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海神 の商品レビュー

3.6

31件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/08/25

3.11の被災地で起きているだろうさまざまな事が書かれていた。物語としてもきっとこのような事があるのかもしれない、と思いながら読んでいた。とても印象的だと思ったのは心霊現象についてもきちんと触れていることだ。

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2024/08/12

海神 染井為人さん 3.11のあとの、混乱の様子が 痛いほど伝わった。 震災詐欺等、本当にあったんだろう。 許せない。 時系列が、過去に戻ったり、これは?いつ? としっかり考えないといけなかった。 辛い話ばかりだったけど エピローグは前を向いていて良かった。

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2024/07/19

災害を食い物にする犯罪者と、苦難の中それに縋るしかなかった人々の10年間です。東日本大震災直後とその2年後横領発覚、そして10年後。最初から最後までずっと重苦しい本ですが、これを読んでおくとおいそれとペテン師に引っ掛からないんじゃないでしょうか。この本のモデルになる事件があったよ...

災害を食い物にする犯罪者と、苦難の中それに縋るしかなかった人々の10年間です。東日本大震災直後とその2年後横領発覚、そして10年後。最初から最後までずっと重苦しい本ですが、これを読んでおくとおいそれとペテン師に引っ掛からないんじゃないでしょうか。この本のモデルになる事件があったようなので猶更です。でも多くの人が信じている中で少数が疑っている状態だと防ぐの難しいかもしれませんね。

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2024/06/17

2021年 三陸沖の有人島 天ノ島 震災のあった日に生まれた「未来」は 震災から10年経った3月11日に海で金塊の詰まったジュラルミンケースを拾う。その出来事は全国の話題になった。この金塊を巡り 復興を歩みだした島が再び混乱の渦に巻き込まれる─ 2011年 東日本大震災で甚大...

2021年 三陸沖の有人島 天ノ島 震災のあった日に生まれた「未来」は 震災から10年経った3月11日に海で金塊の詰まったジュラルミンケースを拾う。その出来事は全国の話題になった。この金塊を巡り 復興を歩みだした島が再び混乱の渦に巻き込まれる─ 2011年 東日本大震災で甚大な被害を受けた天ノ島。本土からの支援もなく途方に暮れる島民たちの前に、「災害支援のプロ」と名乗るNPO法人の男たちが現れる。代表の遠田はリーダーシップを発揮し、島民たちを鼓舞し、やがて「救世主」と呼ばれるようになる。 ボランティアの女子大生 姫乃は、「自分にも何か出来ることはあるはずだ」と 震災の次の日に親の反対を押し切り ボランティアのバスに乗っていた。天ノ島での地獄のような現状を目の当たりした姫乃。想像を絶する非日常を体験し、心身共に限界に達していたが、誰かの役に立つことで「自分が生きている証」を見つけたと感じ始める。そして、遠田から「ヒメの力が必要だ」と頼まれた姫乃は 大学を休学して天ノ島に残り 遠田の仕事を手伝うようになる。 遠田の傍には いつも江村という少年がいた。遠田の指示には絶対従い、表情が乏しく何を考えているのか全く読めない為 島民とも打ちとけることは無かったが 姫乃の作った「パンダおにぎり」がキッカケで 2人は少しずつ心を通わせるようになる。 2013年 四億二千万円の使途不明金─。遠田は島の復興支援金を横領していた。そして仲間と島を脱出。遠田を信用していた島民たちを再び絶望に陥れた。 島の新聞記者 菊池一郎は遠田の罪を暴くため 遠田の過去を調べ始める。 明らかになる遠田の過去の様々な悪行 江村とのおぞましい関係 金塊は誰のものなのか ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 鬼畜とはこいつのことか!! 2011年 2013年 2021年を行き来しつつ、姫乃、菊池、島の養護施設の女性の目線で話は進んで行きますが 読みやすい。どの年代を読んでも 遠田の野郎は はらわた煮えくり返ること間違いなしってくらいのクズ! この男にどうやって被害を受けた人たち以上の苦しみを与えてやろうかってことばかりを考えながら がんがん読みすすめちゃいました。しかもこれが実際にあった事件をもとにしていると知って (大雪りばぁねっと事件)もっと落ち込みます…。信じた人に裏切られる。知らぬ間に悪事に加担させられる…。遠田によって人生を狂わされた人たち。弱ってる人につけ込んで悪事を働くやつらみんな地獄に堕ちろ! 遠田、姫乃、菊池が再び出会う2021年からは 心臓バクバクで一気読みです プロローグに出てきた「未来」ちゃんの名前が エピローグで生きてきて素敵 いつ行っても図書館に「正体」と「悪い夏」がない! なぜだ、、、誰か意地悪してない?

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2024/04/12

災害は金になる。3.11直後に島の復興の為に渡ってきたという男達。 隊長と慕われ村民から信頼を得た遠田 遠田の側近で感情を持たず何を考えているか分からない江村 誰かのために役立ちたいと島にボランティアにやってきた姫乃 島の記者として遠田の不正を暴こうとする菊池一郎。 震災によっ...

