ぜんぶ運命だったんかい の商品レビュー
ぜんぶクソくらえと思った。 私自身が幼い頃から思春期まで女の子らしくいないと価値がないと刷り込まれてきたことも、一生懸命に勉強していい大学に行って、いい会社に入って、いいお給料もらっても、子どもがいて、家事もできなきゃ、自分は足りない人間だと思い込んでしまっていたことも。 悩...
ぜんぶクソくらえと思った。 私自身が幼い頃から思春期まで女の子らしくいないと価値がないと刷り込まれてきたことも、一生懸命に勉強していい大学に行って、いい会社に入って、いいお給料もらっても、子どもがいて、家事もできなきゃ、自分は足りない人間だと思い込んでしまっていたことも。 悩んだって、もがいたって、それが社会のせいだと気がつかずに、自分自身の、女性たちの心の持ちようで、無理矢理、前を向かせようとさせられていたことも。 ぜんぶ、ぜんぶ、運命だったんだとしたら。 重すぎる。 知らないってだけで、辛い人がいるなら、自分の価値が低いと思い込まされている人がいるなら、どうかどうかこの本に辿り着いてほしい。知って欲しい。伝わって欲しい。それで少しでも、心が軽くなったなら、一歩動きだそうとしてみて欲しい。私が今まさに、この本と出会って、感じているように。
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女性の生きづらさの正体を、おじさん達が築いてきた社会構造に求めるところまでは、共感も含めて理解はできるのだけど、それが政治批判に、というかアンチ安倍ちゃんになっていくところがどうしてもわからない。どこかで論理が飛躍してないだろうか。ちなみに論理の飛躍は、これまで政治と関わらないよ...
女性の生きづらさの正体を、おじさん達が築いてきた社会構造に求めるところまでは、共感も含めて理解はできるのだけど、それが政治批判に、というかアンチ安倍ちゃんになっていくところがどうしてもわからない。どこかで論理が飛躍してないだろうか。ちなみに論理の飛躍は、これまで政治と関わらないようにしてきたからとか、フェミニズムと一緒で声を上げることへの抵抗感としているけど、なんか巧妙に問題をすり替えている感じがして、そこじゃない感が否めなかった。途中までは腹落ちしただけに残念。
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丁寧で平易な、普通の女性が書いた文章であることがひしひしと伝わる文章で、とても読みやすいのに辛くてなかなか読み進められなかった。 前半の違和感や不快感に、自分がおかしいんだと思わされていく若い彼女を抱き締めたかった。おかしいのは社会と周囲の野郎共だ。 後半に行くにつれ書かれるのが...
丁寧で平易な、普通の女性が書いた文章であることがひしひしと伝わる文章で、とても読みやすいのに辛くてなかなか読み進められなかった。 前半の違和感や不快感に、自分がおかしいんだと思わされていく若い彼女を抱き締めたかった。おかしいのは社会と周囲の野郎共だ。 後半に行くにつれ書かれるのが直近の出来事で、私はもう見るのも嫌で目を背けていた事柄ばかりだったから余計にしんどいと感じてしまった。でも、そんな態度は社会や政治を悪化させる方に荷担することになるのだと、分かっていたけど突き付けられてしまった。 笛美さんは、自分のペースで、小さくてもいいから声をあげて欲しいと優しく訴えてくれる。小さな一歩、私も踏み出せるだろうか。 どうか、女が女であるだけでしんどい嫌な思いをする社会が、少しずつでも快適に明るく変わっていきますように。
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自分が生きていて感じたことがあるイヤだったこと、釈然としなかったこと。自分が持っている女性蔑視の部分に気付かされた。 この本を教えてくれた友人に感謝する。 そして、私も違う友人に薦めたい。
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・違和感を持ちつつも、みんなの正解に合わせながら生きるのは、つらい。実は多くの人がそういう思いを抱えているのでは? ・海外など環境を変えて暮らしてみること、自分に自信を持って声をあげることをしてみたいと思った ・フェミニズムの世界について知れた
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前半部分は、日本の優秀女性、エリート男性と張り合える努力をしてきた方に陥りがちな話だと思った。私はフェミではないけど上野千鶴子さんの考え方やご発言、ご著書には長年耳を傾け(一度生講演拝聴)、日本社会にも色々思う所を自分なりに咀嚼し考え続けてきた。 後半部分は『声を上げることの大切...
前半部分は、日本の優秀女性、エリート男性と張り合える努力をしてきた方に陥りがちな話だと思った。私はフェミではないけど上野千鶴子さんの考え方やご発言、ご著書には長年耳を傾け(一度生講演拝聴)、日本社会にも色々思う所を自分なりに咀嚼し考え続けてきた。 後半部分は『声を上げることの大切さ』を改めて感じさせられた。 詳しい読書感想文〜 笛美さんの本を読んで感じた事 https://note.com/ruly_yasuka/n/n015ad0676b85 関連投稿 職場で人を立てることへの抵抗感 https://note.com/ruly_yasuka/n/n89662b9ddcc7 日本で一番お得な生き方 https://note.com/ruly_yasuka/n/n1e7137e13b3e 日本政府への要望集 https://note.com/ruly_yasuka/m/m4138ff0a42b2
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フェミニズムと政治について考える重要性を分かりやすく伝えている入門編の本。 最初はフェミニズムという言葉に気づく前の広告業界で働いていた日々を淡々と綴っているところからスタート。ハードの仕事で残業しながらも頑張って続けていたが、女性としての縛りや結婚、出産など将来のことを考えた時...
