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失われた岬 の商品レビュー

3.5

34件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    1

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2022/09/15

❇︎ 篠田節子/失われた岬 全575ページ あまりにも壮大。 いくつもの時代を跨いだ歯車が噛み合い ながら同時に狂いあった深淵な物語でした。 薬物、カルト、戦争、相当複雑でした。

Posted byブクログ

2022/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

うーん 前半と後半のイメージが違い過ぎて、 後半の近未来ディストピアな世界で、戦時中の話を語るという設定、近未来の状況がしんどかった。 前半の人は生きて死んでいくのが普通っていう、ただすべてに執着がなくなるお茶という設定は面白かった。 やっぱ、もう一つだったな。 近未来の状況だと、あまりに警告が強すぎて、というか、導きたい方向が見え見えで私好みじゃない。

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2022/08/07

各章ごとに語り手と時間軸や時代背景が異なり、頭を整理しながら読まないと迷子になる。 中盤以降は、薬の教科書かと思うくらい細かく難しい事が書いてあり中々読み進まなかった。 薬物、カルト宗教、戦争の歴史から現在未来の日本人への警鐘。600ページ弱の超大作ではあるけど、いろんな事が詰め...

各章ごとに語り手と時間軸や時代背景が異なり、頭を整理しながら読まないと迷子になる。 中盤以降は、薬の教科書かと思うくらい細かく難しい事が書いてあり中々読み進まなかった。 薬物、カルト宗教、戦争の歴史から現在未来の日本人への警鐘。600ページ弱の超大作ではあるけど、いろんな事が詰め込まれすぎてて、久しぶりの長編だったせいもあり疲れ果ててしまった。

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2022/07/16

主人公がころころ変わって、途中まではなんの話なのかよくわからず、その北海道の岬に何かあるということ、後半はその岬の事を調査していくのだが、設定や描写がしっかりしていて、ただし過ぎていて 解説感が強かったように感じた。 話は壮大で、内容は面白いと感じた。しかし、ちょっと読みにくかっ...

主人公がころころ変わって、途中まではなんの話なのかよくわからず、その北海道の岬に何かあるということ、後半はその岬の事を調査していくのだが、設定や描写がしっかりしていて、ただし過ぎていて 解説感が強かったように感じた。 話は壮大で、内容は面白いと感じた。しかし、ちょっと読みにくかった。

Posted byブクログ

2022/07/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

現代から戦後、近未来までを描く、長大なスケールの物語でした。 前半はぐいぐい引き込まれましたが、後半スローダウン気味に…果たして作者は何を言いたいのか?失われた岬とは何なのか? 一読した自分なりの感想ですが、幸福とは何か、人々の欲望の行き着く先はどうなるのか、を考えさせられました。人の欲望は歯止めがきかないもので、他者を侵略してまで満たそうとする。 対立国に脅かされる近未来はぞっとするものがありました。 岬で調合された薬、サラームは欲望を失くし人を「覚者」にする効能があるらしい。その仙人のような生活を静穏と見るか、究極の引きこもりと見るかは別として。 岬とは、人が人としてあるがままに自然を受け入れ静謐に生きる、ある種の理想郷だったのかもしれません。その結末は、タイトル通り失われてしまいましたが。

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2022/06/17

物語の設定や人物の背景がしっかりしているので説得力がある。スピリチュアルでSFチックなお話かと思いきや、意外にもそれなりに化学的で現実的な物語にシフトしていく。好みとしてはもっと幻想的な方向に振り切って欲しかった。でも読みごたえがあり、とても面白い小説だ。 ヒグマの恐ろしさと漢方...

物語の設定や人物の背景がしっかりしているので説得力がある。スピリチュアルでSFチックなお話かと思いきや、意外にもそれなりに化学的で現実的な物語にシフトしていく。好みとしてはもっと幻想的な方向に振り切って欲しかった。でも読みごたえがあり、とても面白い小説だ。 ヒグマの恐ろしさと漢方の魅力が印象深い。

Posted byブクログ

2022/06/17

非常に篠田節子さんらしい話で、特に中盤までの流れは本当に素晴らしく面白かった。このまま『仮想儀礼』のような展開になるのかな⁇…と思いきや…。 後半は近未来に於ける近隣諸国との問題、先住民族との問題などなどいろいろ登場して、なんだか最初のワクワク感が私の中ではかなり低下してしまった...

非常に篠田節子さんらしい話で、特に中盤までの流れは本当に素晴らしく面白かった。このまま『仮想儀礼』のような展開になるのかな⁇…と思いきや…。 後半は近未来に於ける近隣諸国との問題、先住民族との問題などなどいろいろ登場して、なんだか最初のワクワク感が私の中ではかなり低下してしまった。

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2022/05/24

500ページ以上の大作ですが、先が気になりドンドン読み進められました。面白かった! 篠田節子らしいSF的な話なのかと思っていましたが、違いました。戦時中のナチス的な創薬が背景にあるミステリーで、謎解きが長々と続くのですが、それが逆に詳細な描写で良かったです。 何故2029年と言う...

500ページ以上の大作ですが、先が気になりドンドン読み進められました。面白かった! 篠田節子らしいSF的な話なのかと思っていましたが、違いました。戦時中のナチス的な創薬が背景にあるミステリーで、謎解きが長々と続くのですが、それが逆に詳細な描写で良かったです。 何故2029年と言う近未来なのか、最後で作者の平和へのメッセージ的な物が盛り込まれている所で、納得させられました。

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2022/05/17

北海道の小さな岬の先端に何やら秘密が隠されているらしい。先端の小さな砂浜から断崖絶壁を登るのは極めて困難。陸地でも道路の先は密集したハイマツと、地面は岩が入りくみ天然の落とし穴だらけ、更には狂暴なヒグマに襲われる人も多く、人を寄せ付けない。しかしソコデ何かが行われていることは確か...

北海道の小さな岬の先端に何やら秘密が隠されているらしい。先端の小さな砂浜から断崖絶壁を登るのは極めて困難。陸地でも道路の先は密集したハイマツと、地面は岩が入りくみ天然の落とし穴だらけ、更には狂暴なヒグマに襲われる人も多く、人を寄せ付けない。しかしソコデ何かが行われていることは確か。ミニマリスト、ナチュラリスト、宗教がらみそれらの謎めいた組織的な活動があるらしいが、なかなか詳細が解らずもどかしい。事態が大きく動くのはノーベル文学賞受賞者が授賞式にも姿を見せず、どうやらその団体に入信?したらしいことからマスコミが嗅ぎ付け、公権力が介入してくる。 本の中では実に色々なことがあったように感じるが、結局人間の営みなど、地球の営みの前にはなすすべもないということ。

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2022/05/10

神秘的な話からグロい話へ 未来から過去の話へ 読みごたえあるストーリーでした。 結果 好きかも!?

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