アルテミスの涙 の商品レビュー

下村敦史(著者)

2022/11/22

衝撃の連続で止まることなく最後まで読めた。
一言で言うなら愛と命についての話
倫理的に考えると色々な議論が必要なんだろうけど、とても納得出来る結末で良かった。
ご都合主義と言われようとこの結末で良いのではと個人的には思う。現実はご都合通りにいかないのだから、フィクションでくらいいいじゃないか、と。
最初と中盤が良いミスリードになってる。
途中までレイプされた被害者の話だと思っていたから、そういう描写が出る度にドキッとした。

2022/11/08

事件の真相だけでなく、そこにたどり着く過程や、倫理観の狭間で思い悩む部分もあって、単なるトリックよりも面白く読めた。倫理観という曖昧な物を扱いながらも結末が爽快なのもよかった。満足。

2022/09/11

途中まで高森先生が犯人だと思い込んでたー
中絶か出産するかの話が続くと思ってたら
なるほど、そういう展開になるんだね
たしかに、倫理的な考えが問われる話だった
実際にこんな病気があれば難しいよなぁ。

2022/07/10

現実的にはこのストーリーはありえないけど物語としては素敵だなと思った。
ストーリーはテンポよくこの世界にグッと惹きつけられたし作品としては好きです

2022/07/09

わかりやすくて楽しめた

オチはすぐにわかってしまった。お医者さんが出てくるけれど、設定の背景って感じで医療関係は仮設足場かな。

ありえないよなって思うものの、楽しく読めたから、他の作品にも期待したいな。

2022/06/24

ほんタメで紹介されていたので読んでみた。序盤から展開が早くてすぐに引き込まれる。中盤で犯人が明らかになるので、ここからどういう展開になるんだろうと思っていたら、恋人が現れたところからひっくり返った。正論を振り翳すことは簡単だけど、本当に相手の立場になって考え行動することができる人間がどれだけいるのか。「相手のためを思って」という言葉は実際には自分の保身のためだけのものではないか。色々と考えさせられる作品でした。

2022/05/30

アイデアはとても良いし、ミステリーとしてとても楽しめたが、読んでいて登場人物の造形に深みが足りないと感じた。セリフもキャラクターの言葉ではなく作者の思い、考えを代弁しているかのようだ。キャラがストーリーを進めるための駒にすぎない印象。人物に魂が宿り、生きてくると読者も作品世界に入って行きやすくなり、もっと真に迫った骨太の作品になったような気がする。

2022/05/10

最後は希望の光ぽく書かれていたけど、どうなんだろ？
これから祖父母が2時間おきに赤ちゃんのお世話するのかって考えると…とても幸せとは思えない。
自分たちの気持ちを優先させて、子供の事はあまり考えてないような気がしたが。

2022/04/12

愛華の意志の強さが伝ってきた

水瀬先生が彼女の想いを聞いてあげられてよかった

あのまま中絶してしまったら生きる希望がまたなくなってしまう

親の支配下におかれていた娘の意地

2022/04/04

寝たきりで身体を動かせない女性が、妊娠した。彼女を妊娠させたのは誰なのか…患者のまばたきだけで、真実は解けるのか。
あらすじを読んでミステリー小説と思って読んでいたが、推理の行方よりも、命について、倫理について考えさせられる話だった。
文体はやさしく、話運びも飽きさせず、一気読み。
面白かった！と単純には言えないけど、読んで良かった。