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教えから学びへ の商品レビュー

4.5

16件のお客様レビュー

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2024/09/11

これさえ教えておけば、というものがなくなった現代において、学校が子どもに授けられるのは知識じゃないよねって部分に納得

Posted byブクログ

2024/07/29

アトリエ自遊楽校がすごく印象的でした。 夕日を描くまでに何度も夕日を見に行く。豚を描くために、子豚を1ヶ月借りてお世話する。そろそろ描ける?と聞いて、いける時に書き始める。内発的動機を元に行動しようとすると、自分の中で何かしらの位置付けが見えないと動けないんだろうな、といういのを...

アトリエ自遊楽校がすごく印象的でした。 夕日を描くまでに何度も夕日を見に行く。豚を描くために、子豚を1ヶ月借りてお世話する。そろそろ描ける?と聞いて、いける時に書き始める。内発的動機を元に行動しようとすると、自分の中で何かしらの位置付けが見えないと動けないんだろうな、といういのを思わせてくれました。 この内発的動機を育てるには時間がかかるので、もっと暇にならないとダメだなー、なんて思いました。暇なのか余裕なのか。 子どもの学びについては、この汐見先生の本だったり、苫野一徳さんの本やvoicyで知識はついてきたけど、実践するとなると全然できない。それは僕が僕だけの人生を歩もうとしていて、そこに干渉しないで欲しいという欲求があるんだと思う。今やるべきことがある。他のことを考える余裕がない。部屋が散らかっていたら、一緒に片付ければ良いんだけど、それすらも余裕がない。あーすれば良い、こーすれば良い、という善なる行動を知りつつ、できない私との向き合い方も同時に考えなきゃいけない。どこかのバランスがありそう 何のために学ぶのか? これはよく生きるとは何かに繋がっている 内発的に湧き上がってくる学びを捨てるとよく生きるなんてできないんでしょうね 高齢になると幸福度が上がるとよく言われるが、暇であり、暇であることが許されてるからなんじゃないかな、とふと思いました。 なんか暇が許されないんですよねー

Posted byブクログ

2024/01/19

受験の課題図書として読みました。新書は初めてで読む前は手を付けにくい印象がありましたが、分かりやすく、これからの教育についてよく考えさせられる良い本でした。

Posted byブクログ

2024/07/16

これまで出会ったどの教育本よりも分かりやすく、また深さに感動した。親の願いも子どもの思いもまるごと吸い上げて、学校の未来を描き切る。汐見稔幸さんという方は教職や研究職にとどまらず、人の生き方を説く賢者だ。 ギリシア、ドイツ哲学や古事成語、果ては東西宗教に至るまで、見識の広さに加...

これまで出会ったどの教育本よりも分かりやすく、また深さに感動した。親の願いも子どもの思いもまるごと吸い上げて、学校の未来を描き切る。汐見稔幸さんという方は教職や研究職にとどまらず、人の生き方を説く賢者だ。 ギリシア、ドイツ哲学や古事成語、果ては東西宗教に至るまで、見識の広さに加えて引用がわかりやすい。蛍光マーカーだらけの重要文がゆったりと語られる。何かを掴みとったような気になってしまうが、咀嚼できるまで何度も何度も読み返したい。 抜粋したくても一冊まるごと素敵。その中から敢えて下の一文には、なんだか涙さえ浮かんだ。 ──(語り婆のように絵本の読み聞かせでは)子どもたちのために心を込めて語り、子ども同士の心を作品の世界の中で結ばせ、少し騙して、最後に現実に戻ってこさせる─ 愛情深い、なんてぴったりな表現なんだろう。大人が真剣になって、子どもを少し騙す。ムキになって理屈を並べなくてたって良いのだ。肩の力がスッと抜ける。ありがとう汐見先生。 我が家の語り部はアンパンマンからドラえもんになった。ここから手塚治虫にいって、とは親のエゴ。悲しいかなYouTubeに置き換わりつつあるが、子どもが寝る前だけはいつまでも読み語りしたい。語りは子どもとのどつきあいだ。 朗読の練習にも熱がこもる。Audibleナレーターになりたいわ。 学校に行かない子は自己選択児。学校教育は一本道ではない。マサチューセッツ工科大には音楽の授業もある。文理合一。 lessonからstudyへ。 子どもの自発的な学びや喜びを、大人はそっと添え手するだけでいい。理想論ではなく方法までイメージできるよう丁寧に説明してくれる。文句なしに名著。ブクログにも感謝。 車とトイレにも1冊ずつ買っとこ。

Posted byブクログ

2023/12/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これからの時代の「教育」に必要なことは何かが書かれている。 知識を教えることに重点が置かれており、なぜ学ぶのかという問いと向き合うことが疎かにされていた。何のために学ぶのか、どう生きるのかを問いつつづけていくことが学ぶ目的であり、教育の役割とは知識をただ入れるのではなく、学ぶ力を育てていくことにある。 学びとは、実際の体験で感じたことをきっかけに疑問を持つ、もっと知りたいと感じることから始まる。 子どもの疑問や興味を大切にし、さまざまな体験を通して熱中する、感動する、といった経験をさせることが重要だと感じた。 ただ上べの知識を得るのではなく、自らの経験を通してその意味をmeaningからsenseへと昇華させることで学びは深まっていく。既存の学校教育ではmeaningを詰め込むことにエネルギーが割かれていて本質的な学びになっていないと考える。 教育に携わる方にも本書で学び、これからの時代の問題解決に必要な力を育むためには、どのような教育が求められているのかを見直して欲しいと感じた。 MIT等で音楽学科を重視しているという話は初めて知り興味深く、もう少し調べて見たい。 最後の「子どもって面白いな」と思い続けていることが教師や親の役目という言葉を心に留めて、子どもと向き合っていきたい。

