胃が合うふたり の商品レビュー
千早さんのエッセイと思って手に取ったが、共著者である、カリスマ書店員でエッセイストの新井見枝香さんのことは、全然知らなかった。友人同士である千早さんと新井さんが、同じ題材で交互に書く、食に関する「胃の合うふたり」のエッセイだが、二人の食べっぷりのよいこと。そしてエッセイは、食に関...
千早さんのエッセイと思って手に取ったが、共著者である、カリスマ書店員でエッセイストの新井見枝香さんのことは、全然知らなかった。友人同士である千早さんと新井さんが、同じ題材で交互に書く、食に関する「胃の合うふたり」のエッセイだが、二人の食べっぷりのよいこと。そしてエッセイは、食に関することにとどまらず、二人の交遊関係、私生活に及んでいく。このエッセイの連載が進むうちに、千早さんは、京都から東京に引っ越しをし、新井さんは、ストリップ好きが高じて、アラフォーでストリッパー・デビューをしてしまう。何ともびっくり。
Posted by
書籍化されるのをとても楽しみにしていた本。 食べ物についての、Wエッセイ。 2人が過ごした出来事を、それぞれの目線で読めるって面白い。 それにしても、よく食べるな~ 細いのにどこに入っていくのかしら。
Posted by
千早さんと新井さんは大人になってから知り合い友人となったようですが、2人の関係性を見ているとまるで旧知の仲のように感じる。 共有してきた時間の長さではなく、密度の濃さなのでしょう。 「食」はこの2人にとって何よりも好きなことで、何よりも大切な価値観。お互い遠慮せず、好きなもの...
千早さんと新井さんは大人になってから知り合い友人となったようですが、2人の関係性を見ているとまるで旧知の仲のように感じる。 共有してきた時間の長さではなく、密度の濃さなのでしょう。 「食」はこの2人にとって何よりも好きなことで、何よりも大切な価値観。お互い遠慮せず、好きなものを好きなだけ食べられる相手。人間の本能として食べる行為はとても自然なもので、生存に欠かせないもの。その部分が合う相手というのは何者にも変え難い存在だと思う。 夫婦だって食が合わないとしんどいって言いますしね。 「食」から生まれた関係かもしれない。2人の性格的に依存しあって生きるなどあり得ないけど、そんなことではなく心を預けられる関係なのがとても良いと思った。 胃が合う誰かに私も出会いたい! 純粋に食べ物のことを語るエッセイというよりは、食べるという行為を通して人物像や人格、考え方、2人の関係性を深掘りする本だった。
Posted by
良い意味で必要以上に気を使わずに済む友人を得ることは難しいし、なおかつそれに食の好みが合う二人の往復書簡はとても面白かった。同じモノを食べていても視点が違い、美味しさが何倍にも増して感じた。また続きを読みたい!
Posted by
作家の千早茜さんと、書店員兼踊り子兼エッセイイトの新井見枝香さんの往復書簡めいた、食にまつわる諸々を中心にしたエッセイ。 タイトル通り、このお二人は本当に「胃が合う」 お二人で、単に好きな食べ物が同じというわけではなく、量も、食べたいと思うタイミング、食に対する姿勢、全てが「合う...
作家の千早茜さんと、書店員兼踊り子兼エッセイイトの新井見枝香さんの往復書簡めいた、食にまつわる諸々を中心にしたエッセイ。 タイトル通り、このお二人は本当に「胃が合う」 お二人で、単に好きな食べ物が同じというわけではなく、量も、食べたいと思うタイミング、食に対する姿勢、全てが「合う」こういう関係ってそうそう無いのでは、と思う。 基本姿勢、価値観、なども同じ…違う部分はあれども、そこを認め合う、許し合うところまで同じで、こういう相手に巡りあえたお二人をうらやましく思う。 食べているものもおいしそうで…でも絶対にこのペースについていくことはできないこともよーく分かるので、ただただ指を咥えて読むしかないのです…
Posted by
図書館で借りたもの。 ストリップ鑑賞のおやつから憧れの高級フレンチまで、胃袋のソウルメイトふたりが共に囲んだ11の食卓を舞台に、心模様や人生の味わいを鮮やかに描き出したエッセイ集。 同じことについて描いてるのに、それぞれ着眼点が違くて面白い。 千早さんのTwitterフォロー...
