極夜行 の商品レビュー
妻の第一子出産から始まり、どんな話になるか想像つかななくて、準備段階はかなり読みにくい話だったが、中盤からグイグイ引き込まれた。 極夜の中で−30度を下回る過酷な冒険を、ユーモアわ感じる書きっぷりで、不思議な読後感だった。
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過剰な表現を使用しながら極夜の印象を与えてくる本だった 俗っぽい話もたくさん組み込まれていて、なんとなく親近感が湧きながら読み進めることができた。 冒険家とか、めっちゃ高尚な感じのことをずっと考えているようだけど、そんなことなくて、とっていく行動は違うけど、結局考えることはおん...
過剰な表現を使用しながら極夜の印象を与えてくる本だった 俗っぽい話もたくさん組み込まれていて、なんとなく親近感が湧きながら読み進めることができた。 冒険家とか、めっちゃ高尚な感じのことをずっと考えているようだけど、そんなことなくて、とっていく行動は違うけど、結局考えることはおんなじことなんだなって ただ、そんな冒険ができるのはその行動力と準備。何を成し遂げた人も行動力と準備
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角幡さんの本、初めて読みました。 文章がすごいうまい、冒険してみたくなりました。 どんなことを思った感じたことを思ったままに書いて、好きでした
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現代に、これだけ素晴らしい日本語を書ける人がいるのかと、衝撃を受けた。 情景描写はリアルで美しく、適度にユーモアがおり混ざる。想像を絶する過酷な旅のストーリーなのに、何度も笑ってしまった。 脱システムを目的に探検をする、という思想も、最高です。文明社会で何を失ってしまったか、自分...
現代に、これだけ素晴らしい日本語を書ける人がいるのかと、衝撃を受けた。 情景描写はリアルで美しく、適度にユーモアがおり混ざる。想像を絶する過酷な旅のストーリーなのに、何度も笑ってしまった。 脱システムを目的に探検をする、という思想も、最高です。文明社会で何を失ってしまったか、自分でも省みる機会になった。 真似したくはないし、決してできないけれど、でも羨ましすぎる極夜行。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
グリーンランドの極夜を4ヶ月も1人(と犬1匹)で…! 途方もない。 早稲田っぽいなあと思ったら、本当に早稲田卒の方だった笑 普段生活していたら当たり前にある太陽を、4ヶ月ぶりに見る時の気持ち、感じてみたいけれどリスクが大きすぎる、私には。
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【いちぶん】 人跡未踏の新しい土地に行って表面的に広く浅く踏査するより、ひとつの土地の中に徹底的に深く潜りこむことではじめて広がってくる世界がある。そこにあるのに見えていなかったものが見えてくる。今回の旅はそういう旅だった。 (p.377)
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読んでいて、お腹がすく本! 旅観が少し壮大過ぎて、ちょっと共感できにくい部分もあったけれど、出来事や心情描写がとても上手だった。
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『空白の五マイル』依頼の角幡作品。圧倒的な冒険譚。GPSや期せずして使用することが叶わなかった六分儀などから『脱システム』することで、否応のなく外界との接触点が増え外界を自分の中に取り込み世界化されている角幡さんのリアルな語り口で極夜探検を疑似体験することができた。その角幡さんで...
『空白の五マイル』依頼の角幡作品。圧倒的な冒険譚。GPSや期せずして使用することが叶わなかった六分儀などから『脱システム』することで、否応のなく外界との接触点が増え外界を自分の中に取り込み世界化されている角幡さんのリアルな語り口で極夜探検を疑似体験することができた。その角幡さんですら、冒険の最終盤のブリザードのなかで天候確認として利用した衛星電話、一度使うとシステムに組みこまれてしまうという下りに、便利だ、便利だとスマホだキャッシュレスだと浮かれる現代人の不自由さを思った。
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北緯78度の冬の北極圏を単独行する冒険譚。敢えて極夜の冬期を選び、GPS無しで旅をすることで「現代における冒険」を実現している。 2ヶ月以上光がまったく無い世界を旅することの精神的な負担や恐怖が刻々と語られる。想像すらできないけど凄まじさは感じる。 氷河でブリザードに晒され、中継...
北緯78度の冬の北極圏を単独行する冒険譚。敢えて極夜の冬期を選び、GPS無しで旅をすることで「現代における冒険」を実現している。 2ヶ月以上光がまったく無い世界を旅することの精神的な負担や恐怖が刻々と語られる。想像すらできないけど凄まじさは感じる。 氷河でブリザードに晒され、中継小屋の食料は白熊にあさられ、道に迷いながら、闇の中でそりを引き続けた犬たちが素晴らしい。
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探検家である著者がただでさえ過酷な環境である北極圏の旅で更に厳しい極夜を単独旅するという極限の中でも極限な環境を旅した旅行記。 実際に4カ月もの長きに渡り単独行を行った著者自身による著なので迫力が凄い。 その4か月も生死に直結するレベルのトラブル続きで、生きて帰れたのが奇跡な...
探検家である著者がただでさえ過酷な環境である北極圏の旅で更に厳しい極夜を単独旅するという極限の中でも極限な環境を旅した旅行記。 実際に4カ月もの長きに渡り単独行を行った著者自身による著なので迫力が凄い。 その4か月も生死に直結するレベルのトラブル続きで、生きて帰れたのが奇跡なんじゃないかと思えるレベル。 本書を読むと本来、人が厳しい自然を生き抜くことがいかに困難な事か。 ちょっとしたことから餓死の恐怖に陥る事が良くわかる。 そして光、つまり太陽の重要さも。 常人には決して経験出来ない、極度の闇と極限の寒さの世界。そこで人は何を見出すのか。 を垣間見えるので、是非オススメな本です。
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