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ネットワーク・エフェクト の商品レビュー

4.4

33件のお客様レビュー

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2022/03/04

1作目が面白かったので続編購入。 プリザベーションのスタッフは良いメンバーだなぁ。今回の誘拐事件は警備ユニットを狙った事件だし、怒っても良いというか訴えたら負けるところだけど世間慣れしてない感じが、うん。良い人たちだ。 警備ユニットが軟派オトコを撃退するところとか、02の思考回...

1作目が面白かったので続編購入。 プリザベーションのスタッフは良いメンバーだなぁ。今回の誘拐事件は警備ユニットを狙った事件だし、怒っても良いというか訴えたら負けるところだけど世間慣れしてない感じが、うん。良い人たちだ。 警備ユニットが軟派オトコを撃退するところとか、02の思考回路とか相変わらず皮肉なユーモアは健在だし、さらに再登場のARTがふるってる。AIに感情が無いというやつにこの気まずい雰囲気を見せてやりたいって人間の感想が良いな! と言う訳で無事シリーズ化しそうな凸凹コンビの結成ですかね。そしてメンター(だったかな)博士がかっこいい。彼女という拠点もできたし、警備ユニットの今後の活躍がますます楽しみであります。 そして三号もどうなるんだろう。

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2022/02/27

マーダーボット・ダイアリーの第二部(といっても、第一部は中編4話を日本向けにまとめて上下巻にしたもので、長編としてはこの第二部が初なのだそう)。 今回も“弊機”のボヤキとイヤミと内省とごく稀な素直な気持ちをたっぷり聞かせてもらって、楽しい時間を過ごせました。設定がそれなりに複雑な...

マーダーボット・ダイアリーの第二部(といっても、第一部は中編4話を日本向けにまとめて上下巻にしたもので、長編としてはこの第二部が初なのだそう)。 今回も“弊機”のボヤキとイヤミと内省とごく稀な素直な気持ちをたっぷり聞かせてもらって、楽しい時間を過ごせました。設定がそれなりに複雑なので、楽しむのと理解するのと忙しいですが、とりあえずずんずん先に進むと自ずと理解できるので、心配不要ではあります。より弊機の独白が増えそうな第三部ももうすぐ。楽しみ。

Posted byブクログ

2022/02/02

最強AI船のARTに危機、マーダーポットが絶体絶命! スリル満点の「吉本新喜劇」的宇宙大活劇 抜群だった前作……。 まるでゲーム「メタルギア・ソリッド」のような潜入に、ひとりで「アヴェンジャーズ」のような処理能力と戦闘能力を発揮する爽快感は、やや減少してしまった。 また、ブリザ...

最強AI船のARTに危機、マーダーポットが絶体絶命! スリル満点の「吉本新喜劇」的宇宙大活劇 抜群だった前作……。 まるでゲーム「メタルギア・ソリッド」のような潜入に、ひとりで「アヴェンジャーズ」のような処理能力と戦闘能力を発揮する爽快感は、やや減少してしまった。 また、ブリザベーションとの関係が深まっていて、前作に漂っていた「孤独感」もなくなったうえに、少し「友情もの」の匂いがしてしまうので、好き嫌いがある。 でも、面白い。 相変わらずの「弊機」と、輪をかけて偏屈な「ATR」との掛け合いは息の合った上方漫才のよう。 放置され、ただ立ち止まっていた警備ポットに「弊機」が「なにをしたい?」と問いかけるも、すぐには答えられない。が、やがて意思をもって動き始める。 逆境に甘んじて思考を停止するのではなく、自らが意思をもって道を歩むこと。 ……大活劇のなかにも何かがある。 またこの物語の設定世界。 企業による「テラフォーム」、未開の地での住宅都市開発。まるで「〇〇不動産開発」「〇✕建設」といったところ。 資源開発や住居環境を地球外惑星へ求めていくときに出てくる、異星物汚染という不可解な状況の危機や、経済的理由による「放置」と「利権争い」……。 十分にありうる気がしてならない。 もう間もなく「月」や「火星」の利権争いが現実になるかも。

Posted byブクログ

2022/01/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

弊機ちゃんかわいい!これだけで長編一本持つのすごいなあ。いやもちろんSF小説としてもめっちゃ面白いんですけど。遠未来でいろんな価値観が今とは様変わりしてるんだけど、現代的な感覚で見ても登場人物たちに親近感を抱けるの、いいSFだな…と思う。 でも弊機ちゃんがかわいすぎてまず弊機ちゃんかわいいがでてきちゃうんですよね…。 基本ひねくれてるのに唐突に「メンサー博士ともう会えないのは嫌です」「ARTともっと一緒にいたいです」とめちゃくちゃ率直なデレをかましてくるのずるいわ……。

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2021/12/31

文学ラジオ空飛び猫たち第62回紹介本。 今年度の日本翻訳大賞を受賞したエンタメSF「マーダーボット・ダイアリー」の続編をご紹介。我らが弊機がパワーアップして帰ってきました! ラジオはこちらから→https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/62-e...

