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カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ の商品レビュー

3.5

24件のお客様レビュー

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2021/11/10

シンプルな文章が良かった。 フランシスは知的に振る舞うけど 時々痛々しさを全面に出してて(多分無意識) そこが読んでて自分にも同じシーンではなくても 似たような振る舞いをしてたなあと思い出した。

Posted byブクログ

2021/10/23

日本経済新聞社小中大 記事利用について 印刷 印刷 カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ サリー・ルーニー著 恋心の機微映す言葉の応酬 2021/10/23付日本経済新聞 朝刊 デビュー作にして英サンデー・タイムズの「21世紀の傑作100冊」に選ばれた、アイルランドの若手作家によ...

日本経済新聞社小中大 記事利用について 印刷 印刷 カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ サリー・ルーニー著 恋心の機微映す言葉の応酬 2021/10/23付日本経済新聞 朝刊 デビュー作にして英サンデー・タイムズの「21世紀の傑作100冊」に選ばれた、アイルランドの若手作家による長編小説だ。 ダブリンの大学に通うフランシスは、親友で元恋人でもあるボビーと2人で詩のパフォーマンスをしている。2人は30代の有名ジャーナリスト・メリッサと夫で俳優のニックと知り合い、やがてフランシスはニックと関係を持つ。いっぽうレズビアンであるボビーもメリッサに魅(ひ)かれていく。 ふうん、よくある恋愛話ね、と高をくくって読みはじめると大変なことになる。恋人とのちょっとしたやりとりや駆け引きで乱高下する気持ち、4人それぞれが露(あらわ)にする弱さや引け目、猫の目のように変化する関係性、人物たちのあいだに厳然と横たわる経済や階級や外見の格差――それらが屈折した知性と異常に解析度の高いカメラアイをもつフランシスの視点で語られると、読んでいるこちらまで胸の中をかきまわされ、忘れていた記憶や、葬り去ったはずの感情を容赦なく掘り起こされる。苦しいのに早く先を知りたくて、ページを繰る手を止められない。 タイトルのとおり、この小説の大きな魅力は「会話」だ。パーティで、二人きりで、あるいはメールやショートメッセージで、ぽんぽん交わされる人物たちの言葉は皮肉とユーモアに満ち、刺激的だ。年上の恋人に向かって「あなたがしたいのなら寝てもいいけど、これはアイロニーだからね」なんて言ってのけるフランシスは、でも言葉の鎧(よろい)で自分の感情から自分を守っているようにも見える。自分が何者なのか、この先どうなるのか、何もかも手さぐりで不安な姿が鎧の奥に透けて見える。それは誰にでも覚えのあるひりつくような若さの感覚で、この物語がとても新しく、それでいてどこかクラシカルな普遍性を感じさせるのはそのせいなのかもしれない。 私が特に心ひかれたのはボビーのキャラクターだ。人目をひく美貌、壁に「家父長制くそくらえ」と落書きして停学を食らう反逆の徒。ぶっきらぼうな言葉の端々にフランシスへの信頼と愛がにじむ。「君」「あんた」「うちら」と呼び合い、「わよ」「だわ」といった女性の役割語的な語尾を排した二人の会話は圧倒的にリアルな今の女子語りで、訳者の功績だ。 《評》翻訳家 岸本佐知子 原題=CONVERSATIONS WITH FRIENDS(山崎まどか訳、早川書房・2530円) ▼著者は91年生まれ、アイルランドの作家。本書が長編デビュー作。

Posted byブクログ

2021/10/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

特異ではない関係性が、当事者の言葉によって複雑な関係性を持っているということがわかる。 村田さんの帯の言葉に納得。 ずしんとくる読後感。浮かび上がる問題や疑惑に自分も一呼吸おいて考えないと読み進められなかった。凄まじい、、 最後のシーンは特に大切にしまっておきたい。惹かれ合う間柄において、こんな会話ができたらいい。

Posted byブクログ

2021/09/19

解決されないうちにいろいろな問題が起こって混沌を極めていく感じが今の社会とも重なるね。 このジョー・アルウィンを見られるのか〜〜と思うと楽しみで仕方ない。

Posted byブクログ