ヨルガオ殺人事件(上) の商品レビュー
久しぶりのホロヴィッツ。 スーザンが色々な人に話を聞いていく場面までは、早く次の展開を・・!と思っていたけれど、動き出してからはあれよあれよと読んでしまいました。 特に「愚行の代償」は一気読みでした。 私にはまだ全くなにもわからない。下巻が楽しみです^ ^
Posted by
ひとつひとつの作品が読み応えたっぷりであるのに多作、という有難い作家さんホロヴィッツの、作家と探偵の凸凹コンビではない方の、編集者の女性スーザンが主人公のシリーズ。この作家の素敵なところは、これでもかというほど目くらましや惑わしの伏線や小ネタをちりばめるのだけれど、それらを全力で...
ひとつひとつの作品が読み応えたっぷりであるのに多作、という有難い作家さんホロヴィッツの、作家と探偵の凸凹コンビではない方の、編集者の女性スーザンが主人公のシリーズ。この作家の素敵なところは、これでもかというほど目くらましや惑わしの伏線や小ネタをちりばめるのだけれど、それらを全力で事細かにほとんど回収してくれるところ。膨大な登場人物たちを見事に描き分け、大変凝った構成の進行を中だるみしたり読者を迷子にしたりせずに書き通す筆力は本当にとんでもない稀有のものだと感心してしまいます。トリックや謎解きよりもその背景の人間ドラマの方に興味が行きがちな自分としては、このスーザンのシリーズはトリックの方に重心がある気がしていて、そのために登場人物は生き生きとしつつも性質がかなりデフォルメされている感じがして感情移入しづらいのが個人的には残念なところで、☆は3つ。
Posted by
内容(ブックデータベースより) 『カササギ殺人事件』から2年。クレタ島でホテルを経営する元編集者のわたしを、英国から裕福な夫妻が訪ねてくる。彼らが所有するホテルで8年前に起きた殺人事件の真相をある本で見つけた──そう連絡してきた直後に娘が失踪したというのだ。その本とは名探偵アティ...
内容(ブックデータベースより) 『カササギ殺人事件』から2年。クレタ島でホテルを経営する元編集者のわたしを、英国から裕福な夫妻が訪ねてくる。彼らが所有するホテルで8年前に起きた殺人事件の真相をある本で見つけた──そう連絡してきた直後に娘が失踪したというのだ。その本とは名探偵アティカス・ピュント・シリーズの『愚行の代償』。それは、かつてわたしが編集したミステリだった……。巨匠クリスティへの完璧なオマージュ作品×英国のホテルで起きた殺人事件! 『カササギ殺人事件』の続編にして、至高の犯人当てミステリ! 令和4年9月23日~29日
Posted by
カササギ殺人事件とは展開が反対になっていますね。 クレタ島でホテルを経営していたスーザンに依頼があり、再びイギリスへ。 そしてピュントの登場するミステリーを読み始める。 下巻はそのミステリーの途中からだなぁ。 楽しみです。
Posted by
「カササギ殺人事件」続編というか前作ベースの発展編というか(説明が難しい)。 良かった点 前作をベースにしてるので人物把握が前より楽だった。 あと悩めるスーザンにフォーカスした形で、前より親近感が湧く。 作中作「愚行の代償」も、またしてもいいとこで切れて、続きが気になる!って踊...
「カササギ殺人事件」続編というか前作ベースの発展編というか(説明が難しい)。 良かった点 前作をベースにしてるので人物把握が前より楽だった。 あと悩めるスーザンにフォーカスした形で、前より親近感が湧く。 作中作「愚行の代償」も、またしてもいいとこで切れて、続きが気になる!って踊らされる。 よくなかった点 特にない。あっちもこっちも怪しくて楽しかった! 強いて言えば雇用継続を盾にしたパワハラというか逆レ持ちかけるのアウトなんじゃ・・・と思ったんだけど、誰も何も言ってないのが大丈夫なん??とは思った。他にも金銭面で不満言ってた従業員いたし、まぁそれが妥当かどうかは別にして、なかなかきれいごとではいかんなーと切なくなったりはした(不満がまた殺意に変わるかもしれないのがまた伏線??)。 総評 「続編ってだいたい前作より評価落ちるんだよな~」という偏見を見事打ち破って、単品でも面白いし、前作読んでからだともっと面白いし、だいたい作中作凝りすぎだろう作者の頭はどうなってるんだ!と唸る。下巻読んでからまた頭に戻って読み直すと「うぅむこんな所で!」「そういやそんなこと言ってたな~」という楽しみがあってやっぱり推理小説はスルメのように楽しいなーと思わせる上巻だった。
Posted by
まさかの続編と聞いていましたが 今度は前回と逆に 虚構の事件を解決して犯人を当てなければ 現実の方の犯人の答え合わせもできない構造。 過去に起きた現実の殺人がモデルの作中作があって それを読んだ女性が「真犯人がわかった」と 言い残して失踪したから。 当然、過去の殺人犯が関わってる...
