ライフ の商品レビュー
住んでいるアパートとバイト先のコンビニ。ほぼその狭い範囲で展開される。アパートの上の階の住人の足音、子どもの声に悩まされながらもいつも間にかその人たちと交流を持つ。子どもとのシーンのどれもが微笑ましい。なんてことのない物語なんだけれど狭い範囲の中で広がっていく自分の中にある世界。...
住んでいるアパートとバイト先のコンビニ。ほぼその狭い範囲で展開される。アパートの上の階の住人の足音、子どもの声に悩まされながらもいつも間にかその人たちと交流を持つ。子どもとのシーンのどれもが微笑ましい。なんてことのない物語なんだけれど狭い範囲の中で広がっていく自分の中にある世界。自分の住む場所にいる人たちを大切に思えること、自分もそうなろうとすること。人と接することで少しずつ内面が変わっていく感じがとてもいい。夢とかそんな大きなものはなくても好きなものがあればいいじゃないかと思わせてくれる。
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何かのきっかけで、少しずつ変わる。 別に大きく変わるわけではないけど 今までの自分の世界が少し広がっていく。 出会いがあるから別れの寂しさも感じる。 けれども、それを感じれるのはやっぱり世界が広がったから。 そんな事を感じるあったかい話でした。
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アパートはお隣さん、上下階の住人さんなど一緒の建物なのに会話はほとんどない。しかし何かしらで繋がりがある。近所付き合いを上手くやれば仕事やプライベートにもいい影響が出る。損得勘定だけでなく人として付き合えば何かいい方向に進むのではないか。
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「ひと」を読んで同じ小野寺さんの作品を読みたくなって読みました。読み終わると、じんわり温かい気持ちになりました。他の作品も読みたくなりました。
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快速の止まらな止まらない駅 アパートで暮らしている青年 上の階に越してきた人(ヤンチャくん)の足音がうるさくて困っている。 アルバイト暮らし、何か起きそうな起きなそうで起きたり「日記」を読んでるような感じでスラスラ読む。 「スタートを切れてない様な状態」の話とかグッと心に響く...
快速の止まらな止まらない駅 アパートで暮らしている青年 上の階に越してきた人(ヤンチャくん)の足音がうるさくて困っている。 アルバイト暮らし、何か起きそうな起きなそうで起きたり「日記」を読んでるような感じでスラスラ読む。 「スタートを切れてない様な状態」の話とかグッと心に響く。スタート…きれてんのかな、私は… 「戸村飯店」でもそうだったんですが、派手ではない日常系を読むと登場人物を実際の知人に置き換えて読んでしまいます。 戸田さん(ヤンチャくん)に近い人がいて、ほぼほぼその人で想像してしまった。荒いけど暖かい人。お調子者。 随所に名前についての話が出てくる。 これを読んでから働いてる職場の人達とかの名前の由来を想像して「いい名前だなぁ」とか呟いたりしてる。 「強く押し付けない感じの物語」と言うのが新鮮で、それゆえに「死」とかが戦争や犯罪モノとは別のすごく身近なモノとして描かれている。この作者さんの他の作品が読みたくなってきた。
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小野寺作品は大体1日で一気読みしてしまう。 発売待ってたのに、なんかもったいない。 今作も「何も起こらない(起こらせない)」具合がすばらしい。 いや、そこそこ起こっているか?
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