図書館で借りたもの。 ストリップ鑑賞のおやつから憧れの高級フレンチまで、胃袋のソウルメイトふたりが共に囲んだ11の食卓を舞台に、心模様や人生の味わいを鮮やかに描き出したエッセイ集。 同じことについて描いてるのに、それぞれ着眼点が違くて面白い。 千早さんのTwitterフォローしてるんだけど、夜中にケーキとか食べててなんであんなに細いのか…。 執筆に糖分使ってるから?
Posted by
胃袋のソウルメイト。書店員の新井さんと作家の千早さん。彼女たちの共通点は「胃が合う」二人の関係は、ドラマ・アンナチュラルを思い出す。ドラマの彼女は「絶望してる暇があったらうまいもの食べて…」と口にしていたが、なんかそんな雰囲気があった。新井さんも千早さんも、なんでこの二人がリレー...
胃袋のソウルメイト。書店員の新井さんと作家の千早さん。彼女たちの共通点は「胃が合う」二人の関係は、ドラマ・アンナチュラルを思い出す。ドラマの彼女は「絶望してる暇があったらうまいもの食べて…」と口にしていたが、なんかそんな雰囲気があった。新井さんも千早さんも、なんでこの二人がリレーエッセイ?と思ったが、読み進むにつれ、食い意地のはった二人が、食べることから相手を思い、自分の内面を掘り出していったら、これ公開ラブレターっぽくない?覗き見しているような後ろめたさと、開けっ広げな二人の器のでかさに、ありがとう。
Posted by
自分達の関係を「餌場が同じ野良猫」と表現していて、それにはすごく納得しました。私の印象だと千早さんが「こだわりの強い、神経質な猫」で、新井さんが「自由でいたい猫」かな。 どちらもパーソナルスペースを大事にするというか、一定の距離をとって人と接していそうなのが野良猫っぽい。 そん...
自分達の関係を「餌場が同じ野良猫」と表現していて、それにはすごく納得しました。私の印象だと千早さんが「こだわりの強い、神経質な猫」で、新井さんが「自由でいたい猫」かな。 どちらもパーソナルスペースを大事にするというか、一定の距離をとって人と接していそうなのが野良猫っぽい。 そんな二人だから、同じように「食」に真剣で、同じくらい食べられる相手で、なおかつ一緒にいて楽しいと思える相手に出会えたのは素敵なことだな、と思いました。 会話が適当でも、それぞれが好きなように食べていても許せる(そもそも気にしない)。そういう感じ、羨ましい。 私は千早さんのツイッターでのつぶやき(と写真)が好きでよく見ているのですが、それだけだとわからなかったこともあり、色々と興味深かったです。
Posted by
このふたりを見ていると、「もっと食べることに対してワガママでいてもいいのかもしれない」と思う。 無意識のふるまいが時に相手を助けていたりするからこそ、偏屈なふたりも一緒にいられる。 「胃」だけではなく生きるテンポ感も合うんだなぁと思った。ドライに見えるけれどもあったかい関係がい...
このふたりを見ていると、「もっと食べることに対してワガママでいてもいいのかもしれない」と思う。 無意識のふるまいが時に相手を助けていたりするからこそ、偏屈なふたりも一緒にいられる。 「胃」だけではなく生きるテンポ感も合うんだなぁと思った。ドライに見えるけれどもあったかい関係がいい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「そこらへんのもの」で食欲を満たすことができないにすごくわかる…となった。烏滸がましいかもしれないけど千早茜さんの食べ物への向き合い方が自分と似てるな…となんだか嬉しくなった。 一緒に旅行ができる友人も胃が合う友人もなかなかいない、大事にしよう。
Posted by