「非モテ」からはじめる男性学 の商品レビュー
男社会といいながら、主役のはずの男性がちっとも幸せそうじゃないのは何故だろう、という疑問から読んでみました。 スッキリしたわけではないけれど、男性の生き辛さの根っこがほんのり見えた気はしました。もう一つ、再生産される男性性の現場についてつっこんでみてほしいけれど、この問題はまず...
男社会といいながら、主役のはずの男性がちっとも幸せそうじゃないのは何故だろう、という疑問から読んでみました。 スッキリしたわけではないけれど、男性の生き辛さの根っこがほんのり見えた気はしました。もう一つ、再生産される男性性の現場についてつっこんでみてほしいけれど、この問題はまずはここからですね。 問題をとことん言語化していって、男性がしんどくなくなっていけば女性も楽に生きられる社会が実現していけばいいなと思います。
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この本を読んでなにも感じるものがなかった人は、陽キャと言われる人生を歩んできた人だと思う。 非モテを知って、モテるようになりましょう。という安易な着地じゃないのが良いけど、それが逆に内容を難しくしていて、読むのに時間がかかってしまった。 当たり前と言われていることができてない未達...
この本を読んでなにも感じるものがなかった人は、陽キャと言われる人生を歩んできた人だと思う。 非モテを知って、モテるようになりましょう。という安易な着地じゃないのが良いけど、それが逆に内容を難しくしていて、読むのに時間がかかってしまった。 当たり前と言われていることができてない未達の感覚だったり、誰しも意識してから無意識のうちにか、所属内で比較をしあっちゃうものだなあ。 そして、社会から求められる「男らしさ」があり、それが少なからず非モテ男性の奇行に繋がっているのであれば、女性に焦点を当てても同じような本が書けるのかと興味を持った。
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オーディブルで読了。 旧Twitterなどで度々議論になる「非モテ」あるいは弱者男性、チー牛。 彼らは結局モテないから辛いのか? 彼らはどうすれば幸せになるのか、それらに対して彼らとの長い対話を通して深い考察を導いた素晴らしい本だと思う。 安易な解決策やこうすればモテるのような着...
オーディブルで読了。 旧Twitterなどで度々議論になる「非モテ」あるいは弱者男性、チー牛。 彼らは結局モテないから辛いのか? 彼らはどうすれば幸せになるのか、それらに対して彼らとの長い対話を通して深い考察を導いた素晴らしい本だと思う。 安易な解決策やこうすればモテるのような着地ではない所も好感が持てる。 SNSで好き勝手なことを言っている意見を読むくらいなら、この本を断然おすすめする。
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男性社会の闘争に、私も知らず知らずの内に巻き込まれている事が、メタ的に理解できた。そして、その闘争から抜け出す事も時に必要だと感じた。
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この本に出てくること、自分にもあてはまるなと感じる。「先回り奉仕」なんてその典型例だと思う。女性の理想的な面、やさしさであったり、ケアしてくれる存在という面だけを切り取って、「女神化」してしまうというのもうなづける。どうしてもそいういう妄想に取りつかれてしまうなー。 この本を読み...
この本に出てくること、自分にもあてはまるなと感じる。「先回り奉仕」なんてその典型例だと思う。女性の理想的な面、やさしさであったり、ケアしてくれる存在という面だけを切り取って、「女神化」してしまうというのもうなづける。どうしてもそいういう妄想に取りつかれてしまうなー。 この本を読みながら、男性の内面を語る語彙の貧困さに思いを巡らす。ここで取り上げられている方々は、とても誠実に自分自身と向き合って言葉を紡いでいる。相手の話を受け止めている。こういった体験がそもそも男性には欠けているのかもしれない。スポーツや政治や経済の話もいいけれど、最近あったなんか悲しかった経験についてただただ話をするということは重要なんじゃないかしら。そういった話ができる男友達がどれだけいるだろうか。特にセクシュアルな話をどこまでできるだろうか。しらふで。なかなか思い浮かぶ顔がなくて、改めて人間関係の貧困さを思い知る。
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女性から相手にされず、残念な感じの男性。 酷い場合には孤独を拗らせ暴走することもある。 それが非モテ。 基本的に社会的には蔑まれる存在になってしまっているのだが、そんな彼らは何を感じ、何を考え、何がそのような状況に追い込んだのか? という事を社会的構造の中から明らかにしようとい...
女性から相手にされず、残念な感じの男性。 酷い場合には孤独を拗らせ暴走することもある。 それが非モテ。 基本的に社会的には蔑まれる存在になってしまっているのだが、そんな彼らは何を感じ、何を考え、何がそのような状況に追い込んだのか? という事を社会的構造の中から明らかにしようという試み。 全てのモテない男性がそうではないが、本書で扱うのは特に悲惨な状態に陥りやすい状況の人かなと思うものの、各社会的状況や環境が次の事態を引き起こす事が明瞭に説明されているし、構造的に説明できていると思う。 蔑まれる存在は不可視の存在のようになってしまい、本人はなおの事孤独を深めて苦しむだろう。 そんな当事者に第三者の視点と構造的な説明を与えるのは多少の救いにはなるかもしれない。
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婚活などをやるようになって、頻繁に聞くようになった言葉です。 やはり意識が変わると入ってくる言葉なども変わりますね。 内容は男性が非モテになる要因を語っています。 この本は決して誰かのせいしてないような書き方でまとめてるのがよかった。 さらに男性が非モテになってしまう悪循環も描か...
