そして、バトンは渡された の商品レビュー

田川とまた(著者),瀬尾まいこ(原作)

2022/08/22

心温まるお話。

だけど、「もし自分が優子の立場だったら…」と考えたら、一概に幸せな人生だとはいえないなーと思った。

親になってくれたのはみんないい人なのは間違いない。
それでも、家族の形態が17年間で7回も変わるのなんて自分ではとても対応しきれないし、梨花さんも世間一般的な視点から見れば、身勝手で自己中心的な毒親に見えたから。

やっぱり1番すごいのは、子である優子で、優子が親に感謝していたように、5人の親たちも優子に助けられ感謝していたのだと思う。
そういう意味では、「楽しいときは思いっきり、しんどいときもそれなりに笑っておかなきゃ。」という言葉を優子に伝え、そしてお手本として示し続けた梨花という存在の大きさに気付かされたように思う。

2022/08/17

映画化されたのが気になっていて、図書館で順番待ちしていました。
すらすらと読めるとても読みやすい文章と展開。
主人公の優子が高校生にしてはよく言えば達観していて、悪くいうと執着のあまりない子。でもそれは彼女の複雑な家族遍歴にある。
母親が2人、父親が3人というのはパンチのあるバックボーン。
これだけの情報だとさぞかし嫌な思い・寂しい思いをしただろうに。どれだけ屈折した子に育っただろうかと心配になる。だが、彼女は冷静で動揺することない心の強さを手に入れてはいるが、適度な不思議さと2人目の母親（梨花）譲りの処世術を身に付けた可愛らしい子に成長した。
それは、どの親からもたっぷり愛されて大事にされるバトンがうまく繋がってきたからからに他ならない。
生みのお母さんの描写は少ないけれど、どの親もそれぞれの方法で愛情いっぱいに優子に向き合い育てているのが伝わった。

2022/07/22

最近は集中力も低下して、長時間読むのは難しくなってきているが、なんとなく結末は読めながらも、文体が軽い？感じで、するすると読めた。
育てやすい、愛嬌のある、愛される要素がたくさんあるこどもだったんだろうな…と思った。

2022/06/23

実際私が優子だったらこんな素直にはなれないと思う。だからあえてそっち側では無い世界を教えてくれている。

2022/05/26

血がつながってなくても、温かい家族。うらやましい。心があったまって気持ちよく涙が流れる。

わたしも結婚式するとしたら、お父さんに喜んでもらえるのかな？結婚式しないつもりだったけど、してもいいかなって思った

2022/05/23

良い人しか出てきません
辛い境遇なのに爽やかな話です。
血の繋がりなんか無くてもこんなに素晴らしい家族になれるということです。

2022/05/09

複雑な境遇でも前向きでポジティブな主人公と、周りのあたたかい大人たちの、読んだあとほっこりあたたかい気持ちになる話でとても好きです。

2022/05/04

家族っていいね。

親は偉大だと何度も思いました。今までの人生でも、幾度となく助けられました。
自分もまだ子供だから親に迷惑をかけないように、遠慮することも多々あります。
それでも“親“は無償の愛を子に与える。
昔から不思議だったんですよ。

この本は主人公の“子“の目線で描かれているから、“親“の愛情を実感できる。

自分が結婚する時、子どもを持つ時に読むとまた違った感想を持つだろうね。

2022/05/02

自分の人生や生い立ちは変えられないけど、変えられない中でそれぞれがそれぞれのやり方で大事にされてきたことをちゃんと主人公がわかっているところがとても素敵だった。

2022/04/02

読みやすい一冊。親が変化することを悪い意味ではなくたくさんの人の愛を受け取った、と解釈できる優子ちゃんがすごい。