アルテミスの涙 の商品レビュー
生まれてくる子供が不憫な話し。生き残った運転者も助手席同乗者も同じ状態なのは都合良すぎかな。 勧めるとしたら:なんで妊娠したの?どうして産みたいの?というミステリーは面白い 新しく知ったこと:身体不自由でも意識だけはしっかりある状態というのはあり得ること 手に取ったきっかけ:Yo...
生まれてくる子供が不憫な話し。生き残った運転者も助手席同乗者も同じ状態なのは都合良すぎかな。 勧めるとしたら:なんで妊娠したの?どうして産みたいの?というミステリーは面白い 新しく知ったこと:身体不自由でも意識だけはしっかりある状態というのはあり得ること 手に取ったきっかけ:YouTubeの本紹介、あかりんの最近読んだ本 何か考えが変わった:親のお仕着せに不満を持っている人は結構いて、なんでもそのせいにはしやすいよな
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物語が解決するのが本の半分で「えっ?後半分どうすんの?」ってなってからが本番だった。 これは凄いね。これは愛だわ。 新しい手法かといえばそうではないんだけど、なにより読ませる力が凄い。 ご都合な所も否めないけど、最後まで見える小説だった。
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産婦人科医を主人公にしていて、なおかつ出産と中絶を巡る話題が出てくるのに、日本が海外較べて中絶手術が遅れている点(危険な掻爬法が主流)だとか、中絶費用やアフターピルの高さなどの日本の産婦人科の問題は全く触れらていなくてがっかり。安易な中絶はいけない、という聞き飽きたフレーズも出て...
産婦人科医を主人公にしていて、なおかつ出産と中絶を巡る話題が出てくるのに、日本が海外較べて中絶手術が遅れている点(危険な掻爬法が主流)だとか、中絶費用やアフターピルの高さなどの日本の産婦人科の問題は全く触れらていなくてがっかり。安易な中絶はいけない、という聞き飽きたフレーズも出てくるし…。 女性のリプロダクティブ・ヘルス・ライツの問題を扱いながら、この問題に作者が無関心なんだな、というのが透けて見えてしまって残念。
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親に恋人との結婚を認めてもらえず心中を図った女性だったが、死にきれなかった。 命は助かったが寝たきりで動くことはできない。 けれど意識はあるという残酷な状態の中で、彼女は妊娠する。 彼女を妊娠させたのは誰か? 彼女のお腹に宿った命をどうするか。 彼女の両親は堕胎を望むが・・・
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閉じ込め症候群で長期入院していた女性患者が妊娠。 耳は聴こえ意識はあっても身体を動かす事が出来ない状態での妊娠に有らぬ事を想像し不快感が湧き起こる。 その後ある男性が逮捕され病院関係者は騒然、患者の両親は激怒。 事件の真相を突き止める為に、まばたきでのYes-No、更に文字盤...
閉じ込め症候群で長期入院していた女性患者が妊娠。 耳は聴こえ意識はあっても身体を動かす事が出来ない状態での妊娠に有らぬ事を想像し不快感が湧き起こる。 その後ある男性が逮捕され病院関係者は騒然、患者の両親は激怒。 事件の真相を突き止める為に、まばたきでのYes-No、更に文字盤とまばたきを組み合せる事で患者と対話を重ね事件の裏側に迫っていく。 徐々に明らかになる真実に思い込みや先入観で判断する事の危険性を感じる。 子を自分の所有物の様に支配する毒親に怒りを覚えながら、命の意味を問われる重厚な医療ミステリーを堪能した。
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脳内で映像化できる、とても読みやすい作品。 内容は、命に関して深く考えさせられるものだった。閉じ込め症候群(ロックドインシンドローム)の女性が妊娠した。身体を動かせない、声も出せない、唯一動かせるのは眼だけ。そんな状態の患者が入院中に妊娠したと分かり、騒然となる。 婦人科...
