霧をはらう の商品レビュー

雫井脩介(著者)

2023/09/24

虐め…差別

[松本 順子]

心を開かない長女、病気なのに明るい次女。誤解されやすい母。冤罪と言う難しいテーマながら、1人の弁護士によって道が開けて来る。本当にこんな弁護士さんがいたら救われる人も増えるのにと思いました。

2025/02/13

冤罪を何処まで解明できるのか、途中折れそうになったり、妨害にあったり、ただ犯人は今ひとつわからなかった。

2025/02/12

文庫版の帯に、推し作家のコメントを見て手に取りました。そんな軽い気持ちでした。

目で見ているもの、耳で聞いていることがすべて、100％ではないんだということ。わたしたち市井の人に届くことはマスコミ等の膨張した報道にすぎないんだということ(→語弊がある言い方かもしれないけど)。……だから市井の人で裁くことはできないんだと、改めて思い知る。
人と人との繋がりの大切さも改めて大きな力になって、自分の勇気や優しさに変化していくんだと感じられた1冊。

2025/01/31

二女が入院していた小児病院で起きた点滴死傷事件で逮捕された母親と、世間からの風当たりが強く心を閉ざしてしまった長女、母娘を支えようとする弁護士の物語。母親が信じられなかった娘は疑惑の霧を晴らしていく。ちょっとしたきっかけで日常が暗転する司法制度の怖さを感じる。

2025/01/13

要所要所で色々と無理ある感が否めず・・
『犯人に告ぐ』『火の粉』は面白かったけど、本作はんーなかなか合わず

2025/01/05

読みながら、
逮捕された母親が本当に無罪なのか
それとも罪を犯しているのか
弁護士の伊豆原の心をなぞるように感情移入しました。

病院での事件とは別に、
逮捕された女の２人の娘たちの
「加害者の娘」としての暮らしも
とても引き込まれたし、
長女の複雑な気持ちの変化が伝わってきました。

良かったです。
これは、映画やドラマになりそうな作品だと思います。

2024/12/15

点滴死傷事件で逮捕された女の弁護をする話。ネタバレトーク本として読んだんやけど、分厚いのが気にならんくらいのめり込んで読めた。伊豆原弁護士みたいな弁護士おってほしいけど実際はおらんか、と偏見まみれだったが現実にも真っ当な弁護士がいると知れて希望が持てた。

2024/12/01

最後の最後まで気が抜けない本でした。普通なら、この辺りまでくれば、大団円で、よかったよかったと安心して読めるとこまで来ても、息を呑む展開が続きます。

最後まで読んで、初めて霧がはらわれた感じ！やっぱり、雫井作品は、素晴らしいです。

2024/12/01

被告人の当事者意識の低さに違和感があるが、こんな人もいるのかも。動機が若干弱い気がするが面白く読んだ

2024/11/24

無罪の証拠がなかなか出てこず、読者も真実が分からないままの法廷シーン 緊張感...！
生きにくさを味わった姉妹が「人を頼る」という選択をできて本当に良かった。