婚活などをやるようになって、頻繁に聞くようになった言葉です。 やはり意識が変わると入ってくる言葉なども変わりますね。 内容は男性が非モテになる要因を語っています。 この本は決して誰かのせいしてないような書き方でまとめてるのがよかった。 さらに男性が非モテになってしまう悪循環も描かれていて、非常に興味深いです モテない事がそんな大事なのかとおもうかもしれないないが、海外ではモテないことによる事件なども起きてる。日本では秋葉原殺傷事件もそうです。 自己責任の風潮が強い世の中ですが、少しでもこうゆうこと理解する努力が必要でないかと思います。 (もちろんモテるために努力することも必要です) 非モテ男性に対する理解が結局は女性の理解にもつながる部分もあるかと思います。 考えずに自己責任という言葉のせいにせず、男女、年代問わず、双方が歩み寄れるように理解しなくてはと思います。 ぜひ、婚活やっている方や恋愛アドバイザーやってる方などは読んでほしいです。 きっと考え変わると思います。
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非モテであることから生まれる苦しみや孤独だけではなく、社会的に押し付けられるジェンダーロールや、その結果生まれる有害な男らしさなど、再考するのにとても役立った。 読んでいて思ったのは、結局モテるという淡い幻想を抱きながら、モテない現実のズレでウンウン悩んでることに原因がありそう...
非モテであることから生まれる苦しみや孤独だけではなく、社会的に押し付けられるジェンダーロールや、その結果生まれる有害な男らしさなど、再考するのにとても役立った。 読んでいて思ったのは、結局モテるという淡い幻想を抱きながら、モテない現実のズレでウンウン悩んでることに原因がありそう。 その苦しみは社会的なジェンダーロールや男らしさという規範によって作られたものでもあるので、男らしさやモテという呪いから降りるという選択が、その人自身の幸せや生き辛さを解消してくれるのではないだろうか。 また男性の場合は世界的に多くを語りたがらない生き物らしく、女性と比べて孤立しやすい。 そのため苦しさの原因が、実は非モテに原因があるのではなくて、孤独や孤立だったりもする。 なので本著で出てくるような非モテ男性同士のコミュニティや、趣味のコミュニティなど、どこかに属しているだけで苦しさから解放されるってこともあるはずだ。 自らの加害性、加害に至る可能性と向き合うことで、他者をより尊重出来る。 モテ、非モテに関わらず、自らを見つめ直せる一冊だった。
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モテる為に読むものではなくモテないことを悩まなくすることがテーマだった。 非モテの精神構造がケース別に語られており共感する部分が大きい。女性を女神化して理想化してしまう所と男らしさの履き違え、ストーキングなど共感が多かった。 モテないことにより男社会から周縁化されていくことが課題...
モテる為に読むものではなくモテないことを悩まなくすることがテーマだった。 非モテの精神構造がケース別に語られており共感する部分が大きい。女性を女神化して理想化してしまう所と男らしさの履き違え、ストーキングなど共感が多かった。 モテないことにより男社会から周縁化されていくことが課題とされていたが全く別の価値観を持つコミュニティで居場所を見つけるのが得策である。 土俵から降りる勇気を持つと人生は楽になるのかもしれない。
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私は女性ですが、述べられていることに、いちいち頷きながら本書を読み進めていきました。 男性も女性も根っこのところでは繋がるものがあるのかもしれません。 とても誠実な筆致で、私も下手なこと書けないな、と思いつつも好著なので、感想を書きたくなりました。(結局、書いてる。) 非モテは...
私は女性ですが、述べられていることに、いちいち頷きながら本書を読み進めていきました。 男性も女性も根っこのところでは繋がるものがあるのかもしれません。 とても誠実な筆致で、私も下手なこと書けないな、と思いつつも好著なので、感想を書きたくなりました。(結局、書いてる。) 非モテは本当に非モテに苦しんでいるのか? 嘲笑と憐憫の的になってしまう可能性の高い非モテ。 非モテという言葉の概念やどうしてそうなるの?という疑問、そこから考えていきます。 本書を読んで感じたことは、人間は本当に、本当に周りの環境に思考、思想が左右される生き物なんだな、ということ。 例えば、髪が薄いとか、背が小さいとか、いじり、いじめに使われそうな身体の特徴。 そういえば、何でそれを、欠点と見なすのか、分かります? ほんの少し前、江戸時代にはみんな進んで髪を剃っていたのに? その答えは本書には載ってないけれど。(私の疑問です。) 非モテ研、という非モテの自覚のあるメンバーを募り、自分たちの被害や加害のエピソードから、問題点をあぶり出す。 オープンダイアローグだなと思いました。 女性も大変だけれど、男性も大変なのね。 中心から弾かれた男性の辛さの一端を見た思いがします。
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