フェミニズムと政治について考える重要性を分かりやすく伝えている入門編の本。 最初はフェミニズムという言葉に気づく前の広告業界で働いていた日々を淡々と綴っているところからスタート。ハードの仕事で残業しながらも頑張って続けていたが、女性としての縛りや結婚、出産など将来のことを考えた時に焦りなども感じ始める。そして大きなきっかけとしては仕事の都合で北欧へ行くことになり、縛られていた何かから解放されるようにフェミニズムを学んでいく。そして日本へ帰国後はコロナになってしまうが、ネット上で政治に対しても発信していくようになる。そして2020年Twitterのランキングで2位として表彰されるバズったハッシュタグを作り上げるところまでを描いている。 とてもリアルな職場の話が描かれていて、女性はこんなにも悩みを持ちながら働く幸せと家庭を持つ幸せについて考えなければならない。子供産まない=女性として産まれてきた存在意義、まで考え込んでしまって更にタイムリミットがある。様々な要素を考えなければならない辛さが淡々と書かれていて良かった。 学生時代からフェミニズムに気づいたわけではなく、社会人何年か経ってからのパターンがとても面白く、本当に入門編としては素晴らしく、おすすめしたくなる。 静かに強いメッセージがつめられている本だなと感じた。
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読めば読むほど、この内容の本が存在していることが奇跡に思えた。今まで見えていなかった・見ないようにしていた、自分の足元にあったたくさんの崖に気付かされた。おじさんの多い会社で働く自分にとってわかりすぎる内容もあり、読んでいてしんどいところもあって、思ったより読み切るのに時間がかか...
読めば読むほど、この内容の本が存在していることが奇跡に思えた。今まで見えていなかった・見ないようにしていた、自分の足元にあったたくさんの崖に気付かされた。おじさんの多い会社で働く自分にとってわかりすぎる内容もあり、読んでいてしんどいところもあって、思ったより読み切るのに時間がかかってしまった。 「この方が男の人にウケるから」と何かを我慢したり、逃げ道を探す方が簡単な時もあるかもしれない。でもその度にきっと心は死んできた。心が死なないように声を上げたり、行動することはポジティブなことであって、誰もが当たり前に持っている権利なんだと、この本から勇気づけられた。 結婚・出産を迎えるのがいつになるのか、そもそも迎えることになるのかもわからない今、この本に出会えて本当に良かった。本の中で多用されていた “「見える」と「気づく」はぜんぜん違う” の視点を忘れずに、日々の疑問や違和感に対して真摯に向き合っていきたいと思う。
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45. 2021年に読んだのに感想を書き忘れていた 自分が今不安に思ってること、危機感を感じてること、変えたいと思ってること、全部書いてあってこれは私?となった。これ女性問題のコーナーに置いてあったけど全然違うよ、他国の民主主義には敏感でも自国の政治には鈍感な私たちが今読むべ...
45. 2021年に読んだのに感想を書き忘れていた 自分が今不安に思ってること、危機感を感じてること、変えたいと思ってること、全部書いてあってこれは私?となった。これ女性問題のコーナーに置いてあったけど全然違うよ、他国の民主主義には敏感でも自国の政治には鈍感な私たちが今読むべき本だった。読んでよかった。 仕事に忙殺されストレスと闘って体調だけは崩さないようにと気をつけながら社畜として毎日をひたすら生きてた時は、政治なんて大きなことを考えてる暇は無かった。コロナでふと立ち止まった時、仕事が国に振り回された時、初めて本気で「あれ?おかしくない?やばくない?」と気づいてしまった…
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広告業界で数年前まで働いていた私にとって、あまりに身近に想像できるストーリーばかり。その時はとにかく「一生懸命」でその世界の「そうあるべき」についていくのが精一杯だったから。 言語化されることで、私自身の体験も消化されていったかな。ある意味、その世界を知っているからこそ冷静に読め...
広告業界で数年前まで働いていた私にとって、あまりに身近に想像できるストーリーばかり。その時はとにかく「一生懸命」でその世界の「そうあるべき」についていくのが精一杯だったから。 言語化されることで、私自身の体験も消化されていったかな。ある意味、その世界を知っているからこそ冷静に読める部分もあり。あくまでも一個人の体験談であることは前提としておきたい。 いくら批判したところで、いまある組織や業界自体の劇的な変化はおそらく望めない。そういった業界や組織にお金を流すことに違和感を覚える企業が増え、結果的にそれらが衰退していって無くなっていくことが、一番あって欲しい姿だけど。それは難しいだろうか。
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