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マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か の商品レビュー

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15件のお客様レビュー

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2024/12/04

手堅い論考に唸らせつつ、それが「御高説」にとどまらずさ迷える男性たちにとって有益な処方箋たりえているところを評価したい。フェミニズムなどに目配りを効かせつつ最低限の「正しさ」を踏まえた上で、そこから「正しさ」以上に大事な「まっとうさ」(ぼくの解釈では、間違えたりそもそも完全には至...

手堅い論考に唸らせつつ、それが「御高説」にとどまらずさ迷える男性たちにとって有益な処方箋たりえているところを評価したい。フェミニズムなどに目配りを効かせつつ最低限の「正しさ」を踏まえた上で、そこから「正しさ」以上に大事な「まっとうさ」(ぼくの解釈では、間違えたりそもそも完全には至れない弱さを認めること)の重要さを提示する。これは即効性のある処方箋ではないので(そう、それぞれの読者が自分で自分なりの道を探すしかないという話なので)ある意味ウケは悪かろう。海外のインセル事情も踏まえた論述がよりあればとも思った

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2024/10/05

兎にも角にも、まずは特権性についての自覚から始めること。 男性と女性(マイノリティ)では、非対称性があるので、始まりが平等ではない。 この特権性を捨て、内省していくことの繰り返し。 ラディカルな態度を持ち、 男性による被害者意識は捨て去ること。 私たちは、誰も支配しない、誰にも支...

兎にも角にも、まずは特権性についての自覚から始めること。 男性と女性(マイノリティ)では、非対称性があるので、始まりが平等ではない。 この特権性を捨て、内省していくことの繰り返し。 ラディカルな態度を持ち、 男性による被害者意識は捨て去ること。 私たちは、誰も支配しない、誰にも支配されてはいけない。 マッドマックスやトイストーリー4など、 映画の例を用いての男性社会の比喩の説明が興味深かったです。

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2024/08/19

たとえ言葉や行動によって差別しなくても、あるいは道徳的な善意を持っている場合ですら、マジョリティ集団が存在すること、生活を維持することそのものが構造的な抑圧を維持し、強化していることになります。 要はこの一言に尽きる。

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2024/04/02

『何か』はいまだに捉えきれていませんが、知っておかなければいけないことが沢山書かれていると感じます 紹介されている映画も今までは上っ面しか見ておらず、その映画が描こうとしていることにまで想像力が及んでいなかったことを実感

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2023/06/24

タイトルに引かれて読んでみたんだけど、正直なところ小難しくてわたしにはよくわからなく、斜め読みに終わってしまったという感じ。 でも、とかく男は正しさを主張したがるけど、「正しい男」ではなく、弱さを見せることができ、他者の弱さも受容できる「まっとうな男」になるべきだというのはうなず...

タイトルに引かれて読んでみたんだけど、正直なところ小難しくてわたしにはよくわからなく、斜め読みに終わってしまったという感じ。 でも、とかく男は正しさを主張したがるけど、「正しい男」ではなく、弱さを見せることができ、他者の弱さも受容できる「まっとうな男」になるべきだというのはうなずける。とはいえ、「まっとうな男」でなく「まっとうな人」でいいんじゃないのとも思うけど。 この本は基本的に「私たち」という人称で書かれている。「私たち」とはマジョリティ男性である私たちということだろうけど、ちょっとズルいな、腰が引けてんじゃないのと思う。同じことを『さよなら俺たち』という本でも思ったんだけど、「私たち」「俺たち」とすることで広く「達(たち)」に訴えかけたり、「達」の意見表明という色合いがつくけど、こういうのって一緒くたにしていいものなのって思うからだと思う。「たち」にすることで自分が直接矢面に立つのを避けているような。自分の意思・意見なんだから「たち」はなくていいんじゃないだろうか。男ってよく「男はみんなエッチなことばっか考えてんだよ」みたいに、自分を含む自分たちを囲いたがるけど、そういうのと同じ感じがしてしまって残念。

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2023/02/18

正に学ぼうという感覚で。先輩から借りました。 少なくとも自分より圧倒的多くの知見に触れてきた人が現在ホットなジェンダー的話題をどのように捉えているのかが気になって。 以下、感想。 自分は無意識の優生思想がある人間なのでしょうか。学び続ければそれは無くなるのでしょうか。 都合の良...

