朔が満ちる の商品レビュー

窪美澄(著者)

2024/11/13

もっともっと
心が引き裂かれる
展開なんじゃないかと
びくびくしながら読んでいた

あんな過去を背負って
こんな上手くいくのか

って気持ちもあるものの

いや
あって欲しいのだ

あっていいのだ

あるべきなのだ

と願う気持ちが大きくなった

2024/08/08

父親のDVに苦しんだ史也と母親に捨てられた梓の物語。
DVの描写は読んでいてとにかくしんどかった。
でも、奇跡のような偶然で史也と梓が出会えたことは、本当に良かったなと思う。
現実はこううまくはいかないかもしれないけど、生きていればこそ…
苦しい状況の人もなんとか生き延びて欲しいと思ったりした。
DVを受けた人は同じことを繰り返す場合もあるし、反面教師にして絶対に暴力はしないと誓う人もいる。この違いって何なんだろうか。
そんなことも考えた。

2024/08/07

酒乱の父が妻、息子、娘への暴力。
耐えかねて殺人未遂の息子（13才）なので罪なし
その後叔母さんに育てられる

雪の北の国の冬に施設の前にオクルミも無しで置き去りされた女の子

大人になって、出会って結婚
何回か顔合わせして過去の事お互いの両親を許す
何だか昔の話みたい微笑む。ありえない。
暴力シーンの割に和解に至るまでが読みたかった。

大人になって親の気持ちわかる事はあるけど
これは、、、ない

2024/07/26

家庭内暴力のお話だったので、ちょっと重かったな。母と妹を守るために、父に殺意を抱き、大人になってもそれが消えない苦しみ。
同じ様な想いを持つ人々と出会いながら、再生されていくところは、良かったぁーと思った。
どんなに苦しい事や悲しい事があっても、いつかは時が癒してくれ、自分も変わって行ける。そんな事を思わせてくれる本でした

2024/07/24

こころにグッときた。
父親がDVで母親と共依存という環境で育った子どもの気持ちがわかりすぎて、読んでて引き込まれすぎて、夢でうなされるほど。

けど、読後感はよかった。
感動したというか、勇気をもらったというか、
しっかりと自分の足で生きていこうと思えた。

2024/07/21

思ってた話と、いい意味で、全然違った！！
自分も、「こっち側」と「あっち側」に分けて人を見てしまう癖があって、共感する部分が多かった。

建築カメラマンっていうところもよくて、すごく惹きつけられた。

死んでいる家のなかで梓だけが生きていた。そして、それを撮る僕も。
と言うフレーズが、すごい。

池松壮亮さん主演で映画化してほしい。

2024/07/17

虐待されて育ったわけではないけれど
親を好きだと言える人とは分かり合える気がしない程度には心に傷がある自分、まあ恵まれているほうなのだろう
親が大きく間違うときにはちゃんと子供と引き離すシステム、何重もの手続きに妨げられず臨機応変に子供を守ることの大切さを改めて思う

2024/07/10

重たい内容で読み進めるのが、ためらわれました。でもどんな展開になるのか興味もありました。

その時々に手を差しのべてくれる理解者がいて、前に進んで行くことができそうな結末でホッとしました。

2024/06/08

久しぶりに重めの内容
重すぎる内容ってどうして
綺麗に感じてしまうんだろうか
どことなく同じ背景の中に
共感を感じながら頑張って
明日を生きようと自分も思えた

2024/04/20

昔は普通に家庭や学校で暴力振るわれていたよな。すんなりとそのシコリが取れるとは思わないけど、ずっと記憶しているんだね。お互いに。