カミサマはそういない の商品レビュー
「世にも奇妙な物語」に近いのか、少しだけゾッとするお話が七つ。舞台設定がたくみだ。作者の創り出した世界は時代や国を飛び越えて存在している。 でもなんだろう、文がばらばらっと散らばっているような気もする。それによって読書の集中力が途切れる。無駄な情報・描写が多いような。もう少しエ...
「世にも奇妙な物語」に近いのか、少しだけゾッとするお話が七つ。舞台設定がたくみだ。作者の創り出した世界は時代や国を飛び越えて存在している。 でもなんだろう、文がばらばらっと散らばっているような気もする。それによって読書の集中力が途切れる。無駄な情報・描写が多いような。もう少しエッセンスを抽出してほしかった。 印象に残ったのは「饑奇譚」。 蜂の巣のような場所を浮かべた。虫が色々出てくるし、ひたすら奇妙だ。最後までわからなかったが「大放出」って結局なんだ?とにかく不条理を絵に描いたような話。
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短編7話。 現代っぽいのもあれば、昔話っぽいものもあり。 短編ごとに世界観が違うので、どれが好みなどわかれそう。 私は『伊藤が消えた』と『潮風吹いて、ゴンドラ揺れる』がじわじわくるホラー感が良かった。 『見張り塔』は戦争話だから何かしら別で戦争の話を読んだことがないと世界観がつ...
短編7話。 現代っぽいのもあれば、昔話っぽいものもあり。 短編ごとに世界観が違うので、どれが好みなどわかれそう。 私は『伊藤が消えた』と『潮風吹いて、ゴンドラ揺れる』がじわじわくるホラー感が良かった。 『見張り塔』は戦争話だから何かしら別で戦争の話を読んだことがないと世界観がつかめなそう。
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『この本を盗む者は』もそうだったが、深緑野分、なんというか捉えどころのない作者だ。 本作は短編集だが、どれも「なんでこうなるの?」と言いたくなるほど普通の展開と一線を画している。決して退屈ではないし、つまらなくないのだがとにかく変な話を目指して書いて詰め込んでみました、という感じ...
『この本を盗む者は』もそうだったが、深緑野分、なんというか捉えどころのない作者だ。 本作は短編集だが、どれも「なんでこうなるの?」と言いたくなるほど普通の展開と一線を画している。決して退屈ではないし、つまらなくないのだがとにかく変な話を目指して書いて詰め込んでみました、という感じがする。「見張り塔」という短編はひたすらゾッとした。
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タイトル通りの展開が続くSF短編集。物語である以上、作者という神は存在していて登場人物のありさまについて祈りたくなることもある。この作品はそんな状況でも神様なんていないでしょ、現実だってそうじゃない?って突き付けられてくる。祈りたくなるくらい目を背けたい状況なのに、救われることは...
タイトル通りの展開が続くSF短編集。物語である以上、作者という神は存在していて登場人物のありさまについて祈りたくなることもある。この作品はそんな状況でも神様なんていないでしょ、現実だってそうじゃない?って突き付けられてくる。祈りたくなるくらい目を背けたい状況なのに、救われることはないのだろうなと心のどこかで感じてしまう絶望を現した作品でした。
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時代小説も現代小説も、最後は、未来に明るく終わる小説が、好きである。 ホラー小説であっても、摩訶不思議な事も、好きである。 しかし、この本は、異次元の世界に飛び込んだような、そして、逃げ道のない空間に彷徨った感じにさせる。 余り好きな小説では無かった。 目次では、6編であるが、ど...
時代小説も現代小説も、最後は、未来に明るく終わる小説が、好きである。 ホラー小説であっても、摩訶不思議な事も、好きである。 しかし、この本は、異次元の世界に飛び込んだような、そして、逃げ道のない空間に彷徨った感じにさせる。 余り好きな小説では無かった。 目次では、6編であるが、どれも繋がりはない短編小説。 最後の海賊ラジオから声が聞こえて来たのは良かったけど,これからどうなるのだろうか???
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不思議な世界観の短編集。重苦しく絶望が漂っている。まさに表題通り「カミサマはそういない」と思わせてくれた。ただ最後のお話だけはほんの少し「カミサマはいるかもね」と一抹の希望があったように思った。全体を通して読むのに疲れた。
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ちょっと現代とは違うSFの世界(だけど現代に限りなく似ている)の世界で起きる出来事。 幸せなことは起こらず、でも決してものすごく酷いことも起こらない(多少は起きる)日常が描かれている感じ。 感動も救いも別になくて、ほんと読んだ感想は「まぁ神様ってそういないんだな」という感じ。 一...
ちょっと現代とは違うSFの世界(だけど現代に限りなく似ている)の世界で起きる出来事。 幸せなことは起こらず、でも決してものすごく酷いことも起こらない(多少は起きる)日常が描かれている感じ。 感動も救いも別になくて、ほんと読んだ感想は「まぁ神様ってそういないんだな」という感じ。 一つ一つの世界をもっと掘り下げて書かれた世界を読んでみたい。
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かつて、いじめられっ子の言いなりになったために一人の少女の恨みを買い、苦しみの連鎖に囚われてしまう「潮風吹いて、ゴンドラ揺れる」ほか7編のホラー短編集。 いつも違う角度の物語で楽しませてくれる深緑さん、この本は少し不思議な世界を舞台に、人間の心の闇を覗き込むようなホラーチックな...
かつて、いじめられっ子の言いなりになったために一人の少女の恨みを買い、苦しみの連鎖に囚われてしまう「潮風吹いて、ゴンドラ揺れる」ほか7編のホラー短編集。 いつも違う角度の物語で楽しませてくれる深緑さん、この本は少し不思議な世界を舞台に、人間の心の闇を覗き込むようなホラーチックなお話を中心に、いくつかまとめたものです。個人的には「潮風吹いて、ゴンドラ揺れる」が非常に恐ろしくて楽しめました。「新しい音楽、海賊ラジオ」は恐ろしい要素というよりも新しい明日を切り開く希望のような終わり方で、こちらもよかったです。 深緑さんは、なんというか、人間の闇を暴くときの文章の切れ味が鋭くて容赦がないのが迫真に迫っています。男性の著者ではなかなかこういう容赦のなさは出せないのではないかな、と思いながらいつも読んでいますが、本当に幅の広いお話を書くので次に読む本も楽しみになります。 ところで最後の章に出てくる「本」はエンデの「はてしない物語」だと思うのですがどうでしょうか。いや、そんな本はたくさんあるとは思うのだけど。 自分がなんのために誰と戦っているのか分からない戦争を描く大友克洋監督の「メモリーズ、砲台の町」と一緒にお楽しみください。ワンカットと言われる映像もそうだけどテーマも面白いのです。あれ。
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深緑野分…名前は見たことあるけど、初読の作家さんです。タイトルどおりに、なかなか絶望的なお話が7つ並んだ短編集。現代日本から近未来、異世界まで幅広い世界を舞台に、短編ながらもそれぞれの世界観がよく見えるというか…世にも奇妙な的世界が次から次へと楽しめます。読後感は決して良くはない...
深緑野分…名前は見たことあるけど、初読の作家さんです。タイトルどおりに、なかなか絶望的なお話が7つ並んだ短編集。現代日本から近未来、異世界まで幅広い世界を舞台に、短編ながらもそれぞれの世界観がよく見えるというか…世にも奇妙な的世界が次から次へと楽しめます。読後感は決して良くはないのですが(=_=;) 私的には『朔日晦日』が好きですね。
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