文学ラジオ空飛び猫たち第62回紹介本。 今年度の日本翻訳大賞を受賞したエンタメSF「マーダーボット・ダイアリー」の続編をご紹介。我らが弊機がパワーアップして帰ってきました! ラジオはこちらから→https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/62-e1a8dbr

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2021/12/30

弊機が話すIT系の話やガジェットの説明は ほぼ右から左にスルーしましたが それが理解できなくても それなりに楽しい! 弊機の性格や一人称は前作で慣れたから 今回調査に同行することになった 「顧客」の人間たちとの会話や 途中から加わる調査船ARTとの ツンデレか!な関係性にワクワ...

弊機が話すIT系の話やガジェットの説明は ほぼ右から左にスルーしましたが それが理解できなくても それなりに楽しい! 弊機の性格や一人称は前作で慣れたから 今回調査に同行することになった 「顧客」の人間たちとの会話や 途中から加わる調査船ARTとの ツンデレか!な関係性にワクワク♫ この終わりかただと また別のミッションを続けていけそう。

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2021/12/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

マーダーボットダイアリーからしばらく後の時間軸。長編なので読み応えがあった。前作が連続ドラマなら、こちらは映画って感じかな。 初っ端は惑星調査の話で始まり、スター・トレックっぽさが私は好き。弊機さんはプリザベーションの人たちの中で警備ユニットとしての居場所を得たみたい。良かったなぁーと思いながら読んでいるうちに、ピンチと危険とナゾがどっと押し寄せ、先が読めない展開になってきてワクワクした。情緒不安定になる弊機や、頑固で人間臭い弊機や、人間に嘆息しながらも全力で助ける弊機がたくさん見られて良い! 機械たちの存在や描かれ方に読み応えを感じるけど、人間たちも魅力的。やっぱりスター・トレック感があるな。 メンサー博士の娘アメナ、その叔父のティアゴ、アラダとオバースのカップルに、いい奴ラッティ。私は分析の仕事をしながらピン・リーとグラシンが居たら…と思う弊機が好きです。 ところどころに分散して挟まれる弊機による「ヘルプミー・ファイルによる抜粋」に前作と本作の間の出来事が「ダイアリー」的な文体で書かれており、重要な役割を持っていて面白い。後半はあらすじにあるように絶対絶命の危機に晒される弊機だけど、期待を裏切らない痛快な展開。続編が出るなら嬉しいな!そして過去編も読みたい!

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2021/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

待ちに待ったマーダーボット・ダイアリーの続編。 弊機とまた会える! プリザベーションで幸せな暮らしをしてるのかな、今度はどんな物語かなと思ったらすごい冒険譚だった。 ART再登場も嬉しかったし、「情緒的破綻」を起こす弊機の可愛さといったらないし、2.0と子どものくだりは大笑いしたし、別れは辛すぎるし、もうこちらの情緒も大変なことに。 人間の青少年や、ARTの乗組員や警備ユニット三号との出会いやチームワークが、みんな弊機の有機体の部分に影響を与えて、だんだんと変化していくのを見守っているのが本当に楽しい。 前日譚の中編も、続編(これは絶対あるでしょ?)も、全部楽しみ!

Posted byブクログ

2021/11/16

続編が翻訳されてたいへんうれしい。「弊機」の、いつもどこか口をへの字に曲げたような語り口が健在でとてもうれしかった。本作は初の長編で、ちょっとミステリー?サスペンス風味。 前作の感想にも書いたと思うが、本作も、視覚的描写がやや少なめで、建造物や乗り物の見た目や構造、キャラクター達...

続編が翻訳されてたいへんうれしい。「弊機」の、いつもどこか口をへの字に曲げたような語り口が健在でとてもうれしかった。本作は初の長編で、ちょっとミステリー?サスペンス風味。 前作の感想にも書いたと思うが、本作も、視覚的描写がやや少なめで、建造物や乗り物の見た目や構造、キャラクター達の姿や動きを想像することに難儀した。もう少し視覚情報を添えるようにしてほしい。 「弊機」も周囲の人間たちも、お互いのことをよく理解していて、尊重しあっている関係性が読んでいて心地よい。いっぽうで、ぎこちなさや微妙な距離感が魅力とも感じているので、このまま馴染んでいってしまうのもなんだかさみしいなぁという、読者として屈折した思いも抱いてしまった…。

Posted byブクログ

2021/11/13

 暴走により大量殺人を犯してしまった警備ユニット”弊機”。一人称の”I”を”弊機”と訳し、SF作品で初めて日本翻訳大賞を受賞した”マーダー・ボット ダイアリー”の続編となる。今回も異星文明の遺物がキーとなって話が展開する。  前作からの登場人物(?)では、やはりARTの存在が秀...

 暴走により大量殺人を犯してしまった警備ユニット”弊機”。一人称の”I”を”弊機”と訳し、SF作品で初めて日本翻訳大賞を受賞した”マーダー・ボット ダイアリー”の続編となる。今回も異星文明の遺物がキーとなって話が展開する。  前作からの登場人物(?)では、やはりARTの存在が秀逸。AI同士のやりとりが人間味(?)あり過ぎだろう。  本作では”弊機”以外の警備ユニットも登場して、自身を”本機”と称している。それが”弊機”を”貴機”とよびかける訳には脱帽ですね。

Posted byブクログ