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20 CONTACTS 消えない星々との短い接触 の商品レビュー

3.8

26件のお客様レビュー

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2022/05/24

原田マハさん自身が、芸術家の方々を手土産片手に訪問しお話ししていく短編集です。ゴッホや手塚治虫など亡くなっている方々なので、もちろんフィクションなのですが芸術家の方々の人柄が垣間見えるようでほっこりします。 ビール会社のCMの大人エレベーターを見ているような気分で読みました。 私...

原田マハさん自身が、芸術家の方々を手土産片手に訪問しお話ししていく短編集です。ゴッホや手塚治虫など亡くなっている方々なので、もちろんフィクションなのですが芸術家の方々の人柄が垣間見えるようでほっこりします。 ビール会社のCMの大人エレベーターを見ているような気分で読みました。 私はアートには詳しくないので、各章読む前に検索をしてその人の作品がどのようなものか知ってから読み進めました。画像で見ただけでも心が揺さぶられるような作品の数々。この本をきっかけに新しく興味の扉が開いたような気がします。東山魁夷さんとシャルロット・ペリアンさんが特に惹かれました。深掘りしていきたいと思います。 私自身はとても楽しめた一冊です。

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2023/04/30
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2019に開催された京都の展示に伴って書かれた、ライトな副読本の体をとっていて、それぞれの著名芸術家の説明や特徴(半分は想像)を簡単に、しかし小説タッチでまとめてくれています。  でも、主人公が手土産含めて、初めて会う芸術家全員に好意的にもてなされるのが、なんだか冷めてしまい...。1人くらい手土産をつっ返したり、居るのに会えない(声だけ)なんてあれば面白いのにと思いました(巨匠だからこそマイナスイメージで書けないのはわかりますが)。故に、それっぽい最後の2名が面白かったです。

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2022/05/18

流し読みになってしまいました。私自身の登場人物たちに対する知識がもっとあれば、より楽しめたと思います。ただ、原田さんのリサーチ力には驚かされました。

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2022/04/18

原田マハから原田マハへの挑戦状⁉️空想、妄想の短編集かな。セザンヌ、マティスなどの画家は勿論、手塚治虫や黒澤明とも対談。あのリーチ先生との対面には想像とはいえグッときた。ポップな小説で気楽に楽しめました。

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2022/02/14

今は亡き20人の巨匠(星々)たちとのやりとりが、まるでそこにいるかのように生き生きと綴られており、そのやりとりの温かいこと。 宮沢賢治の章が特に好きでした。

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2022/02/12
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空想のインタビューを覗き見るワクワク感が堪らない。アトリエに、書斎に、あの聖地に。 アート界、芸術界が誇る20名の巨匠を巡って取材を敢行する。 河井寛次郎の「柿は驚くべき誠実な彫刻家だ。」も、手塚治虫の「一流の音楽を聴け、一流の芝居を見ろ、一流の映画を見ろ、一流の本を読め。そして、それから自分の世界を作れ。」も、フィンセントのアーモンドの花言葉も。 クラムボンはかぷかぷ笑うし、ルーシーの抹茶も、司馬江漢の自作の死亡通知書も、ビアズリーとギャルソンも。 もう随所でマハさんのアート愛が溢れて止まらない。 2022年、既に1番いい宝物みたいな出会いをしてしまった。

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2022/01/23
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手土産を持って会いに行くというのがよかった。 妄想だけどリアルに感じるところなのかもしれない。本当に会えたらそんな感じなのかなと思えてしまうのが、やっぱりすごい。

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2023/07/08

朝も早よから産寧坂をはあはあ言いながらのぼり清水寺へ。ワクワク胸熱しながら展示を観て回った、ICOM京都大会に合わせて行われた「CONTACT つなぐ・むすぶ 日本と世界のアート展」。キュレーターとしてのマハさんを初めて知って、なんてカッコいいんだろうと大満足で帰宅したのが201...

朝も早よから産寧坂をはあはあ言いながらのぼり清水寺へ。ワクワク胸熱しながら展示を観て回った、ICOM京都大会に合わせて行われた「CONTACT つなぐ・むすぶ 日本と世界のアート展」。キュレーターとしてのマハさんを初めて知って、なんてカッコいいんだろうと大満足で帰宅したのが2019年9月。 文庫化を待って読んだので更に時空を超えた。20人ものアーティストそれぞれに深い知識と愛情が無ければこんな無謀な試みは出来ない。美術の世界の扉の前で一生懸命手招きするマハさんが見えるような作品だった。

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2022/01/16
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2019年に京都の清水寺でマハさんが監修した「CONTACT展」(展覧会)が開催され(見にいきたかったなぁ)、本書はその展覧会の為に書き下ろされました。 今は亡き人も含め、20人の巨匠にマハさんがインタビューを行う形式で構成されています。 アート関係の小説が代表作であるマハさん。 本作はある意味でマハさんが最も書きたかった作品のような気がしてなりません。 過去の作品で主人公として描かれるのは巨匠たちの側にいる女性たち。 なぜなら、それは私の化身だからです。 憧れている画家たちについて書くからには、私自身がその人に自己投影できる存在にしたかった。 (モネのあしあとよりP 112) でも本作は違います。 マハさん自らが巨匠とコンタクトし、短い時間ではありますが語らいます。 マハさん自身がそれぞれの巨匠にセレクトした手土産持参して、同じ空間で景色を見ながら聞きたかったことを聞き、心を通わせる。 確かにこれもマハさんの空想の世界です。 しかし、当時の時代背景や自然(温度・空気・草花等)のみならず様々なリサーチに裏打ちされた2人っきりの空間にはリアリティがありました。 本作を手にした読者と共にマハさん自身も幸せな時を過ごしたんだろうなぁ。 説明 内容紹介 ポール・セザンヌ、アンリ・マティス、バーナード・リーチ、フィンセント・ゴッホ、黒澤明、手塚治虫、東山魁夷、宮沢賢治――。アートを通じ世界とコンタクトした物故作家20名に、著者が妄想突撃インタビューを敢行。いちアートファンとして巨匠たちに向かい合い、その創作の秘密に迫る。自ら初めて手がけた展覧会の為書き下ろした格別な創作集。 著者について 一九六二年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立、フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。二〇〇五年「カフーを待ちわびて」で日本ラブストーリー大賞を受賞し、デビュー。一二年『楽園のカンヴァス』(新潮社)で山本周五郎賞受賞。一七年『リーチ先生』(集英社)で新田次郎文学賞受賞。最新刊は『リボルバー』。

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2022/01/02
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『原田マハ:才能のすべてを凝縮した妄想短篇集』 京都で開催された展覧会の「発展的資料」作品。小説家、キュレーター、エッセイストとしてのすべての経験をギュッと凝縮した妄想インタビューが20篇!この本を片手に、展覧会に行きたかったな〜。

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