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ブックセラーズ・ダイアリー の商品レビュー

3.6

28件のお客様レビュー

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2021/12/11

あー久しぶりに面白い本に巡り合いました。好みにぴったりの皮肉のきいたユーモア。読み終わるのが残念な本に出会えるのは本当に貴重。

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2021/11/03

ふとしたきっかけで古本屋を買ってしまった男が、スコットランドいちの古本屋になる。 変わった客、難しいスタッフに日々辟易としながらもなんだか楽しそうな商い。 ほぼ 毎日綴られたその商いの記録は、来客数、売り上げなんかも詳らかに記される。 時に毒を含んだその日記は読む者を飽きさせない...

ふとしたきっかけで古本屋を買ってしまった男が、スコットランドいちの古本屋になる。 変わった客、難しいスタッフに日々辟易としながらもなんだか楽しそうな商い。 ほぼ 毎日綴られたその商いの記録は、来客数、売り上げなんかも詳らかに記される。 時に毒を含んだその日記は読む者を飽きさせない。

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2021/11/02

今のところ今年のベスト。 スコットランドの地方(ウィグタウン=Wigtown)にある古書店主の1年間の日記。 個性的な店員や近隣の人々、店を訪れるリアル顧客及びメール問い合わせの来るネット顧客との触れ合い(笑)、amazonとの戦い……ニヤッとさせられる店主の悪態を読むのが楽しみ...

今のところ今年のベスト。 スコットランドの地方(ウィグタウン=Wigtown)にある古書店主の1年間の日記。 個性的な店員や近隣の人々、店を訪れるリアル顧客及びメール問い合わせの来るネット顧客との触れ合い(笑)、amazonとの戦い……ニヤッとさせられる店主の悪態を読むのが楽しみになる。店主が主催者であるブックフェスティバル(日記の中でも一大イヴェント)にも訪れたくなる。続編もあるようなので読みたい。

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2021/10/30

スコットランド古書店のオーナーの日記。個性的なお客さんに対する毒舌やAmazonへのストレートな感情など面白かった。休暇には釣りに行ったり、友人とイベントを立ち上げるなど、羨ましいほどの充実した生活。こんな風に生きていけたらいいなと思った。

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2021/10/22

スコットランド最大の古書店の店主の日記一年分。日経の書評で「読書の秋の、毒にも薬にもならない好著としてぜひ一読をお勧めする次第」とあった。 確かに秋の夜長にリラックスして読める。 しかし何も残らない(笑) 途中、栞を挟んでも、どこまで読んだかわからなくなる(笑) 贅沢な時間の無...

スコットランド最大の古書店の店主の日記一年分。日経の書評で「読書の秋の、毒にも薬にもならない好著としてぜひ一読をお勧めする次第」とあった。 確かに秋の夜長にリラックスして読める。 しかし何も残らない(笑) 途中、栞を挟んでも、どこまで読んだかわからなくなる(笑) 贅沢な時間の無駄遣いだった。 書評読んで、地元の図書館で探したけど在庫がないので、リクエストして所蔵してもらった。あとから、予約が結構入っているので、図書館好きな人は、やはり本屋さんの本が好きな人多いみたいだ。 だけど、本書によれば、「古本屋は図書館を嫌っている」らしい。なぜなら、古本に高値をつけるには状態が良くなければならないのに、図書館ではスタンプやステッカーだらけにした上に、カバーの上からプラスティックフィルムをかぶせてしまう。あげく、一般市民に払い下げる前にでかでかと「廃棄」のスタンプが押される… 確かに… 古書を買うことにあまり抵抗はないけど、図書館の廃棄本は美しくないからあまりほしくないな。

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2021/09/13

読み応えあった~ イギリス、スコットランドのウィグタウン。 作者はそこが地元で、30歳の時に帰省中でたまたま立ち寄った老舗古書店を衝動買い!?本ではなく店を? これは2014年2月から1年間を綴った日記。 ショーンも独特だが、お客さんも変わり者だらけ。 古書店だから尚の事なのか...