災害は金になる。3.11直後に島の復興の為に渡ってきたという男達。 隊長と慕われ村民から信頼を得た遠田 遠田の側近で感情を持たず何を考えているか分からない江村 誰かのために役立ちたいと島にボランティアにやってきた姫乃 島の記者として遠田の不正を暴こうとする菊池一郎。 震災によって身近なひとを亡くし、島の復興を食い物にする男達によって人に絶望する。綺麗事ではない世界を感じる一方で、姫乃に心を開いていく江村のその後も気になる。 島に起きる不思議な出来事に、人の想いの温かさを感じました。

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2024/03/19

「絶望と再生のミステリー」というのが本書の謳い文句でそこに興味を惹かれて読んでみたが… テーマは<東日本大震災とその復興の闇>。 闇の部分は実際に起きた事件をなぞっているようなので、そこはもうノンフィクションといってもよいと思う。 震災直後の現地の様子などもリアルな描写だし、闇...

「絶望と再生のミステリー」というのが本書の謳い文句でそこに興味を惹かれて読んでみたが… テーマは<東日本大震災とその復興の闇>。 闇の部分は実際に起きた事件をなぞっているようなので、そこはもうノンフィクションといってもよいと思う。 震災直後の現地の様子などもリアルな描写だし、闇が深すぎて「絶望」が重い。 重いんだよ~~~!(鎌倉殿の13人ふうに言ってみた) 最後希望を感じることができる終わり方でよかったよ、ほんと。 これなかったら、間違いなく「闇」文庫になっちゃうもの。嫌ミスになっちゃうもの。 ===データベース==== 東日本大震災により甚大な被害を受けた天ノ島で、NPO法人の代表が復興支援金を使い込む横領疑惑が発覚。命の金がひとりの男の私利私欲で消えてしまったのだ。 10年後、被災地の海から黄金のインゴットが見つかり、事件は動き始める。 圧倒的な筆致で人間の闇に迫る、絶望と再生のミステリー。

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2024/03/07

あとがきを読んで、凄く悩みながら書かれたのだなぁと 作家さんの気持ちがわかって 余計にいい作品だったな、と思いました。 能登の地震の後も、ボランティアに行くのに ネットで色々批判的な意見もありハードルが上がっていると聞きました。 行動に移せる人は凄い!と尊敬に値するという もっ...

あとがきを読んで、凄く悩みながら書かれたのだなぁと 作家さんの気持ちがわかって 余計にいい作品だったな、と思いました。 能登の地震の後も、ボランティアに行くのに ネットで色々批判的な意見もありハードルが上がっていると聞きました。 行動に移せる人は凄い!と尊敬に値するという もっと単純な話ではないのかな。 と、この作品を読んでそう思った事を思い出しました。

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2023/10/20

東日本大震災を題材にしたお話は読んでいて胸が締めつけられる。 残された人々がどれだけ気持ちを奮い立たせて復興へと一歩を踏み出すのか、簡単に想像することもできない。そんな人々の気持ちを踏みにじるように悪は虎視眈々と入り込んでくる。 復興支援金を横領したNPO法人代表、彼に扇動されて...

東日本大震災を題材にしたお話は読んでいて胸が締めつけられる。 残された人々がどれだけ気持ちを奮い立たせて復興へと一歩を踏み出すのか、簡単に想像することもできない。そんな人々の気持ちを踏みにじるように悪は虎視眈々と入り込んでくる。 復興支援金を横領したNPO法人代表、彼に扇動されていく人々。 震災から10年後、海から金塊が発見されたことから、横領事件の影に隠された真相が浮かび上がってくる。全体に切なくやるせない。それでも、あどけない無邪気な子供の笑顔に希望の光が見えて良かった。

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2023/09/18

メインキャラの各時代からの視点で 物語が進むので、過去に遡ったり、 現在に戻ったりと慣れるまでは、読 みづらかった。 染井作品は、悪い夏や正義の申し子 のようなぶっとんだキャラの話を書 くタイプの小説家からは、このよう な重たいテーマの物語はギャップを 感じた。 主人公のヒナは、...

メインキャラの各時代からの視点で 物語が進むので、過去に遡ったり、 現在に戻ったりと慣れるまでは、読 みづらかった。 染井作品は、悪い夏や正義の申し子 のようなぶっとんだキャラの話を書 くタイプの小説家からは、このよう な重たいテーマの物語はギャップを 感じた。 主人公のヒナは、ボランティアで人 助けをするつもりが、壮絶な経験を していき、ラストまで気になり、一 気に読んでしまった。 読後は、悪くない感じで終わった

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2023/08/17

3.11をモチーフにしているが、物語に臨場感がなく、全体像が掴みづらい。今、何が起きていてどうなっているのか、という点がすっぽり抜け落ちてしまったような印象が拭えない。

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