いつか死ぬ、それまで生きる わたしのお経 の商品レビュー
心が乱れていた時、ふとお経を聞くと心が落ち着くことに気が付いた。そしてお経の意味を知りたいと思い辿り着いたのがこの本との出会い。 結果的にお経の翻訳よりも、エッセイに惹かれた。 身近な人たちの死を経験し、生きること、死ぬことを考える筆者の日常は、スッと心に入ってくる。 私たちの苦...
心が乱れていた時、ふとお経を聞くと心が落ち着くことに気が付いた。そしてお経の意味を知りたいと思い辿り着いたのがこの本との出会い。 結果的にお経の翻訳よりも、エッセイに惹かれた。 身近な人たちの死を経験し、生きること、死ぬことを考える筆者の日常は、スッと心に入ってくる。 私たちの苦しみは実態のないもの。私自身も、本当は存在しないもの。何もかもない。だから悩みなんてそもそも無いんだと。そうゆうお経もあったなあ。
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やはりお経の文章より比呂美さんのエッセイの部分の方が面白かつたです。カノコさんの「ソクラテスは『もう行かなくちゃ』みたいな感じで死んだんだよ」が一番心に残りました。貪瞋痴(貪り易く、怒りやすく、おろかな)は私自身でもあります。
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お経の伊藤比呂美訳、すなわち伊藤比呂美の詩である。 老いて死ぬ。誰でも通る道。だけど、未知の領域だから、ちょっとこわくもある。だけど、伊藤比呂美訳を読むと、死ぬことがあんまりこわくなくなる気がする。なんでだろ。
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もっとお経の解説的な内容かと想像してたら、思った以上に伊藤さんの詩集であり、エッセイ集だった。そこが良かった。 ===追記=== 電子書籍版で読んだんだけど、紙の書籍には朗読CDが付いていると知って、大ショック。何で電子書籍に音声ダウンロード付けなかったの…
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すべての事は意味がある。再確認しました。お経はまったく、理解できませんでした。 しかし、 抱きしめてやった〜 これには 胸が締め付けられ、感動とも言えないような、衝撃がきました。
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面白かったです。伊藤さんの心の揺れやパワーも感じました。日常に口ずさむことのできる詩のようなお経があれば良いな、と思いながら読みました。「源氏物語表白」が良かったです。
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伊藤比呂美さんは、"はじめまして"だけど、なんだか懐かしいという想いを味い、なごんだわたし。 エッセイ『鏡』、『犬を待つ』、『名前』、『日没』、等等、心地好い文章。 肩の力が抜け、ゆったりと伊藤比呂美さんの世界に浸れる。 お経に向き合うのは、初めての...
伊藤比呂美さんは、"はじめまして"だけど、なんだか懐かしいという想いを味い、なごんだわたし。 エッセイ『鏡』、『犬を待つ』、『名前』、『日没』、等等、心地好い文章。 肩の力が抜け、ゆったりと伊藤比呂美さんの世界に浸れる。 お経に向き合うのは、初めてのこと。 難しく分からないことだらけだけど・・・それもまた、不思議と心地好いと感じた。 『読み解き「般若心経」』もぜひ読んでみたい。
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伊藤比呂美のエッセイと、お経の詩人的翻訳が交互に書かれている。 情感がコントロールしにくいくらい溢れかえっている上に、感性がビンビンに研ぎ澄まされている詩人が、父や母、夫を次々に看取る経験をすることで、「死」がどんどん身近になっていく。 お経はこの人にとって、なくてはならないもの...
伊藤比呂美のエッセイと、お経の詩人的翻訳が交互に書かれている。 情感がコントロールしにくいくらい溢れかえっている上に、感性がビンビンに研ぎ澄まされている詩人が、父や母、夫を次々に看取る経験をすることで、「死」がどんどん身近になっていく。 お経はこの人にとって、なくてはならないものになっているのだなと。 お母さんの鏡台の話や待ち続けたお父さんの話。作者の身辺雑記は最終章に向かうにつれて、「仏遺教経」の最後の部分に向かってリンクしていく。 「きみたち乞食をしてむざむざと生きようとする者は。 悩むな。悲しむな。 私がどれだけ生きようとも。 いつか死ぬ、それまで生きる。 別れは来る。それまで出会う。 私はきみたちに教えた。 自分を救う方法、人を救う方法はぜんぶ教えた。 きみたちは受け取った。 私ごまだ生きようとも、 もう教えることはない。 渡すべき者は、みんな渡した。渡しおえた。 まだ渡っていない者は、いずれ渡れるようにした。 これより後はきみたちが伝え広めよ。 真理はここにある。ありつづける。けっして死なない。 よいか。 世は常ならぬもの。出会いに別れの来ぬことはない。 悩むな。悲しむな。 死ぬまで生きる。そういうものだ。 励め。抜け出せ。見きわめる力を持て。 その力をかがやかし、何も見えない闇を照らせ。」 伊藤比呂美のセンス。情。正直さ。強さ。 全て好きです。
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CDがいい。よくぞつけてくださったと思う。スマホに入れずっと聞いていたい、どうしたらいいんだろう、今なら音声付き電子書籍とかってあるのかと思ったが、なかった。残念。 ブッダの教えを伊藤さんが訳し、それをブッダの代わりに伊藤さんが語る。そうか、お経は語り物だったのだ。ホントに恥ずか...
CDがいい。よくぞつけてくださったと思う。スマホに入れずっと聞いていたい、どうしたらいいんだろう、今なら音声付き電子書籍とかってあるのかと思ったが、なかった。残念。 ブッダの教えを伊藤さんが訳し、それをブッダの代わりに伊藤さんが語る。そうか、お経は語り物だったのだ。ホントに恥ずかしいことに10年近く前まで、お経に意味がある、ストーリーがあると全く考えてなかった。なんだと思ってたのか。漢文でさえなく、漢字の連なり⁉︎どんなにバカだったのか。 仏教の教えを今の私は必要とし、いろいろなアプローチをしている。その一つとして、大好きな伊藤比呂美さんを通してこういう形のアプローチができるなんて、本当にうれしい。詩人の朗読であり、説教師のようでもある。
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