脳内で映像化できる、とても読みやすい作品。 内容は、命に関して深く考えさせられるものだった。閉じ込め症候群(ロックドインシンドローム)の女性が妊娠した。身体を動かせない、声も出せない、唯一動かせるのは眼だけ。そんな状態の患者が入院中に妊娠したと分かり、騒然となる。 婦人科医師の医師が、閉じ込め症候群(ロックドインシンドローム)の患者の妊娠を通して、一人の医師として一人の人間としてどうすれば良いのか苦悩が書かれている。 患者の壮絶な過去を知り、個人的に悲しくなりました。世間で肩書きが上の人物ほど、自分の家族よりも肩書きのほうが大事なのではないか? そう思われても仕方ない親が複数いた。 自分の子どもを本当に愛しているなら、子どもの意思を尊重するはず。それなのに意思を尊重しない。 自分の都合の良い部分だけ切り取って、自分の都合の悪い部分はそもそも視界に入れない。 子供を商品化して寄り添っていると錯覚する。親には子どもは勿論、周りの声を聞いてほしい、と思った。 小さな命と心について考える話で、本当に痛感した。
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ほんタメ!から。設定は面白くてどんどん読めたけど終盤話がひっくり返ってからは「おいおいおい…」と思ってしまった。ちょっと無理があるというか勝手すぎる本人たちの思いで周りの人たちはすごい代償払ってる。嘘の物語だから仕方ないけどでもモヤモヤしちゃうな。
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これはまた難しいテーマの作品だった。 凄い発想というか…ん〜感想が難しい… 「閉じ込め症候群」という言葉は初めて知りました。 寝たきり、指一本動かせない、動くのは眼だけ… 周りの言葉は聞こえ、自分の感情もしっかりとある ”誰も知ろうとしない“だけだった。 そんな彼女が妊娠した...
これはまた難しいテーマの作品だった。 凄い発想というか…ん〜感想が難しい… 「閉じ込め症候群」という言葉は初めて知りました。 寝たきり、指一本動かせない、動くのは眼だけ… 周りの言葉は聞こえ、自分の感情もしっかりとある ”誰も知ろうとしない“だけだった。 そんな彼女が妊娠した。 なぜ?どのように?レイプ?犯人は? ここだけ見ればサスペンス?ミステリー? 犯人探しはまぁ問題ではないです。 すぐわかるんで。 命とは、倫理とは、常識とは、正論とは… そのあたりの考えで評価は分かれるかな? 昨日土瓶某さんのレビューで思った事なんですが 男性作家が女性の一人称での作品は何だかしっくりこない…という内容。 なるほどあるあるな気がしました。 妊娠した女性、その真実を解明する産婦人科の女性医師、作家下村先生はどれくらい女性心理を理解しているのだろう?と思い過ぎての読書になりました。 ラストがちょっと駆け足で終わってちょっと残念 なので珍しく☆3でございます_φ(・_・
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"医療従事者なら誰もが患者に責任を持っているからー。" "ー愛すべき存在がいれば、人は死のうと思わないものだよ。 守るべき存在がいれば、絶望の中でも救いになる。" "正論なんてものはね、人を追い詰めるためにしか役立たないものな...
"医療従事者なら誰もが患者に責任を持っているからー。" "ー愛すべき存在がいれば、人は死のうと思わないものだよ。 守るべき存在がいれば、絶望の中でも救いになる。" "正論なんてものはね、人を追い詰めるためにしか役立たないものなんだよ。人間は、自分は正論に不快を感じて反論するくせに、他人には平然と正論をぶつけたくなる生き物だ。自分は正しいことをしているという思い上がりがあるから、相手の心の傷には気づけない" 命の倫理とは。 自分の想像力の乏しさに改めて気付かされた 難しすぎるテーマだから結末には賛否が分かれるところだと思う タイトルの意味も読んでいくうちに少し変わってくる 「何が正しいのか」「誰が正解を決めるのか」 は難しくてわからないから、まずはこの作品みたいに歩み寄ることからはじめたいですね。
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とても重い倫理観を問うテーマでした。 命の尊厳、声なき声 どれが正解で、どれが間違っているかは、誰にも分からない。 ミステリーとしてもどんでん返しがあり、読み応えもあると思います。
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