ヨルガオ殺人事件(上) の商品レビュー
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『カササギ殺人事件』で度肝を抜かれ、『メインテーマは殺人』のホーソーンを通じての現代と古き良き英国ミステリの融合を感じさせられたホロヴッツ。 『その裁きは死』は未読ではあったが、意外にも早く図書館での予約順が回ってきたため、今作はどんなもんかと期待しながら読書スタート。 う~ん読み易さの安定感はあるものの、”あれ、何だか前作の中心人物を探偵に据えたありがちな続編?”と思いきや3/4で訪れる大転換。 いや参った。予想していてしかるべき展開ではあるものの、その大胆さに脱帽。 中だるみという言葉の不要な傑作ミステリ。 下巻へ続く。
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安定の面白さ。このシリーズは本筋のミステリーに加えて、本の中の小説のミステリーがダブルで楽しめるのがいい。でもその分登場人物が倍になるので誰が誰やらとなることしばしば。また、今回は本筋の犯人が小説内の小説に関連とのことで、誰が誰のモデルなのかを考えながら読んだのでとても頭を使った。 ただ、答えはかなり明示されていたのが盲点。
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現在の行方不明事件が過去の殺人事件に関係し、そのヒントがその殺人事件をもとに書かれた推理小説「愚行の代償」あるという複雑な構造。人物がごちゃごちゃと混ぜあわせられ整理しにくく混乱気味。
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『カササギ殺人事件』の続編、2年後のお話。たくさんの伏線が張られ、ページをめくる手が止まらぬ面白さ。アガサ好きにオススメしたい極上の犯人当てミステリ。
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アンソニーホロビッツ初見。前作のカササギ殺人事件も未読でしたが、本屋さんで推し積まれてたのでとりあえず買ってみたところ完全にドハマり。下巻を一緒に買わなかったことを後悔する羽目に。高級老舗ホテルで過去に起きた事件の真相が気になり一気読み。
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カササギ殺人事件がおもしろかったので続編も手に取ってみた。今回も作中作のアティカス・ピュントシリーズの一作が途中に挟まっており、そうくるだろうと思っていたので主人公のスーザン・ライランドが「愚行の代償」を読み始めた時は待ってましたと腰を据え直した。 でもピュントシリーズの作者アラ...
カササギ殺人事件がおもしろかったので続編も手に取ってみた。今回も作中作のアティカス・ピュントシリーズの一作が途中に挟まっており、そうくるだろうと思っていたので主人公のスーザン・ライランドが「愚行の代償」を読み始めた時は待ってましたと腰を据え直した。 でもピュントシリーズの作者アラン・コンウェイが嫌な奴とわかっているのでなんか素直に楽しめないんだよなあ…いや面白いんだけどね。
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「カササギ殺人事件」の編集者スーザンは、編集者を辞めパートナーとクレタ島でホテルを経営しているが、金銭的に行き詰まっていた。そこへ、イギリスのホテルから高額な依頼を受ける。かつてスーザンが出版したピュントの「愚行の代償」のモデルとなったそのホテルで経営者の家族の女性が「愚行の代償...
「カササギ殺人事件」の編集者スーザンは、編集者を辞めパートナーとクレタ島でホテルを経営しているが、金銭的に行き詰まっていた。そこへ、イギリスのホテルから高額な依頼を受ける。かつてスーザンが出版したピュントの「愚行の代償」のモデルとなったそのホテルで経営者の家族の女性が「愚行の代償」を読んでホテルで起こった殺人事件のか本当の犯人がわかったと言い残していなくなってしまった。その本の編集者なら、真相がわかるのではと持ちかけられたのだ。 前作「カササギ殺人事件」と同様に、作中作として「愚行の代償」がでてくる。そして、スーザンの推理となる。上巻は、作中作の途中で終わっている。果たして?
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スーザンはギリシャで燻っていた。 愛するアンドレアスについてきたはいいが、出資したホテルは赤字であちこち壊れ、疲弊する毎日。 そんなとき裕福な年配の夫婦が現れる。 「最後の電話で”8年前の殺人事件の犯人がわかった”と遺した」娘の行方を捜してほしいとの依頼。 そのヒントになったのが...
スーザンはギリシャで燻っていた。 愛するアンドレアスについてきたはいいが、出資したホテルは赤字であちこち壊れ、疲弊する毎日。 そんなとき裕福な年配の夫婦が現れる。 「最後の電話で”8年前の殺人事件の犯人がわかった”と遺した」娘の行方を捜してほしいとの依頼。 そのヒントになったのがその殺人事件を題材にしたと思しき小説「愚行の代償」亡きアラン・コンウェイの作品なのだ。 さて、カササギ事件に続き今回もスーザンたちのいる世界のミステリにアラン・コンウェイが書いたミステリ小説の世界が入れ子構造になっています。 今回は真相究明のために「読み直す」という理由だったので、マジで真ん中で入れ子になっていて、登場人物が突然ほぼ倍増するので誰が誰で何をした人だったか幻惑される。 今回本線も作中作もヤな奴が多いなーという印象。 下巻へ続くー。
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ミステリが読みたい!2022海外篇2位。 『カササギ殺人事件』から2年。クレタ島で暮らす元編集者のわたしを、英国から裕福な夫妻が訪ねてくる。彼らのホテルで8年前に起きた殺人事件の真相をある本で見つけたーそう連絡してきた直後に夫妻の娘が失踪したという。その本とは、わたしが編集した...
ミステリが読みたい!2022海外篇2位。 『カササギ殺人事件』から2年。クレタ島で暮らす元編集者のわたしを、英国から裕福な夫妻が訪ねてくる。彼らのホテルで8年前に起きた殺人事件の真相をある本で見つけたーそう連絡してきた直後に夫妻の娘が失踪したという。その本とは、わたしが編集した名探偵<アティカス・ピュント>シリーズの一冊だった…。 ー文庫うらすじより 『カササギ殺人事件』を読んでレビューも書いたけれど、どんなストーリーだったのかすっかり忘れてしまって読めるのかと思いましたが、上巻においては大丈夫そうです。 自白して捕まっている犯人は、真犯人ではないのではないかと思います。誰かをかばっているのではないかと思います。 怪しい人が3人出てきたけどあの人じゃないかと思っている人が一人。 巻末は、名探偵<アティカス・ピュント>シリーズのアラン・コンウェイ作の『愚行の代償』の前半部分が載っています。 以下、下巻に続く。
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これも非常にレベルの高いミステリー。カササギからの続編だが、前作をあまり覚えておらず、もう一度読みたくなった。クォリティが非常に高くて素晴らしいのだが、なぜか今作は技巧的過ぎる気がした。この作家はうますぎるのかもしれない。
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