まさかの続編と聞いていましたが 今度は前回と逆に 虚構の事件を解決して犯人を当てなければ 現実の方の犯人の答え合わせもできない構造。 過去に起きた現実の殺人がモデルの作中作があって それを読んだ女性が「真犯人がわかった」と 言い残して失踪したから。 当然、過去の殺人犯が関わってると思うよね。 この虚構のほうの『愚行の代償』がまた楽しい。 安心して謎解きを楽しめる。 聞き込みから村人の人間関係を読み解き ついに犯人に至る王道パターン。 で、それを楽しんだあとから 「え? でも作中作の事件と一致しないよ?」 となり、いったいどこの部分から 彼女は犯人を知り得たのか…がまた謎になる。 虚構の名探偵や警察が善人なのに 現実パートでは(前作で知ってたけど) 名探偵の生みの親も警察も嫌なキャラすぎ( ̄∀ ̄) それも含めてやっぱり下巻一気読みの作品でした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
カササギ殺人事件の続編。 前回とは違い、作品が公開された状態であるためより隠された真相を見つけるのが難しくなっている事や、8年前の事件の謎・とある女性の失踪という3つの謎が複雑に絡み合っていて前回からのパワーアップ感があってとても面白かったです。 今回の登場人物達も何か隠しているという感覚でここから何が明かされていくのか、どんな結末が待っているのか今から後編が楽しみです。 後編部分で全ての謎が明かされると思うのでそこで詳しく感想を書いていきたいと思います。 この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。 スーザン・ライランド:日笠陽子 アンドレアス・パタキス:櫻井孝宏 ローレンス・トーハーン:田中秀幸 ポーリーン・トーハーン:小山茉美 エイデン・マクニール:谷山紀章 リサ・トレハーン:佐藤利奈 ジョアン・ウイリアムズ:豊崎愛生 マーティン・ウィリアムズ:安元洋貴 ライオネル・コービー:稲田徹 グレイグ・アンドリューズ:諏訪部順一 マイケル・J・ビーリー:矢尾一樹 サジット・カーン:三宅健太 ケイティ:茅野愛衣 ジェイムズ・テイラー:内田雄馬 リチャード・ロック:堀内賢雄 アティカス・ピュント:大塚明夫 マデレン・ケイン:湯屋敦子
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
現実に起きた事件の真相が小説の中に隠されているかもしれない。すごく興味を引かれ、ページをめくる手が止まらなかったです。 そしてまた今回もピュントに会えたことがすごく嬉しい。 前作でのピュントは、自分の死期を静かに待つ悲しげな影をまとっている感じだったけれど、今作のピュントは健康的でとても生き生きとしていて常に前を向いている。その対象的なピュントの姿が印象的でした。 これからどんな風に事件を解決に導くのか。現実の世界の事件とはどのように関係していくのか。下巻を読むのが楽しみです
Posted by
カササギ殺人事件でも思ったんだけど、現代パートがあまり面白くない。作中作「愚行の代償」が素晴らしすぎるのよ。クリスティーの世界って感じで。 でもでも、最後まで読んでうならされる。面白い。 ただ、現代パート、もう少し読みやすいといいな。
Posted by
推理小説の中に推理小説が入っている…! フィクションの中にもう一つのフィクションがあるなんて、一粒で二度美味しいとはこういうことかな??
Posted by