マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か の商品レビュー
なかなか読むのに時間がかかったが、面白い本ではあった。 特に最初の2章が良かった。常々葛藤していたこと、『交差的な複合差別」、が、書かれていた。 ーーーーーーーー 多くの人は、複数の社会的アイデンティティを持ち、特権集団(支配集団)と劣位集団(従属集団)のいずれにも属しうるし、...
なかなか読むのに時間がかかったが、面白い本ではあった。 特に最初の2章が良かった。常々葛藤していたこと、『交差的な複合差別」、が、書かれていた。 ーーーーーーーー 多くの人は、複数の社会的アイデンティティを持ち、特権集団(支配集団)と劣位集団(従属集団)のいずれにも属しうるし、ある面では支配的だが他面では被支配的でもありうるからです。 ーーーーーーーーー 男性ではないが、ある場面では、この本の言うところの“支配集団“であったりすることで、どう向き合うことが「正しい」のか葛藤することが多いゆえ。 なお、中盤はいささかマジョリティ男性の今後にやや楽観的すぎるように感じ、終盤は世界に対してやや悲観的すぎるようにも感じたが、他の文献への入門としても、面白い本でした。 #マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か #metooに加われない男たち #杉田俊介 #読書記録
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差別はしたくないし、己の特権について考えたいので手に取った。LGBTQ +のところ、共感というものがいかに危険で、知識を身に付けることの大切さを考えさせられた。
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途中でギーザ先生の本が出てくるんだけど、あれが愛はともかく「希望」に満ちあふれてるようには読めないけどな。息子さんにどういう教育して結局どうなったかよくわからんし。夢みたいな話だと思う。
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まえがきにある著者の言葉、「多数派の「男」である以上、女性解放や#MeTooに直接自分の声を重ねたり、性差別に対する怒りを主張する資格があるのか。自分たちの特権や思い込みを突き崩される痛みや葛藤なしに、社会批判的な言葉を口にできるのか。それもまた、女性や性的マイノリティ当事者の声...
まえがきにある著者の言葉、「多数派の「男」である以上、女性解放や#MeTooに直接自分の声を重ねたり、性差別に対する怒りを主張する資格があるのか。自分たちの特権や思い込みを突き崩される痛みや葛藤なしに、社会批判的な言葉を口にできるのか。それもまた、女性や性的マイノリティ当事者の声を代弁したり、掠め取ったり、盗用したりすることではないのか。」に、女性であるわたしもなんだかとても共感できるのだった。女性として嫌な目にあうこともあるけれど、それほどひどい目に遭ってこなかった(これから遭う可能性はいくらでもあるが)自分としては、著者の言うように近年の動きの中で、なんだかとても居心地の悪い思いをしていたから。
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自分が真っ当だと勘違いしている人こそ読んでほしいけど、難しいかな。 新人男性はなぜ給湯室の掃除をまかされないのかいつも憤慨している。
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