ライフ の商品レビュー
話しを通して、大きなイベントやドラマはないのだけれども、アパートあるあるにニヤリと共感する部分もあり楽しく読めました。 隣人とのトラブルもやっぱり顔を見て話せると何割かは許せるものですよねえ、とか(限度にもよりますが) 戸田ファミリーとの交流は特に好きでホッコリするのと、ガサツく...
話しを通して、大きなイベントやドラマはないのだけれども、アパートあるあるにニヤリと共感する部分もあり楽しく読めました。 隣人とのトラブルもやっぱり顔を見て話せると何割かは許せるものですよねえ、とか(限度にもよりますが) 戸田ファミリーとの交流は特に好きでホッコリするのと、ガサツくんの印象も変わっていく様が良かったです。 話しの終わり方もこういったアパートものらしく、少しもの寂しくもありましたが、次の春のお話し(新しく入る入居者とのお話など)も期待したくなりました。続編もあるのかな? 小野寺さんの作品はまだ2作しか読めてないので、他作品ももっと読みたくなりました。
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小野寺さんの著書は3作目になりますが、クセになる読み易さと、ホッコリする読後感がたまりません。今回は1人の若者が再スタートを切るまでの物語でした。筧ハイツが出てきて、「まち」を読んだばかりのわたしは、ニヤリとしてしまいました。
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☆4 自分には何もないと思っていた幹太が、同じアパートに住む隣人たちの温かさに触れ、「生活」の輝きを知る物語。 ほっこり温かい気持ちになりたくて、小野寺史宜さんの作品は定期的に読みたくなります(*´˘`*) 今作でもたくさん癒されました❁⃘*.゚
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穏やかな一日に、のんびり読みたい。 小野寺さんの本はそんな気分にさせてくれる。 ライフのタイトル通り、どこにでもいる青年の平凡な日常が穏やかにゆったり過ぎていく。 ちょっと心が疲れた時に、小野寺さんの本って読みたくなるんですよね〜(^ー^)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
受かりたい。 そう思った。 でも落ちてもだいじょぶ。 そう思えた。 ラスト4行に井川君の人柄と、本作を通じた成長が表されていてすごく好き。内容自体は、平凡で特に何か劇的なことが起こるって訳ではないんだけど、惹かれるものがありました。
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江戸川区平井の筧ハイツとその周辺を舞台に、登場人物が重なる、平井シリーズ(?)。「まち」「いえ」は読んだが、本作は未読だった。本作の主人公は、「まち」「いえ」にも登場した、筧ハイツA102号室に住む井川幹太。この井川くん、会社を辞めて、近くのコンビニで働いているが、なかなかいい奴...
江戸川区平井の筧ハイツとその周辺を舞台に、登場人物が重なる、平井シリーズ(?)。「まち」「いえ」は読んだが、本作は未読だった。本作の主人公は、「まち」「いえ」にも登場した、筧ハイツA102号室に住む井川幹太。この井川くん、会社を辞めて、近くのコンビニで働いているが、なかなかいい奴。他にも、筧ハイツの隣に住む大家さん夫婦、その隣の家で、親の転勤で1人で暮らす高校生の郡唯樹くん、喫茶「羽鳥」の羽鳥菊子さんなど、他の作品に出てきた人たちが出てくるのが楽しい。連作短編だが、筧ハイツが出てくる「縁」も読んでみたい。
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主人公の日常を書いたお話。住んでいる一人暮らしのアパートを中心に、いろいろな方との出会いが…。のほほんとした感じで気楽に読めた。 食パンは焼く派だけど生でもたべてみようかな
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会話がメインのとにかく読みやすい成長小説。 内容自体は★★★だが、読んだ時の気分にかなりフィットした為+★とした。 純粋に物語を読み続けたい時におすすめ。 ジュンク堂書店天満橋店にて購入。
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快速の止まらない駅にあるアパート筧ハイツに8年も住んでいる井川幹太27歳。 大学を出て、勤めていた会社を辞め、今はコンビニバイト。 やりたいことを見つけられないまま、宙ぶらりんのまま。 大学時代の友人たちはみんなアパートを出ていった。 そして、真上の新しい入居者はがさつな人で、お...
快速の止まらない駅にあるアパート筧ハイツに8年も住んでいる井川幹太27歳。 大学を出て、勤めていた会社を辞め、今はコンビニバイト。 やりたいことを見つけられないまま、宙ぶらりんのまま。 大学時代の友人たちはみんなアパートを出ていった。 そして、真上の新しい入居者はがさつな人で、おまけに子どもまで訪ねてくる。 淡々と過ぎていく日常。特別なことは何も起こりそうにない。 でも、何でもないことが楽しいような気分になってくる。 会話が多くてさっくりと読める。けど、人との関わり、ふだんの何気ない会話の大事さに改めて気づかされる。 上の部屋の戸田さんと、離れて暮らす奥さんと子どもたち。 そして、夜中にゴミ集積場で言葉を交わしたお隣さんや、大家さんの隣に住む高校生、喫茶『羽鳥』のおばあさんなど、幹太の周りに住む人たちがみんな温かい。 出会いと、次第に訪れる別れも素直に受け入れて、幹太自身も新しい一歩を踏み出していく青春物語だった。 小野寺さんの描く、さりげなさの中に隠された奥深さや、この穏やかな空気がとても好きです。
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27歳でコンビニでアルバイトをしている井川幹太。彼の日常はコンビニでバイトをして生活費を稼ぎ、ワンルームで暮らす。食パンを食べ、休みの日は川沿いを散歩し、図書館に行き、近所の喫茶店でコーヒーを飲みながら本を読む。そんな時間にささやかな幸せを感じている。変わらなければと思いながらも...
27歳でコンビニでアルバイトをしている井川幹太。彼の日常はコンビニでバイトをして生活費を稼ぎ、ワンルームで暮らす。食パンを食べ、休みの日は川沿いを散歩し、図書館に行き、近所の喫茶店でコーヒーを飲みながら本を読む。そんな時間にささやかな幸せを感じている。変わらなければと思いながらも一生このままでもいいかと感じている。27歳、一番悩む歳頃なのかもしれない。そんな彼だけれど人柄は魅力的だ。子供から高齢者、隣人の誰しもが彼には親しくなりたいと思わせる魅力がある。日々の生活にも輝きを見つけることができる、そんな気にさせられる。 相模原、古淵など身近な地名が出てきてドキッとした。著者は土地勘あるのかな。。。
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