽やか。韻とリズムが良い。イタリア人みたいだ。 文化を売り歩くって素晴らしいな、禁書をコソッと売ったりするのも映画のワンシーンみたいで面白い 根を張るように好きを深めてゆく、これをまさに体現してる。好きなものひとつを深めていけば、それがどんどん広がって、気づけば大きな根っこが出来てるもんやね〜

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2022/01/30

 以前から読んでみたかった本。文庫になったので読んでみた。  イタリア北部の小さな村モンテレッジォ。かつてヘミングウェイも訪れたこの村では多くの人が、代々本の行商(露天商)で身を立ててきた。この本には、その村とそこ生まれ育った人々の歴史が描かれている。  印象に残った言葉。「こ...

 以前から読んでみたかった本。文庫になったので読んでみた。  イタリア北部の小さな村モンテレッジォ。かつてヘミングウェイも訪れたこの村では多くの人が、代々本の行商(露天商)で身を立ててきた。この本には、その村とそこ生まれ育った人々の歴史が描かれている。  印象に残った言葉。「このひとたちは、きっと神様から選ばれた特使なのです。< さあ旅に出なさい。世界じゅうに文化を届けるのです >とね」

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