正に学ぼうという感覚で。先輩から借りました。 少なくとも自分より圧倒的多くの知見に触れてきた人が現在ホットなジェンダー的話題をどのように捉えているのかが気になって。 以下、感想。 自分は無意識の優生思想がある人間なのでしょうか。学び続ければそれは無くなるのでしょうか。 都合の良いところだけ切り取って男女平等だ!とか自分も言っちゃってるのかな、、なんだかゾッとした。 自分は異性愛者ですが、仮に愛する者に女性らしい何かを求めたとしてそれは何だ。それを何と捉える。 日常に活かしきれない内容だなぁという正直な印象だけど、活かしきれないのは自分の知見の無さなのかなぁとも思うわけで、なんだか釈然としないのです。 映画を用いた説明はとても興味深く面白かった。 全体的に思想つよっ!でも目を背けてはいけませんね。

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2023/01/29

男性が男性学を論じる本かと思って読み始めたが、フェミニズムの話が圧倒的に多くて戸惑った。日本にだって男性学の蓄積はあるのに、なぜそこに依拠しないのか。フェミニズムについてマンスプレイニングされたような読後感。

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2022/08/15

『非モテの品格』の続編。少々難解な記述が多く、帯に記載されている「手引書」としてはハードルが高いような… 前作と通底しているメッセージは、「男性性と向き合うことを逃げるな。見て見ぬふりもやめろ。痛みも全て引き受けろ。全てはそこから始まる」ということ。

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2022/08/05

#MeToo運動や男性社会への疑義の風潮などに迷いや戸惑いを覚えているマジョリティ男性に向けて、男性問題について考える足場を作ることを意図した本。 全体的に理解はできるが納得しがたい感じだった。これでは、従来から著者と同じような考えを持っている人の考えを固めることにはつながっても...

#MeToo運動や男性社会への疑義の風潮などに迷いや戸惑いを覚えているマジョリティ男性に向けて、男性問題について考える足場を作ることを意図した本。 全体的に理解はできるが納得しがたい感じだった。これでは、従来から著者と同じような考えを持っている人の考えを固めることにはつながっても、フェミニズムに一定理解を持ちつつも戸惑いを覚えているマジョリティ男性という本来届いてほしい層には、本書の内容は届かないんじゃないかと思う。 まず、入門書的な文体と謳ってるけれども、全然そんなことはなく、多くのマジョリティ男性にはハードルが高い内容であることが気になった。また、全体的に観念的で、日々の暮らしの中でまずどうしていったらよいかが不分明である。そして、反資本主義的姿勢が強く、最終的に(マルクス主義とは異なるとはいっているが)階級闘争に結びつけるなど、いわゆる「左翼」風味が強すぎて、多くの人はついていけないと思われる。 ただ、賛同できない部分はあるにせよ、決して内容が悪いというわけではなく、フェミニズムや男性問題について考えるための材料には富んでいる。特に、「ズートピア」、「ジョーカー」、「パラサイト」などの最近の映画をフェミニズムの観点から読み解く試みは興味深かった。

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2022/03/06

西井開との対談記事を読んで入手を決断。 男性学は選書が難しい領域だと思ってるのだけど、 本書は大変な良著・好著だった。 ホント真面目だなあと思いつつ、禿同したり、きびしー無理ーと感じたりしながら一気読み。 フェミニズム・男性学についての書籍・議論についても、周辺領域も含めて相当網...

西井開との対談記事を読んで入手を決断。 男性学は選書が難しい領域だと思ってるのだけど、 本書は大変な良著・好著だった。 ホント真面目だなあと思いつつ、禿同したり、きびしー無理ーと感じたりしながら一気読み。 フェミニズム・男性学についての書籍・議論についても、周辺領域も含めて相当網羅されていて、勉強になる。 生きづらさ・剥奪感を噛み締めながら闇落ちしないよう気をつけて、マジョリティとしてまっとうに、ボチボチやっていこうと思った(ざっくりすぎ)

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