Posted byブクログ

2023/09/30

新書なので手軽に読めると思ったが、読んでみるととても内容が濃く、これからの教育がどうあるべきか根本から問い直そうとしている良書。 効率的に早く知識だけを詰め込むことは、その子の世界感が育たない。そうではなく、社会の定義を教えそこからその子の意味、世界観を作っていくべきという考えは...

新書なので手軽に読めると思ったが、読んでみるととても内容が濃く、これからの教育がどうあるべきか根本から問い直そうとしている良書。 効率的に早く知識だけを詰め込むことは、その子の世界感が育たない。そうではなく、社会の定義を教えそこからその子の意味、世界観を作っていくべきという考えはとても納得した。また、学びは子供の体験、日常から発せられ問いから始まる。ということは、学校の中だけの授業では子供をより良い人生に導くためや、主体性、彼らの世界観を育むための教育とはならない。そうではなく、学校と地域の連携を密にし課外授業の割合を増やしたり、著者の言っている学校を午前で切り上げて午後からは自分の興味のあるものをやっていくことが必要。

Posted byブクログ

2023/02/17

教育関係でぶっちぎりに面白く素晴らしい本だった。 まず、自己研鑽に対して日頃大切にしている成長マインドセットについて、精錬された文章で言語化されている一面に驚き、勇気をもらえる。まさか、教育分野の知見を深めようと思って読み始めた本で、自己啓発の面で感銘を受けるとは。だから本との...

教育関係でぶっちぎりに面白く素晴らしい本だった。 まず、自己研鑽に対して日頃大切にしている成長マインドセットについて、精錬された文章で言語化されている一面に驚き、勇気をもらえる。まさか、教育分野の知見を深めようと思って読み始めた本で、自己啓発の面で感銘を受けるとは。だから本との出会いはやめられない。定期的に繰り返し読み込むべき本だと思う。 学びとは、脳の中に情報処理の回路が新しくできること。教育とは、子供たちが没頭する、熱中する時間を作ること。 子供に教え、子供から学ぶ、そんな心構えを大切にしながら、実践と本書の反芻を繰り返して、子供の教育と自分の成長を豊かなものにしていきたいと思う。

Posted byブクログ

2022/05/11

盛りだくさんの内容である。一般向けではあるが、教員養成の学生にとっても参考になることが多いので読んでみて損はない。

Posted byブクログ

2022/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本は、これからの教育のあり方に、学びの本質から読者と考えていく本だ。 人に教えるとはどういうことか考えていた私は、その方法にばかり考えていた。 しかし学びの原動力は「楽しい」「面白い」「不思議」と思うことにあり、その環境を作ることが最も必要なことであると気付かされた。 そう、「どのように教えなければならない」→「どうしたら学びを得られる?」ということを考えると、今まで思いつかなかった面白いアイデアが浮かんでくるかもしれない。 子どもたちが熱中できる学びの場とは、何だろうか。探求し続けたい。

Posted byブクログ

2022/01/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まさに現代の教育について書かれており、読みながら「たしかに」「なるほど」と何度も呟きながら読んだ。面白い。 以下、自分の考えとつなげて本書の紹介。 教育の目的の一つとして、自分が生きている世界や社会の課題を具体的に知り、その解決と夢や希望をつなげることとあった。学習指導要領に書かれている教育の目的は、自分の人生と社会をより良くするために必要な力をつけるといったような内容もあったと思うので、この部分とつながると感じた。(間違っていたらすいません) また教科や学年を分けるというのは、そもそも特殊なことであり、年代を超えて学ぶことや教科の枠にとらわれないことも大切だとあった。これは子どもの視点から見て賛成する部分もあるが、やはり今負担が大きい教師目線からすると、教えやすさを多少は重視することも必要なのではないかと思う。ただ教科学習をする中で、目先の知識ばかりでなく、人間の面白さや深さを徹底的に体感することも重視することは必要だと思う。すぐに役立つ知識ばかりを教えないということにつながるかも… 学校だけでは学びの場ではない。学校以外の場での出合いが子どもの学び(成長)のきっかけになる可能性は大きい。 子どもだけでなく、子どもに関わる大人(教師や親など)も主体的に学ぶ姿勢を大切にする姿勢は大切だということには大賛成である。大人が主体性を大切にしているからこそ、その大人との関わりの中で子どもの主体性(学ぶ意欲)も育つ。 主体性の原点は、問いを持つこと。これは小学校の先生が教材との出会いをどのようにするかあれこれ考えることからも、繋がる部分がある。問いから始まる授業が理想的。 ・エージェンシー=当事者性 ・語義は一般的/意味は自分的にどうか

Posted byブクログ