読み応えあった~ イギリス、スコットランドのウィグタウン。 作者はそこが地元で、30歳の時に帰省中でたまたま立ち寄った老舗古書店を衝動買い!?本ではなく店を? これは2014年2月から1年間を綴った日記。 ショーンも独特だが、お客さんも変わり者だらけ。 古書店だから尚の事なのかな。 この街はブックタウンとしても知られてるようで、イベントもあったり、いろんな出来事が起こるので、日記を読んでるとてんやわんやの大騒ぎで店主は大変だなと。毒舌にもなるよねって感じです。 続編も去年出してるみたいだし、ぜひ読んでみたい。

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2021/09/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古本関係の本で久々の大当たり。 癖のある店主にスタッフ、来訪者たちのやりとりが面白い。 来訪者(客とは言い切れず)の傍若無人ぶりは、日本の同様なエッセイでも時々見かけるので、ある意味どこにでもいるのだろう。

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2021/09/04

日本経済新聞社小中大 記事利用について 印刷 印刷 ブックセラーズ・ダイアリー ショーン・バイセル著 あまりに英国的な人間喜劇 2021/9/4付日本経済新聞 朝刊 いやはや、驚き入った。 世の中には、こんな人もいるんだなあと、まずはびっくりだが、それがいかにもまたイギリス的...

日本経済新聞社小中大 記事利用について 印刷 印刷 ブックセラーズ・ダイアリー ショーン・バイセル著 あまりに英国的な人間喜劇 2021/9/4付日本経済新聞 朝刊 いやはや、驚き入った。 世の中には、こんな人もいるんだなあと、まずはびっくりだが、それがいかにもまたイギリス的(もっとも著者はスコットランド人であるが)な、「暗いユーモア」が躍如としていて、まことに楽しい。冷徹なる人間観察と、一ひねりしたユーモアでグサッとやっつける、その舌鋒(ぜっぽう)の鋭さといい、近来稀(まれ)に見る面白い本であった。 著者は、スコットランドのウィグタウンという田舎町の外れの農場で育ったという。しかるに、この町に「The Book Shop」という端的な名前の古書店があって、30歳の時にふと立ち寄ったところ、老店主から、この店を買わないかと持ちかけられて、つい銀行ローンで買い取ってしまった、というのである。そこからして破天荒であるが、じつは斜陽の町だったウィグタウンが、ウェールズのヘイ・オン・ワイの向こうを張って、書物の町として町起(おこ)しをしようという企画にも投じて、とうとうイギリス屈指の大古書店となったというのである。いわば、本書は、その店主バイセル氏の「独り言」を書き留めた日誌なのだ。それが最初から公開刊行を意図していたかは分からないが、たぶん、そんなつもりもなく、思うままに書いたのであろうと思わせてくれる自由自在な口吻(こうふん)がこの本の最大の魅力となっている。 で、店主も変わり者だが、そこに働く店員もまけず劣らず変わっていて、店主の言うことなど一向に聞かないというのも面白い。さらには、やってくる客がまた、変てこな人ばかりで(たぶんまともな客については書いてないので、結果的に変人の客ばかりが描かれる)、まるで上等の人間喜劇を見る趣がある。そのやりとりは「ああ、あるある」という感じで、こういうところへ来て変に威張ったり、ひけらかしたり、そういう半可通の客に、店主があるときは無愛想に、あるときは楽しげにうっちゃりを食らわす、その面白さ。 そしてこの日本語訳が、ちかごろ出色の見事な文章で、思わず翻訳であることを忘れさせてくれる。そんな訳はほんとうに少ないのだが、それはすなわち、訳者がこの特殊な業界の内実をとことん理解し、自家薬籠中のものとして書いていることを物語る。読書の秋の、毒にも薬にもならない好著としてぜひ一読をお勧めする次第。 《評》作家 林 望 原題=THE DIARY OF A BOOKSELLER(矢倉尚子 訳、白水社・3300円) ▼著者は70年英国生まれ。現在はブックフェスティバルの主催者も務める。 このページを閉じる 本サービスに関する知的財産権その他一切の権利は、日本経済新聞社またはその情報提供者に帰属します。また、本サービスに掲載の記事・写真等の無断複製・転載を禁じます。 NIKKEI Nikkei Inc. No reproduction without permission.

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